牧野の公開用日誌

つっても、非公開のを別につけているわけではない。

2011/10 2011/09 2011/08 2011/07 2011/06 2011/05 2011/04 2011/03 2011/02 2011/01
もっと昔

当面の予定

2006/10/xx UP 〆切仮題「重力多体系と専用計算機」
2011/12/1 9:30? 来客?
2011/12/3 午後科学技術社会論学会第十回年次研究大会　事務局企画シンポジウム
2011/12/6 15:00- 会議@南5号館504
2011/12/7 14 IBM
2011/12/8 PCクラスタシンポジウム
2011/12/9 14 来客
2011/12/10?-16 MODEST-11
2011/12/12 運営委員会
2011/12/14 14 教授会
2011/12/26 合同作業部会
2012/1/9-21 Possible visit by Will and Piet この間のどこかで Will のセミナー
2012/1/11 卒研説明会。私のところは 14:10-14:20
2012/1/13 One-day workshop on なにか
2012/1/18 14 教授会
2012/1/26 HPCS でエクサの話
2012/2/15 14 教授会
2012/3/1-2 AICS 国際シンポジウム
2012/3/14 14 教授会
2012/6/14-15 「京」コンピュータ・シンポジウム(神戸大学ポーアイ)
2012/7/16-8/17 tentative plan for MODEST-11B
2012/8/15-17 Piet 研究会(tentatively MODEST-12)
2012/8/20-31 IAU GA@北京

定例

月曜 12:40 地惑ランチセミナー@115
月曜午後？井田研セミナー
水曜午前(原則)研究室セミナー@210
木曜午後14:40 藤垣研セミナー 11/10,24,30(卒研発表会),12/1,8,15
金曜 17-18? 研究室輪読セミナー
土曜 26-27 Dr. Knop Talks Astronomy (Popular Talk) SLURL

地震・原発関係リンク

リアルタイムモニタデータ
もうちょっと遅いデータ
その他
- 各種データをマップにしたものデータの質は色々、とはいえ公式の測定だけではわからない分布についての情報が得られる。
- 東電原子力トップ
- Weather report 33時間風予報
- 原子力安全基盤機構原子力システム安全部の報告書リスト
- 保安院
- 経産省
- 防衛省
- radmonitor311。色々まとめ。
- 東北地方太平洋沖地震　原発関連wiki
- チェルノブイリ調査関連写真集
- 過去の気象データ検索
- 食品の放射能検査データ
- 全国の食品の放射能調査データ

2011/11/30

午前中はセミナー。 HII領域。
2011/11/30 14? 来客

2011/11/29

ちょっと前のニュースだけど第二安定領域：計算科学における現象の新発見
論文はこれ
謝辞にでてくる Peter Lax って Lax なのね。
要するに陰解法から風上差分なPC法を導出すると、陰解法の安定領域のちょっと先に安定領域がもうひとつでると。 C=1.6 くらいまで安定というのが空間4次精度(時間2次)スキームの結果とのこと。
これ、位相速度はどうなるんだ？
土曜の資料作った。
grape.mtk 復帰。電源が死んでた。で、何故かグラフィックカードも死んでた。

2011/11/28

推薦書2通終了。あと一つはまだ一週間あるはず。
あれ、また grape.mtk が落ちてますね。明日くらいに様子みます。
というか、いい加減機械入れ替えるか。
ganjoho.jp 各種集計表
2011/11/28 午後都内私用

