牧野の公開用日誌

つっても、非公開のを別につけているわけではない。

2011/03 2011/02 2011/01 2010/12 2010/11 2010/10 2010/09 2010/08 2010/07 2010/06 2010/05 2010/04 2010/03 2010/02 2010/01
もっと昔

当面の予定

2006/10/xx UP 〆切仮題「重力多体系と専用計算機」
2011/4/28 科研費報告書〆切
2011/4/28 11 IBM
2011/5/6 IBM
2011/5/10 10:30 学術国際情報センター情報棟２階会議室
2011/5/11 13 文科省何か
2011/5/13 17-19 連携推進会議@AICS
2011/5/16 15:15 平木さん何か
2011/5/18 17 地惑セミナー 90分くらいが目安。B4 くらいを対象に
2011/5/19 戦略分野ワークショップ
2011/5/20 作業部会(まだ出席必要かどうか不明)
2011/6/28 午後梶ゼミ
2011/7/20 JST なにか
2011/7/30 高校同窓会？@神戸？
2011/8/25 HPC フォーラム
2011/9/9 13- 理論専門委員会
2012/8/15-17 Piet 研究会(tentative)
2012/8/20-31 IAU GA@北京

定例

月曜 12:40 地惑ランチセミナー@115
月曜午後？井田研セミナー
木曜 14:30-16:30 駒場藤垣セミナー
金曜午前(原則) 研究室セミナー
金曜 17-18? 研究室輪読セミナー
土曜 26-27 Dr. Knop Talks Astronomy (Popular Talk) SLURL

地震・原発関係リンク

2011/4/30

東京はすでに被曝していた。」管理区域同等レベル 2011年4月27日 (水)衆議院行政監視委員会なんだそう。議員さんよく勉強している。
水棺は安全かどうかという以前に、もしもできても1号機だけだと思う。
「自信をもって申し上げられるんですが、非常に困難」という参考人氏の発言、、、
ちなみに、管理区域同等というのは法律上はその通りで、問題の 3Bq/cm^2。これは計算結果からもわかるように新宿辺りのレベル。東のほうにはその10倍くらいな場所が結構あることは何度か書いた。
で、まあ、これの外部被曝は大したことはない、というのは (10倍だとそうでもないけど)一応計算上はそう。内部被曝については？
内部被曝について、SPEEDI のプログラムがどういう考え方かを推測しておく。積算線量を見ると、男性外部被曝に比べて乳児甲状腺内部被曝は大体50倍になっている。
IAEA 資料だと、 I-131 の全身への等価線量は 1.1E-2(mSv/h)/(kBq/m^2)、 Cs-137 は 5.9E-2(Table E6)、甲状腺への I-131 は 10歳児で 4.1E-1(Table E7)。
内部被曝についてどういう吸収ルートを想定しているかは？だけど、結果的には、I-131 の成人全身への実効線量に対して児童甲状腺が大体40倍で、これは SPEEDI の成人外部被曝と乳児甲状腺内部被曝の比とほぼ同じ。
つまり、 I-131 くらいの半減期のものについて成人については全身の内部被曝と外部被曝を大体同じと見積るはず。
Cs-137 では生物学的半減期が 70-90 日くらいと見積られていたはずで、これが上の係数が6倍違うことに対応する。なので、外部被曝に比べて内部被曝が6倍くらいと見積もらないといけない気がする。
これは別に ECRR とかそういう話じゃなくて、IAEA とかそういう保守的なところの見積もりの話。
要するに、外部被曝が自然放射線に比べて小さいから大した問題ではない、というのは SPEEDI プログラムにはいっていると思われるモデルとは違う、ということ。Cs による内部被曝を評価するには6-7 倍して下さい、と。
あ、で、6-7倍するのは人工放射線の分だけであるべき(実際 K-40 の係数は小さい)ので、例えば 0.06 を 7 倍はちょっとアレかも。0.3 とかあるところなら自然放射線の分は小さいから問題ない。
2ちゃんねるから新宿の健康安全研究センターに確認に行く。風評被害を防ぐため。
写真見ると横に壁があるのね。これは低い目にでるはずですね、、、壁ってこれのことでしたか。
猪瀬氏
「地上20メートルの計測はおかしい。計測値の低いところだけで計っている」とか「地面近くの子供の背丈ぐらいのところでなぜ計測しないのか」など俗説がツイッター上で流されている。生半可な知識で専門性を否定する風評は許されない。
つっても、理論的には低くなるところで測ってるように見えるし、実測データもそうなわけで。
1.5からせいぜい2倍ではあるけど、そんなバイアスがある測定を専門性がどうこうと言われても困るだろう。
自然放射線のうち宇宙線起源の分はどちらかというと上からくるので、測定場所にあまり依存しない(すごく高いと増えるけどまあ20mくらいでは)はず。なので、例えば 0.1 と 0.07 の差、というのは、自然レベルのうち宇宙線起源が 0.03 あるとすると人工放射線については2倍近い。
でも K-40 とかの分は下からかな？
市販浄水器のI, Cs 除去効果。結構あるものである。 LAICA CAPRI, クリンスイCP202、トレビーノPT302、パナソニックTK-CP11、ブリタ Navelia といったところで、70-90%くらいは1回で除去してる。
物性研押川さんによる「福島原発事故の危険性について」。極めてまとも。
枝野官房長官の会見全文〈３０日午前〉から、特に問題が多いところを:
ただ、ちなみに内部被曝については、これも専門家の皆さん、特にどの程度吸い込んで、それが影響するのかについての専門家の皆さん、ほぼ一致をしているとうかがっているが、平均２％程度ということで、
その土は濃縮されるから、表面だけ集めると濃度が高くなる。その土をどこにどう処分するのかという問題がなければ、別の所での今度は影響という、濃度が高くなった土による影響を考えないといけないわけで、そうしたことについてしっかりと考えながらでないと進めることはなかなか難しい。
いったいどこのどういう「専門家」が「内部被曝については、これも専門家の皆さん、...平均２％程度」と一致してるんだろう？
原発・正力・CIA-機密文書で読む昭和裏面史 (新潮新書) 有馬哲夫著、というのをパラパラ見る。結構面白い、というか、何故正力は原子力にこだわったのかとか、アメリカべったりに見える癖にどういうわけで技術的にはダメダメに見えるコールダーホール型をわざわざイギリスから導入したのかとかの経緯が詳しく書いてある。
でもって、購入の話が大体まとまったところでウィンズケール事故が起きて、それからイギリスが免責条項を要求してきて原賠法を作らないといけなくなったと。まあ、原子炉自体は GE の Mark-I なのに製造物責任みたいな話がでてこないのは免責条項があるからなわけだ。 (PL法自体は10年だけど、過失なら10年以上たっても責任がある、という理解でいいのかな？)
この産経記事はあまりに画期的だ。４月１～２８日の観測によると、同区の１平方メートル当たりの降下量は、最大値が１１日の１７０ベクレル、最低値が１２日の４ベクレル。降下量は降雨など天候で大きく増減するが、単純計算すると、月間数百ベクレルとなる。
3月は6000ベクレルだった上に、核実験では殆ど生成されない Cs-134 が同程度かそれ以上に降ってる。
今日正午からの風。南西から北。明日夜まで同じ。
誰かのところにあった藤垣さんの記事。まあ、その、専門家だけに任せるとえらいことになる、という話、といっても間違いではないと思う。
お、答が合うようになったかな。
写真がえらくかわいく撮れてる。

2011/4/29

福島第一原発緊急事態　大気放出に係る事故解析
とりあえずみるべきはこれのようですね。
雨による降下とかはモデルにはいってないっぽい。
というか、大気中濃度をだしているだけ。
三原順傑作選 (’80s) (白泉社文庫) 。57位になってる。(Die Energie 5.2☆11.8が収録)
空間放射線量の測定について
0.06 と 0.08 (0.09 もあるけど)の違いについては
それぞれの測定値に大きな違いはみられませんでした。
と。30-50%は大きくないとの発表でございます。そういう理解なら高い精度の測定なんかいらないと思う。
というか、これ、モニタリングポストに比べてアロカサーベイメーターの値は10-20% 低いめにでている可能性があるので、それを考慮すると地表(1m高)での値は 0.1 前後でも不思議はない、ということ。
つまり、屋上での測定は地表1mに比べて柏がんセンターでは半分で、新宿でも3割程度低い数値をだしている可能性はあると。重要な情報ですね。
と、いうことで、測定する高さと強度の関係についてちょっと考えてみる。世の中には低いとβ線がとか色々書いている人もいるが、それは本当か？ということ。
仮定として、測定器の感度は等方的であるとする。つまり、下からくる放射線だけを受けるとかそういうことはないとする。で、地面にだけ放射性物質はあり、それが一様な濃度で無限に広がっているとする。で、測定器自体の大きさもとりあえず無視する。
そうすると、γ線の大気による吸収を考えないと、測定器の直下から外側にむかって強度を積分していくと、距離の対数で強度が発散することがすぐにわかる。これは、銀河円盤が無限に広がっているとすると地球は無限に明るくなる、というのと同じ。
オルバースのパラドックスだと3次元一様だけど、この時はリニアに発散する。2次元分布だと対数的発散になる。
つまり、測定器の感度が等方的だとすると、実は強度を決めているのは大気による吸収が決める遠くのほうの積分限界である。これを 200m だと思うと、1m 位置での測定と、例えば 10cm 位置での測定は (log 2000/log 200 )=1.43, 1cm だと 1.9 倍くらい違うことになる。
実際には測定器検出部の大きさがあるのでそんなには変わらない。
例えば、20mの建物屋上だと、屋上自体が無限に大きくないのでそれによるカットオフが入る。例えば、高さ20m、直径20mの建物の屋上の中心で高さ1m にあるとすると大雑把に見積もると地表1m の場合の 7割くらい (真面目な人はちゃんと計算してみて下さい。高校数学レベル)。
数字twitter できれたのでもう一度。1m 位置での測定と、例えば 10cm 位置での測定は (log 2000/log 200 )=1.43, 1cm だと 1.9 倍くらい違うことになる。
というようなことを書いたら、他の建物があれば多分もっと減る、との指摘が。建物の屋上は平面じゃなくて、多分壁とかで影になるから。
Generic procedure for Assesment and Response during Radiological Emergency による Bq/m^2 -> uSv/h の換算係数。
I-131, Cs-137 でそれぞれ 1.3E-6, 2.1E-6 (mSv/h)/(kBq/m^2)。これを普通に書くと 1.3E-12, 2.1E-12 (Sv/h)/(Bq/m^2)。3Bq/cm^2 は 3E4 Bq/m^2なので、 6.3E-8 Sv/h = 0.06 uSv/h となる。
野尻さんの計算と2倍違う。これは使った換算係数自体が倍違うから。
倍違う理由は、ICRP の資料は On soil to planar source at depth 0.5g/cm^2 とあるように表面でなくて土にある程度しみこんだものを考えているからと思われる。IAEA は理想的な平面。
真上にくる分だけでを考えると大した吸収ではないけど、斜めにくる分は大きく減るのでこれくらいの違いになっても不思議はない。
アスファルトだとしみこむわけではないので IAEA の数字を使わないといけない。
IAEA のほうの資料では、Table E4 に地面自体の典型的な遮蔽係数は 0.7 とあって、 0.5 とはまだちょっとあわないけど方向としてはそんなもの。
というわけで、単位面積当りの放射性物質の量が同じならコンクリートやアスファルトのほうが土壌面より1.4-2倍程度高くでるはずだが、実際には殆どのケースで土壌面のほうが数割高い。これはつまり、単位面積当りの放射性物質の量がコンクリートやアスファルトでは土壌面の半分程度しかないということ。
小佐古敏荘という人。こういう人が辞任するんだからそりゃまあ一大事だわ。

2011/4/28

国内主要３４学会、被災研究者支援で共同声明。天文学会では事後報告であった。全文が回ってきたけどのせたくないので新聞報道から。
４学会が協力して、研究施設の復旧支援や、若手研究者らへの経済的、精神的な支援を全国規模で実施するほか、原発事故による風評被害を軽減するため、ホームページなどで、正確な情報の発信にも取り組むとしている。
原発事故による風評被害を軽減すること以外は特になにもしませんと。
日本を揺らす科学研究危機
政府の科学技術政策を取りまとめる内閣府の大竹暁参事官は、「もし国立天文台のスパコンが止まれば宇宙の観測結果を解析できない。東京工業大学のスパコンは全国の大学と結ばれており、止まれば影響は関東にとどまらない」と心配する。
一体誰がこんなことをいわせる原稿書いたの？何度も照会がきたから運転状況は文部科学省は把握しとるだろうに。
Die Energie 5.2☆11.8の1ページ。30年前の作品。
ガンスリ13巻は新トリノ原発での戦闘。
声明全文はそのうちどこかにでるだろうから、私が不快だったところだけ以下に。TENNET に投げたものの一部。
提言③　国内および国際的な原発災害風評被害を無くすため海外学会とも協力して正確な情報を発信します
についてまず、(1)、(2)は研究に関することですから、(3)だけが社会一般に対する貢献なのですが、34学会として社会に貢献するべきことは原発災害風評被害を無くすことだけなのでしょうか？私には到底そうは思えません。
以下、もうちょっと細かいことですが、
一方で，海外マスメディアの報道に必ずしも科学的に正確でない情報が氾濫し国際的な風評被害を招いています。
と、科学的に正確でないのは海外マスメディアだけであると解釈できる文章を学会の名前で出すのはかなり恥ずかしいことだと思います。また、
我々は国内はもちろん、各国の学会に可能な限り正確な情報を発信し，各国の学会と協力して，福島原発放射性物質漏出事故の国際的な風評被害をおさめ，科学技術立国としての我が国の貢献を果たすために最大限尽力いたします。
というようなことをこれまで情報発信の努力を学会としてやってきたように全く見えない学会が連名で出すのは識見を疑うといわざるをえません。そもそも、 34学会としてどのように情報の正確さを担保するのかについてなんらかの合意があるのでしょうか？
子どもに「年20ミリシーベルト」を強要する日本政府の非人道的な決定に抗議し、撤回を要求する署名。
4/9 にのせたものの再掲。
- Wynne の論文
- Misunderstood misunderstanding: social identities and public uptake of science 東大の GCOE のところにあった。
- In May 1986, following the Chernobyl accident, upland areas of Britain suffered heavy but highly variable deposits of radioactive
- caesium isotopes, which were raind out by localised thunderstorms.
- The effects of this radioactive fall-out were immediately dismissed by scientists and political leaders as negligible,
- but after six weeks, on 20th June 1986, a ban was suddenly placed on the movement and slaughter of sheep from some of these areas, including Cumbria.
- まあ、その、イギリスの専門家と称する人達には色々素敵な実績がある、という話。で、まあ、そういうことを知らないとおなじように振る舞うことになる。
しかし、アルファベット140字って短いね。
消費電力的には冷蔵庫は 400l くらいのがよい(消費電力の絶対値が最低)なのか。なぜそうなるんだろう？
このページだとそもそも測定条件で3倍くらい変わるとのことなので、、、条件が違うと結構比率も違いそう。
「賢人会議」。何故か静岡県防災・原子力学術会議と共通の名前が、、、
これ、照明をLED にする効果は20万kW としているということは、これは 2000万世帯としているので1世帯10Wなんだよな。つまり、それくらいしか照明につかってないか、置き換える分がせいぜいそれくらい、つまり、40Wの電球を (夏の昼間につけてるかどうかというのはもちろん考慮するべきだけど)、4 世帯に1世帯が交換するくらいのことしかしないという想定。オフィスなら蛍光灯でも一人あたり50-100W くらい使ってると思うが、、、で、その熱を空調で外に運んでるわけだし。
まあ、エアコンや冷蔵庫買い換えに比べて費用対効果がよすぎるのが問題なのかも。
何か謎なことが東のほうで発生した気配なので探りをいれてみる。
と、東なんだけどもうちょっと近くでもなんだか謎なことが。世界は謎にみちている。

2011/4/27

2011/4/27 12:30 根津の谷
2011/4/27 14:00 平木さん何か
A のキートップが、、、なんか動かなくなったのを適当に直す。
今日18時から明日朝までは南風。後は西風。
福島第一原発の女性社員、法定線量限度超える
屋外作業と免震重要棟内での事務作業による外部被曝は3.95mSvであるのに対して、内部被曝は13.6mSvだった。
内部被曝をどうやって測定したんだろう？外部被曝の3倍以上。

2011/4/26

全く偶然というわけでもなくて、標高が低いとかあるのかしら？江戸川沿いだし。
Piet くる。
メモ。 0.06-0.08 とのこと。(どこで何がはちょっと内緒)
SPEEDIによる計算結果を信用するかどうかという話。
- 4/24までの積算線量で、浪江町津島が 40 mSv くらい。これは、 180 uSv/h 200時間(ドミナントだった I-131 の寄与)とあっている。これはもっともらしい。
- しかし、そうすると 3/16 に 20uSv/h くらいあった福島市は少なくとも 4mSv 程度と計算されるべきだが、1ないしそれ以下になっているように見える。
- 飯舘村あたりも同様に全然低い。
- というわけで、近くはいいかもしれないけど遠く(30km以上先)は全然駄目、ということがわかる。
- 確かに、あまりに低い推定を与えるもので公開すると誤解を与えるものであるかもしれないという気が。
本当のSPEEDI 。つまり、今回出してるのは、、、
なるほど、柏から新宿まで高いエリアがあるとかそういう話になってきているのか。

これだと、4/22前後で(単位は uSv/h)

  京橋     0.082
  昭島     0.072
  本郷     0.14, 0.094
  港南     0.091
  金町     0.389
  赤堤     0.076
  代々木   0.118
  喜多見   0.060
  八王子   0.068
  府中     0.093
  千代田区 0.111
  町田     0.07
  箱崎     0.075
  日本橋   0.111
  西新宿   0.111
  東品川   0.079
  千葉市   0.18 (4/15)
  我孫子   0.262
  柏       0.354, 0.396, 0.361
  流山     0.443

で、金町が柏並に高いのは確か。もとが 0.04 くらいだったとすると、人工放射線は新宿、代々木辺りで 0.07、本郷で場所によっては 0.1、金町で 0.35 くらい。本郷と金町の間のどこかで急に下がるわけで、、、新宿はそういうのに比較すれば低い。

低いから全く安全かというと、全く安全、ということはもちろんありえないわけですが、ICRP 勧告が基礎とするモデルが数十倍間違っていても新宿に1年いて放射線が原因のがんで死ぬ確率は 1/1000。
もちろん、数十倍間違っていたら、という仮定の話だけど、前に書いたようにそういう可能性は決して無視できるほど低いわけではないと思います。
まだコンパイル終わらないか、、、
あ、終わった。
2011/4/26 10 Piet
2011/4/26 11 本館２階５０号室

2011/4/25

【新宿百人町の放射線量は変じゃない】この結論はありえないだろう。電力館(多分)、大岡山(確実)は屋上なわけで、屋上同士を比べても屋上が大丈夫だということにはならないし、地点間のばらつきが不明なんだから他の場所より高めであるからその場所の実際の値より低めでないということにもならない。
これに対して、柏がんセンターデータでは、建物屋上とそうでないところで倍の差がでているわけで、他で同様なことがおきていないという根拠は現在のところ特にない。
放射線・原子力教育関係者有志による全国環境放射線モニタリング
これの西新宿データだと 4/21 で 0.11 程度。百人町データは 0.07 くらい。結構違う。
でもって、金町、流山、柏、守谷といったあたりが高いと。つくばも場所によっては高い。
JNES の FP の比率と時間変化がのってるレポートがどれかわからなくなった、、、 FBR なんだけど、これか。表 3.1-2 から 7。特に7。
これだと Cs134/137 比はベクレルで 2:3、γ線のエネルギーは 134 が大体3倍あるので、 Sv/h とかの単位では 2:1 になるはず。
燃焼度によってこの比率は色々かわると思うので、まあ、ばらつきがあってもそれほど不思議はない。
逆にいうと、この比率は、どの原子炉、あるいはプールからでたかによるはず。まあ、原子炉やプールの中の燃料棒も燃焼度が違うのが色々あるから簡単じゃないか。
週末に何かの校正刷がきていた。レファレンスに全部論文タイトルをいれろとか面倒くさいことが書いてある気がする。
2011/4/25 17 KFCR