2011/11/27

久しぶりの休養日。だらだらする。

2011/11/26

2011/11/26 9 合同作業部会
土曜も9時から会議、、、先週は土曜に帰ってきて日曜は講演、その前の週は週末あいてたけどその前は会議。なんかだいぶ疲れてきた、、、
あ、9時半からだった。時間間違えた。
今回公開(だよね？)なのでツイッタあり。そろそろ石川さんの挨拶始まるかな？
岩本情報課課長から挨拶。仕分けにちょっと触れる。
午前中はアプリケーション部会から。まず富田さんから全体報告。
これまでのまとめ。10月末にアーキテクチャ部会から4タイプについての具体的な数字を提示してもらった。11月にサイエンスロードマップの執筆開始。 11/20 第1稿〆切。11/21 第4回アプリケーション作業部会。積み残した議論をやった。
予定: 11/28 HPCI 推進委員会、12/8 PC クラスタシンポジウム、12/26 第3回合同作業部会、1末白書・報告書提出
白書の内容、アプリケーション側の書くとこ: 1、はじめに、アプリ側で書くのは今後のHPCはどうあるべきか、サイエンスドリブンであることの明確化、各分野での科学的・社会的要請。
研究分野: 長期戦略(5-20年)、線表も。短期(5-10年)、必要性能、主要アプリケーション。社会的要請も踏まえ、横断的セクションも。
サイエンスロードマップを実現するための計算機の必要性能。システム類型化、どのアプリケーションがどのタイプにマッチするか。サイエンスプランを遂行するのに足りない性能はどこか？何か？これをFSにつなげる。
つみ残しの議論。どのような使い方をすべきか。大規模ジョブと大量ジョブ。ナショナルフラグシップマシンのありかたは？より効率的発展のためには、産業界への展開、教育、アプリケーションからみて使いやすいためには？
仕分けの影響。月末かもうちょっと先に勧告がでる？
産業界への展開についての議論。(以下色々な意見)まずハードウェアが展開できるようなシステムでないといけない。アプリケーションの展開、ポーティングのしやすさも重要。それ自体でサイエンティフィックな成果がでないと。本当の普及はベンダーのソフトウェア。
アレイジョブ。1ノードで大量、というものから、1000ノードくらいで、というものまで。この辺を考えると、要するにシステムの 1/10, 1/100, 1/1000 を使った計算をするということ。
全系でタイトなネットワークがどれくらい必要？という議論もでている。ほとんどのサイエンスはマシンの 1/10, 1/100。一方、全体使って成果でるものもあるし、次の時代の可能性を示すことは重要。
1ラック程度は強いネットワーク、その上は若干弱いものでもよいのではないか？
そもそも、ネットワークをけちることで価格はどれくらい変わるのか？
牧野の意見: 複数ラックで高速・低レイテンシのネットワークはそもそも無理。ラック内かどうかで不連続に変わる。
分野3、気象、気候。MIROC は2000x1000x200、海洋は 3000x1000x50。 1年積分を6時間、100ジョブを並行実行。演算性能53PF, メモリ 156PB/s、メモリ0.32PB。化学プロセスははいってない。
NICAM gl10L40 286G 水平 400m鉛直250M 6ヶ月を10日。708PF, 313PB/s,0.14PB
地震。サイエンスロードマップ: 固体地球の包括的理解。全球マントルダイナミクス、列島プレート境界滑り、地殻モデル、災害予測。
FDM, FEM/SEM, BIEM, DEM, SPH 大容量メモリ
地震計算のメモリ負荷。弾性体の波動方程式。B/F 1-2.6 微分値を独立に計算して配列にストア。全球規模計算: 10^12 格子点、
局所計算だと別資料では10^13格子点をしたいみたい。
分野2 アレイジョブやりたい、の話。単体ノードは B/F 欲しい。あと、ヘテロジニアスMCとか面倒なものはやめるか使いやすくして欲しい。ネットワーク。3Dトーラスでは厳しい。ハードウェアの複雑さを誰が吸収するのか？
まあその、技術的にできないとか高価なことを要求するのはいいけど、それには代価が必要、という話だと思う。
プログラム開発コストの問題は重要。アプリ開発分業化すると新しいアルゴリズムの開発が止まる。
分野4。高木さん。熱流体、構造解析、特に熱流体から。社会的要請:産業競争力の強化。自動車: 数 mm - um オーダーの渦を解析しつつ全体を。最適化による製品の高機能化。
Re数1桁で計算量は3桁(格子数は2.5桁くらい？)。自動車: Re=2e6, N=8E10 航空では Re=1E7。
計算機性能 BF 0.5 全体メモリ 1-10PB。
分野5。最終的には GUT。素粒子、原子核、宇宙。素粒子は 2020 頃だと128^4カイラル対称性あり計算。 Wilson だと 256^4。
まあ、この辺は今日の牧野の資料に既にまとめた。
分野1 分子・細胞シミュレーション(MD)、細胞・臓器(連続体)、データ解析(ゲノム)、脳・神経シミュレーション
Anton 的なことはしたい。「1/10くらいしたい」(この激しくアレな態度はなに？)
100万原子でミリ秒がエクサでもメインターゲット。
自分とこ終了。
富田さんに戻ってまとめ。まず、産業界への下方展開はどうか？
石川さん: 今回、アプリ・CSの若い人までが一緒に議論できたのが良かった。同様な議論を産業界と一緒にすることから始めないとしょうがないのでは？
F安島。アカデミックなところはソフトウェアの開発もする。産業界はソフトウェア開発は ISV がする。その辺の構造を考えないといけない。
ESの誰か。キラーアプリが流通ソフトウェアであるかどうかが問題。
情報課長。個人的意見。トップマシンについて議論している中で HPC の全体的利用のありかたをちゃんと議論しないともたない。これは深遠な話でここの議論ではすまない。下方展開の戦略=望ましいありかたは議論しないといけない。技術的な可能性を議論するのは良い。
午後の部開始。アレイジョブの話。全系でタイトにネットワークを結合することは必要なのか？数ラック程度まで強いネットワーク、その上は細い、というのでもいいのではないか？
ネットワークをけちることで開発コスト、ランニングコストはどう変わるのか？
平木。ネットワークをけちるとどうか、というのはラックの中はメタル、外は光なのでラックの外は大変、というのは年寄りの共通意見。
朴: メッシュトーラスは一見楽に見えるけどレイテンシは問題で箱超えると大変。
アレイジョブの話とか色々でたんだけど、そっちのほうは要するに商業的に競争力がある(電力、価格で)システムを開発することが必要、というだけの話だと思うな。
例えば数十億から100億くらいまでなら単一目的(QCDでも気候でも)を、というのは計画としてありえるんだけど、1200億だと何が目的か、というのがそもそも問題という話だよねこれ。
システムソフトウェアの話とかは、アーキテクチャがきまらないとこで色々議論してもあまり意味がない気がする。
A View of the Parallel Computing Landscape
林室長: アプリケーションロードマップ、具体的にどういう科学的成果か、それがどういう社会的要請に答えるか、を明確にして欲しい。
土居さん: 問題は予算とのかねあい。「京」の運用資金を仕分けという話もあってこれからどうなるか。また文科省だけでするのか？防災・減災といったことで他でやってないことも考えて欲しい。
土居さん: 今までの常識から見るととっぴょうしもないものも、意義があれば考えて欲しい。また、国力、国家安全保障の観点から、ものづくり、基礎科学、全体をみていくが、最終的に何をするかの判断は別のところでなされるかもしれない。