2011/4/24

環境中に出た「放射能量」まとめ。事故から1ヶ月もたった時点での科学記者の理解がこれではいかんだろう、、、
- 「ヨウ素換算」(セシウムの量を40倍)したものとそうでないものを一緒に並べて書いてある
- ヨウ素よりはるかに多い量が放出された稀ガスのことがなにも書いてない。
まいばらはつ。すみません。腹が痛い。
そういえば、 Nature のポスドク問題記事はなかなかだった。日本は世界で最悪だって。
と、別に寛容なわけじゃなくて、これの後半(の前半部分)は前に(編集長から依頼があって)天文月報に書いたんだけど編集会議で却下された。
論文修正にコメントつけるのをやらないと。遅くなっててすみません、、、
お返事案に修正案を。レフェリーコメントがなんだか感情的なものなので、それなりの対応を、と。諸般の事情でほぼ同定できていて、うーん、このレフェリー(非日本人)、優秀なんだけどこういう、ちょっとメンタル面問題ありな子なんだよな、、、困ったものである。
集光型太陽電池って、こんな感じの大がかりなのが多いんだけど、シャープのこの資料によると実は Siセルでも集光比10くらいまでいける、ということだから、太陽追尾しないリニアフレネルと Si セルの組合せがコスト的にはよさげな気がする。
南西から南風。明日午後は西風に。

あ、仙台市は県庁屋上というのがあるのか。日は終了時刻を含む日

      3/29   0.101
      3/30   0.096
      3/31   0.091
      4/1    0.086
      4/2    0.084
      4/3    0.080
      4/4    0.077
      4/5    0.076
      4/6    0.078
      4/7    0.078
      4/8    0.082
      4/9    0.086
      4/10   0.082
      4/11   0.081
      4/12   0.078
      4/13   0.079
      4/14   0.081
      4/15   0.080 
      4/16   0.081
      4/17   0.077
      4/18   0.076
      4/19   0.076
      4/20   0.073
      4/21   0.073
      4/22   0.073  
      4/23   0.073
      4/24   0.077

1日の平均がこんなにふらつく、と思うよりは、上がった日(4/6,9,14,16?,24) にはなんかきたと思うほうが自然ではないか。まあ、線量は新宿と同程度だ。

2011/4/23

藤垣さんの朝日にのせた文章「市民が自ら科学武装を」は紙版にしかないのか。
夏のピーク消費電力ってどうせ冷房なんだから、電力供給を増やす方法を色々考えるより冷房するならそれに必要な電力を減らすほうが効率的じゃないか？窓を2重窓にするとか、換気をちゃんと熱交換するタイプのものにするとかで断熱性を上げる。
こんなのを見ると、2重窓にするだけで熱抵抗が 1-2割は上がるのかも。
風は今日夜まで南ないし南南東。明日未明は西。午後から南西。
南風の日は結構あるけど、宮城県は降下物データがないので何かふってるかどうかは不明。放射線レベルが上がるほどの量はきていない。
米エネルギー省、福島第一原発事故から1カ月間の放射線量の調査を発表
エネルギー省では、3月19日以降、新たな大きな放射性物質の放出はなく、放射線のレベルは減少し続けていると評価している。
「大きな」放出はないというのはそうだろう。I-131 は減少してるから。
工学を超えていくために。
私はSPEEDIがこの原子力災害において果たした役割──果たさなかった役割を見つめることにした。手始めに、似たような結果を示すコードを開発し、自由に配布できるようにしようと企てた。SPEEDIは私が片手間に開発できる程度のソフトウェアであり、つまり、お粗末で信じるに足りないことを示したかった。
ECRR2010 だと ICRP より桁で高いリスクとなる。まあ、皆様そういうのは無視したいわけだけど、現在のところ ICRP 勧告のほうがより信用できるという根拠もなかろう。
違いは、結局内部被曝の評価によるわけで、、、外部被曝だけなら倍くらいの違い。なので、自然放射線と比べて大したことがないとかそういう問題じゃない。
しかし、
With regard to internal radiation doses, the Committee identifies a serious misuse of scientific method in the extension and application of the ICRP external model.
ってすごいな。「内部被曝については、委員会はICRP外部被曝モデルの拡張と適用における科学的方法の深刻な誤用を特定している。」って、要するに ICRP のやり方はデタラメであると。
まあ、ECRR リスク推定が本当なら東京も、というか関東の半分くらいがなんらかの対応が必要なエリアになるわけで、そんなことをいわれても困るというところはある。でも、まあ、それくらいのリスクである可能性をチェルノブイリのデータとかからは否定できないということ。
ここ数日ファイルサーバとウェブサーバの間が何かおかしかったんだけど、どうなってるのかみようと思ってノートPCをつないだら DHCP でアドレスをひろってくれない。というわけで DHCP サーバになっているルータをリセットしたら、ノートPCがつながるようになったついでに問題も解決してしまった模様。

2011/4/22

福島第一原子力発電所から飛散した放射性物質の挙動。中通りを北上する成分があったことは確か。
県内7方部　環境放射能測定結果（第35報）（暫定値）についてからもそれはわかる。
但し、飯舘村の数字があがりだすのは 14:40 くらいで、福島市よりだいぶ早いのも前に書いた通り。
長崎から良いニュースがくる。ちょっとは役に立ったかな。
午前中は東風だった模様。午後もずっとよくわからない風。明日未明には南風。明日15時まではずっとそのまま。
2011/4/22 天文台談話会 (4/15 から変更)
天文台談話会。某氏と某氏と某氏から、マイルドな話だったと言われる。うーん、内容は十分アレなものなので、マイルドに聞こえるというのはつまり私以上に問題点を良く理解しているということじゃないのかしら？
ちゃんと γ線源を近くに置くと数値あがることを確認。でも、単位時間当りの値は殆ど信用できないこともわかった。積算線が上がるレートから逆算したほうがよさそう。
あー、ヒートシンクの組み立てかた(ファンの固定方法)間違えてたぞ。まあ、一応ついてるからいいや。とれたら正しくつけよう。
岩波新書青版955「原子力発電」武谷三男編が本棚から発掘されていたのでパラパラ見る。p18 から
1957年1月、(中略) 新たに原子力委員長になった宇田耕一大臣は5年後すなわち62年に300万キロワットの発電を行うという原発構想を発表した。(中略)絵に描いたモチを現実のものと見あやまる歴代の原子力委員長のならわしがここにはじまったのである。
原子力委員会が原子力安全委員会と原子力委員会の2つに分かれても特にその辺変化はなかった、ということなんでしょうね。
でもって、すっかり忘れてたんだけど、ICRP 勧告とかの確率的影響の見積りは10倍程度過小評価ではないかという主張があるというのが結構詳しく書いてある。
1uCi =3.7E4 ベクレルの点源を10cm のところに置くと、1cm^2 のセンサーが受けるカウントは大体30。なので、これは 0.4uSv/h くらいの数字(2-3割誤差あり)のはず。実際の数字は 0.6 くらいがでてたので、結構ちゃんと動いてるのか。中国偉い。
線源は Co-60 なので、I-131 とはベクレルからの換算がだいぶ違うかな。まあ、問題の機械が何を測ってるか不明という問題もあるわけだが。
「京」の次の進め方は「京」と同じになってきてる。なぜ上手くいかなかった方法をもう一度繰り返すかというと、公式には上手くいったことにしているからなんだろう。
どう上手くいかなかったかのまとめは今日した話に書いた。

2011/4/21

調君のクライシスコミュニケーションとサイエンス／リスクコミュニケーションに関する試論。政府は現状を正しく認識できていた、というのが暗黙の前提になっている文章に見える。コミュニケーションモードの問題じゃないと思うな。
19日9時から24時間: (Cs-137) 茨城、群馬、埼玉、千葉、東京でそれぞれ 87, -, 44, 6.9, 29.8 Bq/m^2。19日9時までよりちょっと少ない。
これくらいでも、1mCi/km^2 程度なので(I-131/Cs-137 比が核実験のほうが大きいはずなことを考慮すると) 第19回中国核実験できたセシウムの量よりずっと多いと思われる。
どうでもいいことだが一応。
- 4/6 に「実際、各地の放射線のレベルは毎日発表されており、東京では完全に平常時の値になっていますから、この説明は何かおかしいと気づくべきでしょう。」なんてことを平気で書く人よりは読売新聞のほうが信用できると考えられる。
- 一体どこのどういうデータから東京は平常値と思ったんだ？平常値っていったい何だと思ってるのかしら？
- そんな人に何か相談するのは止めたほうがよい。
NEDO 応募のための根回し開始。
早川由紀夫さんによるフクシマの放射能地図

2011/4/20

一応書いておこう。第19回中国核実験に伴う放射能調査結果について
- 降下量は最大の秋田で 80mCi/km^2 で、今回東京(新宿)で 2Ci/km^2 以上なのでその 1/30 程度。他のところは 1/100 以下
- 表2では平時との差をみないといけないわけだけど、それだと 1 あるかないか。(平時の量の1/10程度以下)
6時からの風。北から微妙に北北東。昼には茨城、千葉にくるかも。16時くらいからは関東にくる。明日未明くらいからは西風。から南風。関東では雨はない。
しかし、明らかに自分の主張と反するデータがあっても間違いを認めない人って研究者にも結構いることがこういう問題になると良くわかる。まあ、多分普段からそうなんだろう。レフェリーとか普通そうだし。
昨日未明の雨による降下物(文部科学省データから、Cs137のみ) 茨城、群馬、埼玉、千葉でそれぞれ 160, 24, 137, 130 Bq/m^2。Cs134 が数倍あるとすると茨城では 0.02Ci/km^2 くらい。昨日夕方の雨ではもっときてるかな。
まあ、雨のあと空間線量率は若干下がっていて、ふってきた分より雨で流れた分が多いのかも。
OFED のインストールが、、、午後からの会議の前に終わるかしら？
インストール終わった。
IBスイッチを部屋に置くのは無理であった。まあ、チップ1個はいってるだけだから蓋あけて大きなヒートシンクに交換すれば、、、
と、予想されたことではあるが、 IB カードをいれてドライバもいれると答があわなくなる。えーん。抜くと答があう(こともある)。
SPEEDI は F と原研であると。
2011/4/20 SS研企画会議@大門世界貿易センタービル。新橋じゃない
三浦さん(NII) は秋月のキットのガイガーカウンターをもってきていた。
こちらの情報だと新宿は建物の屋上で測ってるとのこと。
ここに
環境放射能に関しては当センターの建物の屋上（地上18ｍ）に設置されたモニタリングポストで計測を行なっております。
とある。
柏のがんセンターの測定だと、屋上と地面で倍違うんだよね、、、
秋葉原をうろうろしていたら三月兎にガイガーカウンター(なのかどうか測定方式不明)があったのでつい一つ買ってしまう。 DOS-100 とかいうの。線量率は 0.08-0.11 uSv/h をずっと示している癖に 1時間に 0.14uSv 積算線量が上がる不思議な機械。まともにできた機械なら積算線量のほうが信用できるはずだが、、、天文台の機械と比べてみないと。積算値には安全係数をかけてあったりするかな？
ちなみにこれは私の自宅(マンション4階)での数字。

2011/4/19

今日から明日の風。19日未明からずっと南東から東風。午後は北東からの風、、、20時すぎには北西に変わる。雨も降る。
新宿は今朝の雨でちょっとあがってさがった。風向き的にはそういうものであろう。
部屋の WinXP の機械が何故かネットワークにつながらなくなったので新しい NIC (といっても蟹さんNIC)だけどを買ってきてつけた。インストールソフトに90日版ウィルスバスターがはいっていたので(元々天文台のサイトライセンスのなんかを使ってたのがきれたから) いれた。そしたら、そのインストールソフトのCDの自動起動のファイルが「怪しいファイル」として検出された。
毎日。原発：「長時間電源喪失」　報告書生きず　原子力安全機構「１時間４０分で炉心溶融」。安全基盤機構のレポート。読売からさらに2週間遅れ？
吉田正・東京都市大教授（原子炉工学）は「非常用発電機が全滅するとは、私を含め誰も思っていなかった。悪い方への想像力が欠けていた。設計指針や国の審査のあり方を根本的に見直す必要がある」と話す。
レポートの中身知っててこういうコメントしたなら嘘つきだし、中身知らないなら専門家として問題ありすぎであろう。
2006年のレベル 2PSA手法の整備（BWR）の表 2.1 を見ると、電源喪失ないし電源喪失が地震から圧力容器・格納容器破壊にいたるもっとも可能性が高いシーケンスである。
そうわかってたから詳しいシミュレーションしたんだろうから、誰も思ってなかったなんてことはありえない。これはMark-II だけど、 Mark-I だから違う、という話じゃないということは解析結果からもわかる。
RHN に登録しちゃった。ちゃんと買う必要あるな、、、
2011/4/19 13:30 流動機構運営委員@理学系長会議室（本館2階53号室）
すぐに終わった。素晴らしい。

2011/4/18

福島第一原子力発電所・事故の収束に向けた道筋がなんだかすごい。別紙1というのを見ると、
２．目標
- 基本的考え方を踏まえ、目標として以下の2 つのステップを設定する。
  - ステップ1：放射線量が着実に減少傾向となっている
  - ステップ2：放射性物質の放出が管理され、放射線量が大幅に抑えられている
    （注）ステップ2 以降は「中期的課題」として整理
現在のところ「放射線量が着実に減少傾向となって」いない。それができるのは3ヶ月先である、と書いてある。
でも、「ロードマップ」をみて、「目標」を「現在できていないこと」と解釈すると、現実認識がまともになったことがわかる。
- 「原子炉… 安定的に冷却できている」=「現在安定的に冷却できていない」
- 「使用済燃料プールの冷却 … 安定的に冷却できている」=「現在安定的に冷却できていない」
- 「放射性物質で汚染された水…放射線レベルが高い水を敷地外に流出しないよう、十分な保管場所を確保する」=「保管場所が確保できていない」
- 「大気・土壌での放射性物質の抑制 … 建屋/敷地にある放射性物質の飛散を防止する」=「飛散の防止ができていない」

2011/4/17

Nature にのってたイラスト
安全委員会の放出量見積りがあるのを教えてもらう。セシウムではトータルの放出の半分以上が 3/17 以降。
西風の日は勘定してなさそうな見積もりだ、、、と、それはともかく、 3/22, 23 には I-131 は結構でていて Cs-137 はあまりなく、3/30 にはその逆に Cs-137 がメインである。どこからでたかが違いそう。3/30 はおそらく使用済燃料プール由来。
早野さん紹介のこれと気象庁のこれを見比べてみる。
と、SPEEDI は気象庁のメソスケールモデル(5kmメッシュ)でなくて全球モデル(20kmメッシュ)ベースであることがわかる。なんだそりゃ？
伊東さんがなんだか意味不明なことを書いている。
4月12日付で原子力安全委員会は3月11日から4月5日までの間、大気中への一部の核種の放出総量として、
ヨウ素131が1.5×1017ベクレル
セシウム137が1.2×1016ベクレル

相当が出ている、という、測定値を基にする試算結果を発表しました（PDF）。
　実はここで「ベクレル」単位で「放射能の量」を示すことには、原理的に無理があるのですが、このあたりのことを、きちんとお話ししておきたいと思うのです。
(途中ずーっと略)
さて、今まで見たように、実はベクレルという単位は安価な比例計数管などで数えることができる「核分裂の回数」であって、そのままでは放射能の量など、実は原理的に測ることができません。
　そうであるのに、なぜ原子力安全委員会ともあろうものが、そのようなデータを出すかと言うと、実は大規模災害について、過去のデータと参照する上では、ベクレル単位の曖昧な測定でしか比較ができない、という現実を指摘しておかねばならないと思います。
核種を決めたらベクレルで測るのは当然だと思うが？
今日18時からの風。とりあえず南から西。18日朝には南東。18時くらいから南南東。20時くらいからまた南西。宮城あたりに上陸しそうでもある。19日未明からは千葉のほうに。
やっと東工大の自分の部屋の機械に家からアクセスできるようになった。IPアドレスを間違えてたよ、、、

2011/4/16

今日の6時からの予報。南風から午後は西風、北西となって夜は海は北風、明日未明には千葉、朝8時くらいは関東の色々なところにくるかも。その後は南西から南風。
ゼオライトに対するセシウムの動的交換特性。確かに吸着するけど、単位時間当り処理できる水量がそんなに多くない気が。
福島原発事故歴史に残る朝生。これ 3/25 放送なのか。2週間もたってからこんなことを、、、
勝間和代という人の原発事故に関する宣伝責任へのお詫びと、東京電力及び国への公開提案の開示なるもの。
真っ先に反省をさせていただきたいことは、みなさんにご不安、ご心配をおかけしている事に対するお詫びです。私が、事故後のコメントにおいて、過去のデータや科学的根拠ばかりを強調したあまり、多くの方々が感じている将来への不安や精神的なダメージやに対する配慮を欠くコメントをしてしまったこと、また、不愉快と思われる発言を行ったことについて、重ねて深くお詫び申し上げます。
いや、単に事実や過去のデータや科学的根拠の認識ができてなかっただけだと思うが、、、
あれ、文字コードが何かおかしい？
日経エレクトロニクスに PFI と浜田君がのってる。浜田君が写真でもってるボードは PROGRAPE-1 ですな。
「浜」はこっちじゃないんだけど、正しいほうの字を使うと何故か twitter が文字化けするのでこっちで。すみません。
まあ、柏では東大だけでなくてガンセンターでも 0.5uSv/h くらい、つまりは 30万Bq/m^2 とかいったレベル。土や砂ならある程度の深さまでしみこんでるかもしれないけど、アスファルトとかの上だと丸々表面にあるかもしれないわけで、、、実測データなしで安全といいきるのは無理があると思うな。
特に内部被曝とか、地面近くのチリ、ホコリが服や靴につくとかいったこともあるわけで。
うーん、ファイルサーバを地惑のネットワークに直結するとアクセスできるな。 MZK-W300NAG の設定が上手くできてない、、、家になんかルータあったはずだからそっちをつないでみよう。

2011/4/15

福島第一、汚染拡散防止へ　建屋全体に特殊カバー。わかりにくい見出しだが、
原子炉建屋全体を、鉄骨の枠に、特殊な合成強化シートを張った仮設の建屋でカバーし、放射性物質の拡散を防止する。
要するに大前研一氏が当初から主張していたテント案である。シートの熱伝導が十分よければ外側の空気への熱伝達と輻射冷却で水蒸気がでていくのを抑えられるのかな？
例えば、現在5MW くらいでているとして、テントの屋根の大きさが 50m x 50m だとしてみる。1平方メートルあたり 2kW で、太陽定数の倍くらい。夏は熱伝達と輻射冷却だけでは厳しいかな。まあ、テント内に熱交換器いれて海水で冷やせば問題なさそう。
DHCP でアドレスもらっている機械 A のアドレスと思われるものが機械 B の /etc/hosts に書いてある。誰だよこれやったの。
といいつつ面倒なのでとりあえずそのまま。
224本ネジどめした。あと400本くらい。

2011/4/14

午前中は石川台。
午後は藤垣さんセミナーのあと三鷹。
三鷹は作業しようと思ってたわけだが色々相談してたら日がくれてた、、、うー、、、
三鷹は色々面倒になところであると改めて、、、
EMF211 が届いていた。
風は西から南。明日夜にはまた西。
原発は動きなし。
Top 500 〆切は 5/1 か、、、 Green500 は現時点でアナウンスなし。まあ、前回のルールとか色々問題あったしねえ、、、

2011/4/13

チェルノブイリのほうはオーストリア見積もりでも今中氏見積もりでもヨウ素換算では 5E18Bq とのこと。どうもです。換算でセシウムが 40倍されるのでそれが効くと。
文部科学省の降下物データを見ればすぐにわかるように、原発からの時間当りの放出量はもちろん減っているけど、時間の弱いべき(1/時間よりも遅い) になる可能性が高いのでこのまま積分すると後のほうにでるものが最初にでたものより多くなる。
これは f(x)=1/x の積分は対数的に発散する、それより弱いべきならもっと速く発散する、という話なんだけど、それくらいわかってそうな理系の人が積分も知らないかのような発言をするのは何故なんだろう？
昨日三鷹にいって節電対応の話を聞いた。私も考えてなかった画期的な案がでていて素晴らしい。
今日正午から明日21時までは西風。
なんだか大変面倒な計算が必要な資料を秘書さんに作ってもらった。どうもありがとうございます。
【原発】先月中旬に「レベル7」認識　安全委員会
福島第一原発の事故の「レベル7」への引き上げについて、原子力安全委員会は、先月中旬の時点で引き上げの可能性を予想していたことを明らかにしました。
　代谷誠治委員：「このデータに近いものを（先月）23日に発表する時には持っていた。レベル7にいく可能性は、かなり高いかなという思いはあった」　原子力安全委員会は、先月23日に周辺住民の被ばく量の試算結果を公表しましたが、この試算を始めた先月16日ごろにはすでに放射性物質の放出量がレベル 7に相当するとの認識を持っていたことを明らかにしました。ただ、当時は計算の精度が粗かったことや事故のレベル評価は原子力安全・保安院の役割であるとの判断から、それ以上関与しなかったということです。
【原発】枝野長官「3月中にレベル7の可能性認識」
枝野官房長官は、原子力安全委員会が先月の段階で福島第一原発の事故が最悪の「レベル7」になる可能性を認識していたことについて、報告を受けていたことを明らかにしました。　枝野官房長官：「（レベル7の）可能性があるということについて認識していたと。そのことについては、報告を受けてはおりました」　ただ、枝野長官は、根拠となるデータが3カ所の測定値しかなく、「確信を持って正しいと言える状況ではないということだった」として、その時点では、確実な分析をするよう指示したとしています。また、報告を受けた段階ですぐに公表しなかった理由については、「あとになって『間違っていた』という可能性がある段階での推測を、政府の見解として公表することは困難だ」と釈明しました。
なんだか唖然としますが、これらが事実なら、なぜただちに測定点の数を増やさなかったのか？という話だ。というか、文部科学省の測定データは判断するのに十分な数あったと思う。
あれ、行列乗算ライブラリでないと答間違えないのか。あれれ？ DMAR してるはずだよな。
2011/4/13 12:15 地惑専攻会議@318 (紹介だけ)

2011/4/12

事故評価最悪のレベル７へ。1ヶ月(まあ、大きな放出は3/14 以降だけど)たってやっと、、、
東京電力の福島第一原子力発電所で相次いで起きている事故について、経済産業省の原子力安全・保安院は、広い範囲で人の健康や環境に影響を及ぼす大量の放射性物質が放出されているとして、国際的な基準に基づく事故の評価を、最悪の「レベル７」に引き上げることを決めました。「レベル７」は、旧ソビエトで起きたチェルノブイリ原発事故と同じ評価になります。原子力安全・保安院は、１２日、原子力安全委員会とともに記者会見し、評価の内容を公表することにしています。
レベルが引き上げられる背景には、福島第一原発でこれまでに放出された放射性物質の量が、レベル７の基準に至ったためとみられますが、放射性のヨウ素１３１を、数十から数百京（けい）ベクレル放出したというチェルノブイリ原発事故に比べ、福島第一原発の放出量は少ないとされています。原子力安全・保安院は、１２日、原子力安全委員会とともに記者会見し、評価の内容を公表することにしています。
まだ少ないといってるのかと思うが、これはつまり現実認識のずれが調整される時定数が 1ヶ月のオーダーということなんだろうな。
新宿の数字は雨のあとさがっている。茨城の色々なところの数字も。大量の雨で流れた？
20km 圏の中でも放射線レベルが低いとこがあるのに、そこは退避のまま？という気もするが、まだ原発からいつ何がでてくるかわからないのでこれは妥当か。
今回、現実認識の遅れの時定数によってアクターを分類できるのかも。
```
   1ヶ月以上: 東電
   1ヶ月程度: 保安院
   2週間程度: 普通の物理学者
```
自分がどこかは知らん。
福島の土壌から微量ストロンチウム　水溶性の放射性物質
文部科学省は１２日、福島県で採取した土壌と植物からストロンチウム８９と９０を検出したと発表した。福島第一原発から放出されたとみられるが、セシウム１３７に比べ、半減期が２９年のストロンチウム９０は約１千分の１以下の量だった。
Sr-90 が少ないというのは素晴らしく良いニュースである。但し、
発表によると、土壌のサンプルは浪江町で２点と飯舘村で１点、３月１６、１７日に採取され、分析された。
ということで、この後の放出ではどうだったかはまだ不明。
福島原発事故、最悪「レベル７」　チェルノブイリ級に
チェルノブイリ事故では爆発と火災が長引き、放射性物質が広範囲に広がり世界的な汚染につながった。実際の放出量は５２０万テラベクレルとされている。福島第一原発の事故での放出量はその１割程度だが重大な外部放出と評価した。
あれ、チェルノブイリで 520万テラベクレルって、1.5億キュリーだから稀ガスを含んだ量じゃないか？ヨウ素では 3000万キュリーくらい(80万テラベクレル)くらいだったはずだけど、、、
この資料だとチェルノブイリの放出量は 5/6 換算(事故の10日後)で 2000万キュリー。 4/26 換算なら 5000万かな。でも、ヨウ素に換算というのをどうやったかによるのか。
汚染の数字からは、チェルノブイリの 1/10 というはかなりありそうになくて、違って 2-3倍だと思うけど、、、
教えていただいた。ありがとうございます。これの P16 に換算表があり、これに安全委員会見積りがあると。
ヨウ素の放出量が 400万キュリーって、0が一つ足りない気がするが、まあ現時点での安全委員会が出す見積もりとしては随分現実に近くなったと思う。
2011/4/12 15 CfCA 定例。でないと駄目かも。
2011/4/12 14 Alchip

2011/4/11

文部科学省の降下物データは 4/9 茨城県が Cs-137 で 800Bq/m^2。他は小さいが千葉も 100 くらい。
0時予報だと 5時くらいまでは西風、そのあと東南東から北東、北から北西に。17時くらいから夜中まで広い範囲で雨。17時くらいの風は海を回って茨城・千葉・栃木にいきそうに見えないこともない。
放射性物質「3月15日に福島原発より大量放出。以降、大気への大量放出は起きていない」早野龍五教授が最近の測定とシミュレーションで結論。
早野さんの【補遺1】では「3/15以前，3/16以降のことは除外しました．」
これは、当初の「【2. まず結論】3/15の朝、福島第一原発から大量放出があり…その後現在に至るまで，原発から大気への大量放出は起きていない．」とは違うものになっていることに注意。
泥縄で今日の分野5運営委員会(の前の課題関係何か)の資料作成。まだ研究始まってるともいいがたいので適当な資料。
2011/4/11 15 戦略運営会議
寒いね。
筑波にいるわけだが、地震が、、、なんか沢山くる。
常磐道通行止め、、、
で、家に戻ってくるとは新宿のレベルが 10% アップ、みたいな。
このページみやすい。茨城県のページは 24時間分しかグラフでないから。
でもって、夕方から夜の雨で上がっているところと、そうでもないところがあるのがわかる。
ただ、あがったあと結構戻ってるんだよな。これなんだろう？
原子力工学研究者からのメッセージ。情報ありがとうございます＞教えてくれた人。
しかし、
この厳しい事実を謙虚に受け止め、いっそう高いレベルで教育、研究並びに社会貢献に関する責務を果たすために、事故の終息とその後の措置に向け、持てる力量を最大限に発揮することを惜しみません。
が、
これまでに放出された放射性物質の量を定量的に評価することは進行中ですが、現在も圧力容器内に相当量の放射性物質が残っています。
と。進行中ですか。そうですか。でもって、何故図が安全基盤機構の例のレポートから？

2011/4/10

茨城県モニタリングデータ昨日の雨の時(21時くらい)のほか、今朝7時前後にあがっているポイントがかなりある。まあ 10nSv/h オーダーなんだけど。
文部科学省データでは 4/8 9:00-4/9 9:00 でひたちなか市で I-131, Cs-137 合わせて 1000Bq/m^2 くらいの降下物。 Cs-134 合わせると 2000Bq/m^2 くらいあったかも、という程度。これは 10nSv/h くらいに対応するはずだが、表になってるデータはまだ 4/8 夜までしかないのでよくわからない。
3/12 に 4/8-9 と同じような放出と降下があったとすれば、 I-131 が10倍以上で 7000Bq/m^2 くらい、 0.1uSv/h 程度のレベル増加になったはずで、これは決して少ない量ではない。3/21-22 の増加の 1/2-1/4 程度。
まあ、まだいくらかは I-131 があるから、その減少分で現在まだやってきているというのが隠れているだけだと思う。多分だらだらした放出は相変わらず続いている。
さて、投票にいこう。どうせ某老人になるわけだが、口先だけでなくてちゃんと脱原発を進めそうな人に投票したほうがまあ気休めにはなる。

1号機の中がどうなってるのかまとめ。

               PV (B)Pressure    DW P    SC P    PV Temp
	       (MP abs)                          nozzle   low
  4/10 6:00    0.848             0.195   0.165   228      120
  4/9  6:00    0.803             0.190   0.155   240      119	       
  4/8  6/00    0.788             0.180   0.150   261      119
  4/7  6:00    0.758             0.155   0.155   216      116
  4/6  6:00    0.632             0.150   0.150   222      115
  4/5  6:00    0.720             0.150   0.150   234      115   
  4/4  6:00    0.592             0.155   0.155   243      113
  4/3  6:00    0.542             0.155   0.160   256      117
  4/2  6:00    0.520             0.160   0.160   261      118
  4/1  6:00    0.495             0.170   0.170   255      119
  3/31 6:00    0.511             0.210   0.210   251      128
  3/30 6:00    0.488             0.235   0.235   281      134
  3/29 6:00    0.502             0.285   0.285   323      139
  3/28 6:00    0.443             0.270   0.270   274      139
  3/27 6:00    0.407             0.270   0.270   213      142
  3/26 6:00    0.360             0.270   0.270   209      144
  3/25 6:00    0.351             0.310   0.305   204      158
  3/24 6:00    0.387             0.385   0.370   243      229
  3/23 6:00    0.270             0.26    0.24    >400     >400
  3/22 7:30    0.167             0.160   0.155    -        -
  3/21 5:00    0.259             0.16    0.16     -        -
  3/20 7:00    0.263             0.28?   0.27?    -        -
  3/19 6:30    0.256              -       -       -        -
  3/18 6:00    0.142              -       -       -        -
  3/17 6:00    0.144              -       -       -        -
  3/16 6:00    0.171              -       -       -        -
  3/15 6:00     -                 -       -       -        -
  3/14 6:00     -                 -       -       -        -  
  3/13 6:00     -                 -       -       -        -  
  3/12 6:00     -                 -       -       -        -

水の蒸気圧は

   温度(C) 圧力(MP)
   100      0.1
   150      0.5
   200      1.6

という程度なので、液体の水が圧力容器の中にあるとすると温度と圧力の関係が全くあってない。液体の水がないか、あるいは非常に高濃度な食塩水になっていて蒸気圧降下があるかだが、飽和食塩水だって大して圧力が下がるわけではないので後者はありそうにない。

とすると、圧力容器には水がないことになるが、これもちょっと考えにくい(それならもっとやばいことが起きていそうなので)。なので、圧力計か温度計か、あるいはその両方が、圧力容器の中の典型的な値とは違う値を出している、と考えるべきかも。

2011/4/9

Misunderstood misunderstanding: social identities and public uptake of science 東大の GCOE のところにあった。
In May1986, following the Chernobyl accident, upland areas of Britain suffered heavy but highly variable deposits of radioactive caesium isotopes, which were raind out by localised thunderstorms. The effects of this radioactive fall-out were immediately dismissed by scientists and political leaders as negligible, but after six weeks, on 20th June 1986, a ban was suddenly placed on the movement and slaughter of sheep from some of these areas, including Cumbria.
まあ、その、イギリスの専門家と称する人達には色々素敵な実績がある、という話。で、まあ、そういうことを知らないとおなじように振る舞うことになる。
Let me recite what history teaches. History teaches. --- Gertrude Stein
History repeats itself, first as tragedy, second as farce. というのも有名だけど、今回 farce というわけにはいかない。
そういえば、格納容器内の 100Sv/h というのはどういう値か、という話。平面上に分布していると大体 2000Ci/m^2。格納容器のどこに検出器があるか？だけど上のほうとすると大体30m くらい上から底にたまったものを見る計算。立体角が 1E-3 くらいだから、(4πを考慮して) 1/5000 がくると思うと 1E7 Ci が格納容器の中で検出器から見えるところにあると。
グラフを見るとヨウ素の半減期くらいで減ってるんだけど、水をいれて薄められているせいかもしれないので下がる理由は良くわからない。あと、成分も不明。
原子炉内の核反応生成物色々の総量は 1E9Ci くらいのはずなので、格納容器の中で見えている分は1% くらいということになる。
1号炉の現在の本当の数字は、、、、「計器不良」なんだって。
三鷹設置の研究室新ファイルサーバ、GbE 経由で18時間で 2TB 弱データ移動。実効的な書き込み速度は 30MB/s くらいか。実はまだ sync 中であるというのが問題かな、、、先に build すませてからのほうが早くおわったかも。
Fry et al, Nature, 321, 193 (1986) という論文があって、チェルノブイリの影響でイギリス北部では野菜で最大 200Bq/kg とかでたそうで。距離は 2000km くらい。降下量は 8000Bq/m^2。新宿辺りの1桁下だが農作物には影響がでたと。
今日の午後の風向きはずっと良くわからないもの。陸では南西から西なんだけど、、、 19時くらいから茨城までくるかも的な、そのあと千葉、栃木にも。明日朝8時とかだと東京も。12時くらいで関東はおおむね南西からの風に戻る。そのあと21時までは海への風。
19時くらいは茨城は雨。まあ、その前まで福島第一のあたりも雨なので海に落ちてるといいなあ的。10日2時くらいからは全体に雨はなし。
放射能の大半、なお原子炉内に　漏出は１割以下かなにを今更、的な記事だが、まあ、世の中そんなものかな。
１～３号機には緊急停止した時点で、放射性ヨウ素が各１３０万～２３０万テラベクレル（テラは１兆倍）、放射性セシウムが１３万～２２万テラベクレルあったと推定できた。
ヨウ素で1億キュリーですね。そんなものであろう。
原子力安全委員会が汚染の拡散予測に使ったヨウ素の大気への推定放出量は、３月１２日から２４日までに３万～１１万テラベクレルだった。
INES レベル7はヨウ素131相当で数万テラベクレル以上なので、安全委員会的には実はレベル7であると認識しているわけだ。
海への放出量の見積もりは1桁間違った誤解を与えるもの(3/30 までの崩壊した分を考慮してない見積りに見えるし)
まあ、それ以前に海水にはもっと沢山でてると思うが。
ストロンチウムがでてない、というのは本当に本当なのかね？測定データが皆無に等しいわけで。まあ、大量にでたのは 3, 4 号機がなんかした時だと思うので、大半海にいったと期待するわけだけど。これは期待なだけで根拠はない。
あ、そうそう、何度も引用した原子力安全基盤機構のシミュレーション結果だと、燃料棒が落下(溶けておちた、ということ)、圧力容器も格納容器も破損しても、ヨウ素で 0.2-10%、セシウムではさらに1桁少ない量しかでてないです。
なので、1割近くもでてるなら、炉心溶融して圧力容器も格納容器も壊れたのと実質的には同じ。
国立がん研究センター東病院（千葉県柏市）敷地内における放射線の測定結果というものを教えていただきました。ありがとうございます。
で、建物屋上だと低いけど普通の屋外だと東大柏とおなじくらい。やっぱり高いと。
国立がん研究センター中央病院（東京都中央区築地）棟屋上における放射線量測定結果がいやな感じ。
1cm のところのデータがやたら高い。β線がうかるだけでこんなにあがるもの？半減期は短かそうなので I-131 がメインだとは思うけど、、、

2011/4/8

DoE のスライドから放出量を推定。 1uSv/h=20Ci/km^2 で計算。
```
    0.3uSv/h 6Ci/km^2   60km*80km=5000km^2    30000Ci
    2.5uSv/h 50Ci/km^2  60km*20km=1200km^2    60000Ci
    22uSv/h  400Ci/km^2 40km*5km=200km^2      80000Ci
```
これを全部足したののさらに2-3倍はあると思うと40万Ci。3/11 の時点では10 倍多かったと思うと 400万Ci。放出された中でこのエリアに落ちたのが 1/10 とするとトータルは 4000万Ci。まあ、そんなものだ。
放出がセシウムの量で 100万Ci 程度、という感じ(現在まだ半分程度の寄与と思うと)。メドヴェジェフの本によるならチェルノブイリの放出量は 100-300万Ci。
セシウムについては、チェルノブイリでの放出割合が 10-30%程度。福島 1-4と使用済燃料でチェルノブイリの5倍くらいと思うと、まだ95%はでてない (まあ、高濃度排水が海にどれだけすでにでたかはわからないが)。まあ、大気中にばらまける量はもう今までに出した分の10倍にはならないであろう。
ただし、海でなくて陸におちた分からはまだ 100倍 (そこまでいかないと思うが)でるかも、ということ。

多分事故前から同じくらいのレベルだったといわれてます。

                hongo1   2      komaba  kashiwa
3/17 	9:00 	0.08 	0.05 	- 	0.14
3/18 	9:00 	0.07 	0.06 	0.06 	0.12
3/20 	9:00 	0.07 	0.05 	0.07 	0.11
3/21 	9:00 	0.18 	0.15 	0.08 	0.74
3/22 	9:00 	0.30 	0.15 	0.09 	0.65
3/23 	9:00 	0.32 	0.18 	0.10 	0.72
3/24 	9:00 	0.35 	0.15 	0.09 	0.69
3/25 	9:00 	0.33 	0.15 	0.10 	0.67
3/26 	9:00 	0.28 	0.13 	0.09 	-
3/27    9:00 	0.27 	0.11 	0.09 	-
3/28 	9:00 	0.25 	0.11 	0.08 	0.58
3/29 	9:00 	0.23 	0.11 	0.08 	0.57
3/30 	9:00 	0.22 	0.10 	0.09 	0.55
3/31 	9:00 	0.20 	0.11 	0.08 	0.49
4/1 	9:00 	0.20 	0.09 	0.08 	0.49
4/2     9:00 	- 	0.10 	0.08 	-
4/3 	9:00 	- 	0.10 	0.07 	-
4/4 	9:00 	0.18 	0.09 	0.08 	0.49
4/5 	9:00 	0.16 	0.10 	0.07 	0.48
4/6 	9:00 	0.15 	0.09 	0.07 	0.44
平時の値 	0.05～0.1 	0.1～0.2

3/21 に色々きたのに合わせて誰かが花崗岩をおいたんでしょう。きっと。で、そこからは I-131 とかの半減期に合わせて減るような何かがでていると。
というか、数字みればわかること、、、
別に怒るとかいう話ではないと思う。まあ、そういう考え方なんだな、と思うだけ。
もちろん影響があって、メンタルなものがさらにより大きいわけです。 (というわけでこれはリンクなし)
本震７時間後に燃料露出寸前の状態　福島第一原発１号機
東京電力は８日、福島第一原発１～３号機について、３月１１日の地震直後の炉内データを公表した。１号機の水位は地震の７時間後、燃料が露出する寸前まで下がっていたことがわかった。
あれ、これ、NHK ラジオでリアルタイムで流してなかったっけ？渋滞の中でずーっとニュース聞いていてものすごく不安になった記憶があるんだけど、、、
LISA が本当に中止になるなら、 SMBH だけ狙う感度が数桁低いプロジェクトをやっていいことになるから、それはそれで実は大チャンスである。できそうにないのにやるといってるもののおかげで真っ当なサイエンスが10年以上止まっていた、と個人的には思う。
大岡山と三鷹に計算機が分散しだして面倒。まあ、異動の度にやってることだから大したことはないんだけど、今回停電も関係するのが×××。

2011/4/7

そういえば、2002年に STScI の連中が出した、「M15 のブラックホール質量は4000太陽質量+-20% ではなくて 1600 +-3000 (要するに、ない、ということだがそうは書いてなかった)」というやつは Erratum ではなくて Addendum だった。グラフの数字の読み取りが3倍間違ってたのを計算しなおしただけなんだから Addendum はなかろう、と思ったものだが、まあ、世の中簡単ではないのね。
井田さんの講義でなんかの話をしてというのでやったんだけど、東工大の遠隔講義用システムがネットワークにつながってません的メッセージをだしてハングアップしていて、プロジェクタが使えなかった。板書でやったら時間が全然足りなかった。すみません＞1年生の皆様。
部屋に40Wの蛍光灯が6本ある。240W。半分消えてるが、それでも結構電力的には大きい。 60W 相当タイプ(6-8W)の電球4個くらいで十分明るくなるんじゃないかな。
40W の蛍光灯型 LED 照明は 1-2万円する。で、2000lm(ルーメン？)くらい、20W。東芝の電球型 6.4W のは 500ルーメンくらい。1つ1500円くらいかなあ？28m^2 の部屋に蛍光灯 240W って大体多すぎるような。
2011/4/7 18 新宿
福島県放射線モニタリング小・中学校等実施結果（4月5日調査分)について。1m のほうのデータ、福島市の最大は 4.7 uSv/h。30km 圏内もあるであろういわき、南相馬両市よりずっと高い。
浪江町津島とか飯舘村とかは 20とか15で、体内被曝を考えなくてもちょっと駄目ではないかと思うレベル。
今日から明日にかけては基本的に西からの風。9日1時には北から西に回る弱い風。これが3時までは続く。

2011/4/6

2011/4/6-7 なんか@京都その2 --- 中止
午前中天文台で荷物回収。午後は斎藤君と相談とか。
2011/4/6 14 IBM
井田研イベントにまぜてもらう。人多いなあ、、、本郷天文教室全体と同じくらいの学生が1講座にいるみたい。
今日から明日の風。18時から基本的には南西の風。明日晩まであんまり変化なし。
新宿のデータは 0.086uSv/h から下がらなくなった感じ？
DoE のページにあるスライド。こういうのがいまだに日本政府からでてこない時点で何かが既に終わっているわけではありますが、それはそれとして、
- 茨城県北部のデータを見ると、 0.03-0.25mRem/h (=0.3-2.5uSv/h) のポイントが一杯あるけどこれは多分航空機でのサーベイデータではなくて地上のデータ。
- つまり、航空機のサーベイデータはこの辺では色々不足？原発周辺ではよく一致しているように見えるので、スキャン密度の違いのためかもしれない。
- 東京のえらくいろんなところが 0.3uSv/h 以上になってるけど、そんなデータあったっけ？
- IAEA の避難基準は 6uSv/h くらい相当なので、緑の領域の多分濃度高い半分くらい。
- 福島市の中心から 5-10km 南辺りと思われる場所に高濃度汚染スポットがある。20 uSv/h を超えているように見える(10かも)。地上データはないところ。これ退避しなくていいのか？
こういう、面的なデータが(信用できる密度で)出れば、 20km とか 30km とかでなくて実際の汚染度合に応じた対応ができるようになる。というか、はじめからそれもやってないといけなかったわけだが、未だに DoE はやってるけど日本政府は動かないという、、、

2011/4/5

2011/4/5 なんか@京都 --- 中止
今中氏他による飯舘村周辺の測定結果いくつか思ったこと
- 31日の時点で I-131/Cs-137 が 2:1 というのは 3/11 まで燃焼していたとすると I-131 が少なすぎるのではないだろうか？つまり、使用済燃料からの分が相当まざってないか？
- 汚染がもっとも高かったところは、文部科学省の測定で 170 uSv/h とかの値がでていた場所の5kmくらい北にあたる。ここにはものすごく大きな濃度の勾配がある。
- もうちょっと面的な、あるいは高濃度エリアをトレースするような測定をしないと色々まだよくわからない。国道・県道にそったデータだけでも随分役に立つと思うんだけど。
しかし、当初は小出氏、今中氏あたりは「反対派」とひとくくりにされてたと思うけど、空気って変わるのね。空気が変わってからついてきたかどうかでその人が自分で考えてるかどうか大体わかると思う。
まあ、その、「私は 3/12 から普通に参照してます」と自慢したいだけという話はある。役に立つ資料が沢山あるから。
GSIC 運営委員とかきた、、、
今日から明日の風。今日夕方まではなんだかわからない。それから西風。明日朝にはまた良くわからない風。12時頃は南風。夜は南西からに。
と、そういえば、シミュレーションはともかく私の原子炉についての知識は「深い専門知識」なんていうものでは決してありません。入門書数冊レベル。なので、細かいことは全然知らないです。
色々考える。県内7方部　環境放射能測定結果（第35報）（暫定値）についてだと福島市の数字が上がりはじめるのは 3/15 15:40, ピークの半分までくるのは 16:35 くらい。
20km～30km圏付近環境放射能測定結果（第35報）（暫定値）についてだと飯舘村の数字があがりだすのは 14:40 くらい(時間分解能が1時間なので正確にはわからない)、15時より前で、ピークの半分になるのは 16 時前後。
というわけで、微妙な時間差がある。
２号機の漏水が放射能汚染の主因か　基準の７５０万倍
２日に採取した１～４号機の取水口付近の海水の放射性物質を調べた。２号機ではヨウ素１３１で基準値の７５０万倍の１立方センチあたり３０万ベクレルを検出。１、３、４号機は基準値の３５万～４８万倍ほど。東電では、２号機取水口付近の漏れが、海洋汚染の主原因とみている。
1m^3 にすると3E11 Bq なので、もしも高濃度汚染水が 10^13Bq/m^3 程度だったとすると採取した水は 30倍程度しか薄められていなかったことになる。ま、多分もっと高濃度のがでてるんじゃないかなあ。
千葉の東大柏キャンパスは今日になっても 0.46uSv/h とかで、福島第一から 20-30km 圏のほとんどの地域より高レベルである。

2011/4/4

3/15に何が起きたか？福島原発北西部の高い放射線レベルの原因は？シミュレーションの価値は？今後は何が重要か？今夜10時頃から連続ツイートを予定しています．について。
- 15日の実際の放出はこれを見ると前日 21:30, 8:30, 9:00, 12:00 の少なくとも4回にわたっている。それを6時の1回で置き換えるのは無理がありすぎる。
- 原発周辺から福島市あたりまでは15日の午後概ね南東からの風だったはず。
- なので、「6時」にでた仮想的なものがぐるっと回って17時くらいになって福島市に届いた、というようなアクロバティックな解釈より、例えば12時にでたのがほぼまっすぐいったと思うほうがはるかに自然。
- まっすぐいった、と思うと米軍のサーベイデータを自然に説明できる。逆に、ぐるっと回ったと思うと、福島市と福島第一を結ぶ線上にある高汚染地帯を少なくとも「15日6時」の放出では説明できない。
- 15日の放出が福島県北東部については今のところもっとも重要だったのは確かだが、放出の規模自体は 16 日のほうが大きいし、それ以下の現在までも間欠的な放出が続いているのはこれみればすぐにわかることではないか？
- まさかと思うけど早野さんは 3/21-22 の関東への降下物も 3/15由来だと考えてるのか？
「電源喪失で容器破損」東電報告書検討せず。なんかわかりにくい見出しだが、例の原子力安全基盤機構のあれの話。昨日になってやっと「わかった」のか、今まで記事にしてなかったのかどっちなんだろう？
中身は大体いいんだけど、
国は２００６年に「原発耐震設計審査指針」を改定し、地震の想定規模を引き上げた。これを受け、国の委託で原発の安全研究に取り組む基盤機構が、０９年度から様々な地震被害を想定した研究を始めた。
09年度から、ってことはないのでは？PSA の検討とかの資料は 08年度分だし。
これからしばらく書類処理。
あ、「スパコンに詳しいです」ってあれなのか。おすすめユーザーにでてきたよ。
2011/4/4 13:30- 説明会
大学事務手続き関係。講義関係は私は今回あまり関係ないので内職中。
今日から明日の風。北からの風が千葉の東端を通っていそうなものからちょっと西にくるけど19時くらいにはまた海側に。明日昼頃はなんだかわからない風。福島の陸では西北西から、海では南風。そのあと夜には西風。
田崎さん経由のアクセスが多い。と、それはそれとして、
いずれも激烈に重要かつ困難をきわめる問題であり、その解決のために最高の英知を結集していると信じたい。
科学者ならデータに基づいて物事を客観的に判断しないといけないと思う。希望的観測では駄目。今頃になって「試行錯誤で行っている」なんていってる人々の中に英知が結集されているわけはないことはわかる。
ま、英知を結集したって船が山に登るだけで、もうちょっと違うアプローチが必要だと思いますが。「オールジャパン体制」とかいうものでやって色々大変になった例はいくらでもある。
色々溢れてきている水の中の放射性物質はどれくらいか、考える。測定器がないから1Sv/hわからないとかいう話もあったけど、簡単のため 1Sv/h としてみる。
水面にくるγ線は 10cm 程度の深さまでからくると思って (オーダーでは)いいので、これは 0.1m^3に 10^12 ベクレル、1トンに 10^13 ベクレルにあたる。あ、測定値もそんなものだったはず。200キュリーくらいね。
4機合わせると大体 1日 1000トンくらい水いれているので、20万キュリー。蒸発した分を無視すると、結局これだけ、1日1000トンがどっかにたまるか漏れるかしてる。測定結果では 1/4 がセシウムなので、セシウムで毎日5万キュリー。10日で 50万キュリー放出したチェルノブイリと同じ。

2011/4/3

東京都の大気中データを見ると、 3/21, 22 に検出されてるけど、
- I-131 は最大で 10-20Bq/m^3 程度
- Cs-134, 137 はほぼ同じで、 5-6 程度
となっていて、Cs-134 が Cs-137 に比べて多くない。千葉と何が違うんだろう？
文部科学省の降下物データでも、実は千葉だけ特異で Cs-137 (と書いてあるけど本当に Cs-134 含んでないんだろうか？)が I-131 の 2-3倍ある。
で、3/21、22のデータを見ると降下物(千葉県市原市)では Cs-137 の量は 3/21 は I-131 の 1/5 程度で、Cs-134 が多いと確かに大変そうな感じ。3/22 は Cs は殆どないけど、これは日本分析センターのグラフもそうなっていて、Cs の上昇は 21 日である。
3/21 の降下物データでは、I-131/Cs-137 比は 3-50 と1桁以上ばらついている。例えば使用済核燃料からでた分と、炉心からでた分がまざらないで広がった、とかかなあ？
降下物データはここの。
降下物データでは千葉でも Cs-134 が多くない。色々不思議。Cs-134/Cs-137 比もある程度はばらつくと思うけど、、、
米国制スライド。今になって圧力容器も格納容器も、プールさえ壊れていないかのような誤解を与えるものを紹介する時には少し注意して欲しいな。
放射性物質止まる時期「数カ月後が目標」　細野補佐官
細野氏は「国民に不安を与えないためにも目標を設定すること（が大事だ）。原子炉を冷却する仕組みを完全に作って安定させるという目標がある。試行錯誤で行っていることを説明する時期が来た」と述べ、放射性物質の放出が止まる時期の見通しを語った。
今までやってたことは×××(一応伏字と解釈して下さい)であったと公式に認めたと。
事故発生直後は炉心溶融（メルトダウン）の危機的な状況を経験したし、原子炉格納容器が破断するのではないかという危機的状況も経験した。しかし、そういう状況は脱した。
まあ、メルトダウンして格納容器も壊れたら既に危機的状況ではない、というのはそれはそうである。壊れていないにしても壊れたと同等なものはこの3週間でばらまいたわけだし。
厚生労働省、各自治体水道担当局に活性炭処理を指針。
アルミニウムを凝集剤として用い、活性炭(5-15 ppm)を添加した場合、凝集沈殿による131 Iの除去率は、約6-7割除去できる知見が報告されている。
活性炭が、というより、アルミニウム系凝集剤でどうなるか、という話なのか。
黒豆おうじの店は阪急六甲と JR 六甲道の間。三宮とかで売ってるかどうか不明。

2011/4/2

目がさめた。
今日の風。2日16時くらいには海にいったものが北茨城から千葉にくるかも。そのあとは北西の風で上陸はなさそう。
IAEA と原子力安全委員会の話。読売の記事には単位が書いてあって意味がわかる。
ＩＡＥＡは同村で、土壌の表面に付着している放射性ヨウ素１３１とセシウム１３７ほか、空気中の放射線量の割合を調査。放射性ヨウ素１３１が、土壌表面の１平方メートル当たり２０００万ベクレルで、ＩＡＥＡの避難基準の約２倍に相当するとしている。
これに対し、日本は土壌を深さ約５センチまで掘り、採取した土壌１キロ・グラム当たりの放射性物質濃度を調べている。
要するに、次元が違う量を測ってるわけ。IAEA の測定値は直接放射性強度に換算できて、14uSv/h 程度のはず。どっちを測定したのかよくわからない表現だけど。(どっちもかな？) I-131 1e7Bq/m^2 で避難なら 3/15 以降しばらく福島市はそのレベルだったし、 3/24 以降のデータの振る舞いからすると郡山市もそうだったかも。
市の中に一点だけデータがあってもしょうがないところがあって、もうちょっと細かい測定から適切な判断をするべき段階になっている、というか、 3/15 くらいからそうなんだけど、「30kmの外は安全」というのを変更できなくなってるのかなあ？
Air Photo Service Co. Ltd による写真 3号機は随分背が低くなって、、、3号機の使用済燃料保管プールはすでに空想の中にしか存在しないように見える。格納容器、圧力容器は？タービン建屋にも大穴があいてるし、、、
3/16の写真と比べると、別になにも変わってないことがわかる。要するに、 3/14 の爆発でこうなった、ということであろう。
早野さんとこからこれみればすぐにわかると思うけど、縦軸のスケールが核種によって違うので、 1つの核種の相対的な時間変化はわかるけどこのグラフで核種間の比を議論してはいけません。
現在空間放射線率に寄与しているのは I-131、3/21-23 は I-132 だったわけですが、グラフでは Cs-134 のほうが上になっていてそんなことはもちろんありえないわけです。
このデータで重要なのは、 3/21、23、26、30と Xe-133 が受かっていることです。 Xe は稀ガスなので 3/14-16 に燃料棒が破損して格納容器やらプールやらが 1-4 号機で壊れたあたりでもう全部環境にでていったかと思ってたんですが、 3/15 に比べて2桁低いとはいえまだきてます。
1 桁は半減期のせいでさがったわけですから、半減期の長いものについては 3/15, 16 に比べて 1桁程度しか下がっていないものが 3/21 から 4/1 にかけて 4回ほど千葉まできていて、雨だった 3/21 にかなりの量が地表におちた、ということです。
雨でなかったら全く落ちないか、というともちろんそんなことはなくて、I-131, Cs-137 等は Xe-133 が受かったのと同期して増えていることがわかります。これは対数グラフなので1目盛りが10倍、となっていて大した増加に見えないのですが、 1-2割程度ではないでしょうか。
早野さんとこから。記録用。
【セシウム注意！】日本分析センターのデータでもう一つ注目すべきことは，（千葉の）空間線量への短寿命のヨウ素の寄与は減り続け，すでに長寿命のセシウムの寄与が主となっていること．飯舘村などでの積分線量を計算する上で，これは極めて重要．（雨が降るとヨウ素：セシウム比が逆転する！）
日本分析センター発表について：Xe-133（半減期約5日）は，ヨウ素131などと同様，核分裂片．使用済みプールからは出ない．3/16を最後にXe-133は見えていない-大放出は無い． http://plixi.com/p/88696182
（3/15に茨城各地で見られた鋭いピークは，Xe-133が主成分だったのですね．これは希ガスだから地上に降着しない．理解が一気に進みました．）
【日本分析センター】「3/15の空間放射線量率の上昇は、Xe-133によるもの。3/21の降雨後は、地上に付着したCs-134及びI-131の寄与が大きいことがわかります。」http://bit.ly/epTTMT 全く同意．3/15以降，大放出は無い．
【極めて重要な測定 133Xeなど】千葉の日本分析センター http://bit.ly/eRmNPH が4/1に133Xeを含む貴重なデータを公表． http://bit.ly/epTTMT 多くのことが学べます．じっくり眺めてください．

というわけで、じっくりみた(「眺めた」ではない)結果を書いてみたわけです。
物理の人は、縦軸に書いてある目盛りと実際にプロットしてあるものが違うなんて考えたことがないのかな？天文ではそんなことは日常茶飯事である。間違えたか必要があって意図的にずらしている(もちろんこの時にはキャプションで説明するけど) かは別にして。
まあ、謎な単位が多いから換算間違えることも多いということも、、、平方秒あたりの等級とかいう次元からしてデタラメな単位も使われているわけでございまして。まあ、そういうので考えることが必要である、という面もある。
グラフをプリントアウトして線ひいてもうちょっと検討。確かに、3/27 以降の総量の減少が非常に遅い。Cs-134 がメインとしても矛盾はなさそう。但し、空間線量の総量と、個別のは合計があわないので何か違うはず。
と、あと、問題は Cs-134 が Cs-137 の5倍もあるのは本当か？と。核爆弾では Cs-134 はできないけど、原子炉の中では Cs-133 が中性子捕獲して 134 になる。シミュレーションの結果とかを見ると、、、放射性物質の量(ベクレル単位)では 134 が少ないけど、発熱では多い？β崩壊の時にでるものがだいぶ違う？ http://adsabs.harvard.edu/abs/1954PhRv...96.1022J だとアブストラクトには収率が書いてない。
あ、Cs-134 はγ線が沢山でるのか。CNIC の記述では Cs-137 に比べて大体3倍。で、ベクレルで数えて同じくらいから倍くらいあっても不思議ではないので、γ線だけ測ると多いわけだ。ふむ。人体への害はよほどレベルが高いところ以外は内部被曝なので、その意味では 134 が多いのはそれほど重要ではないけど、現在ふってるものはすでに Cs がメインと、、、
これは結構大変な話で、食品等の規制は 137 しか測ってないと思うけど、 134の半減期も生物学的半減期より長いんだから影響は 137 と同じかそれ以上。なので、134 は別に測って影響を 137 と足す必要があって、そうすると効果は 3-4倍になる。
うーん、グラフは素直にみても良かったのか。 Cs-134 の寄与がこんなに大きいというのは私の先入観にあってなかった、というだけで、本当に大きいんだ、、、つまりは、もう年単位で汚染は減らない、また風と雨によっては増える、と。
飯舘村あたりでも減りかたが遅いのももう Cs-134 のせいということかな。
Subject 変更を忘れててアレなメイルを tennet に出しちゃった。まあいいや。
一応再送。
3/17-21 の間でも、総量の減りかたは I-131 より若干遅い。 1/10 程度ある Cs-134 のせいかもしれないけど、それより減少が速い I-132 のほうが影響しないかな？数字みないとなんとも言えないところが、、
シミュレーション結果はこれ。例によって原子力安全基盤機構。表 3.1-12, 13 が関係するもの。これは FBR なので、軽水炉とは収率違うかも。
今日は床屋にいったついでに下北沢ピーコックで買い物。あらゆる野菜に産地が書いてある。まあ、前からそうか。で、「産地はパッケージに」と案内がでている。肉だと「国産」だけだし。
原発３０キロ圏外、子供の被ばく量「問題なし」。気になったので計算。
まず、甲状腺の大きさに比べてカウンターまでの距離が近いと仮定して計算。そうすると、IAEA の 1Sv/h = 7.7E11 Bq/m^2 で、甲状腺の断面積をかけると I-131 の量が求まる。子供の甲状腺の断面積がよくわからないが、オーダーとしては 10cm^2 であろう。
これは1e-3m^2 なので、1Sv/h = 7.7E8Bq となる。なので、 0.2uSv/h は 1.5E2Bq。
これだと I-131 の実効線量係数は 2E-5 mSv/Bq なので、掛け算したら 2uSv。
但し、実効線量係数は、摂取したものが吸収される効率もはいってるので、甲状腺に実際にある量から被曝量への換算もう1桁くらい大きくするべき。
としても20uSv なので、測定のしかたが適切なら十分低い。
こっち見ると環境放射線レベルが 10uSv/h まで上がっているところで測定精度があるのかどうか？だけど。
あ、使ったのが GM管だと、距離が近い、という近似がペケな可能性あり。数倍間違ってるかも。
とはいえ、子供が体内に取り込んだ分が、その辺の地面1cm^2にあるくらいでしかない、というのは、大変素晴らしいことである。

2011/4/1

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2011/4/1 10:30 大岡山
辞令もらうとかあったかな。
9時くらいまでは西風、それから19時くらいまでは南からちょっと東よりから。そのあと明日9時くらいまで概ね南西から。
東工大でとりあえず部屋のネットワーク使えるようになった。
福島第一正門だと昨日は 10, 17 時に何かでている。今日も9時頃に。
病院にいって体調不良になって帰ってくる。寝る。

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