2011/11/25

押川さんとこからこれ。
気が付いたことをざっと。 P4 放出量については Xe, Te (だっけ？ I-132 になるもの)等のほうが I-132 よりはるかにおおかったはず。
P7 「100mSvまでは浴びてもダメージは無いと考えられている」まあ、ここでのダメージは確定的影響のこととか、無い、というは確認されてないということだとか言い訳は可能だが要するに論外。
P8 ここの説明は正しいが、それなら P5, 6 でわざわざその誤解を生むようなことを書かないで欲しい。
P11 0.8uSv/h 「数年間ずっと浴び続けてもダメージはほぼ無い」まあ、ほぼ無い、の意味が不明で、例えばガンになるのが0.1% なのか 1% なのか 0.01% なのかわからない、役に立たない内容。
P12 飲食物について Cs は気にしなくてよいと無根拠に書いてある。
P14 Cs の生物学的半減期は 60-90日とされているので、「今後50年間で」というのは誤り
P15 計算は正しいと思う。が、3.6mSv/y は50年で受ける値ではくてほぼその1年で受ける。それが多いか少ないかは判断が分かれるところ。
P18 成人のほうが影響が大きい、というのは預託線量の値では正しいが、少なくとも発がんリスクの増加を計算しなければ意味がない。
P20 下から3行目以下で武田教授を嘲笑しているが、間違っているのはこの資料。
P21-22 再浮遊。まあ、測定するとそれとは違う、という話はある。1e-6 は通常のモデルに比べて小さすぎないか？
P24-26 また「100mSvまではガンのリスクは上昇しない」と。
P29-30 「年間」被曝限度量が 100mSv で問題ないという、野尻抱介さんと同様の主張。まあ、個人として主張してもいいけど、現在の日本の法律等がベースにしている考え方ではなく、行政が参考にしては困る。
P31 だから、東電は地域住民に 1mSv 以上浴びせちゃいけないんじゃ？
P33 まあ、超えてはないと私も思う。但し、人口密度は違うので面積が狭いから被害が少ないとは言えない。
P37 まとめ。(1)危険なレベルではない、は、「100mSvまではガンのリスクは上昇しない」に基づいた判断であることには注意する必要あり。
横田さんは私と違って人間ができているので人の阿呆な結果でもあまり明確にそうはいわなかったのかな？大岡山きてるんだ。
2011/11/25 15-17くらい馬場君セミナー@315
馬場君セミナーは大変良かった、というか、非常に面白い結果がでてきていた。空想ではなくて物理に基づいた話ができるようになってきたかも、というくらい。

2011/11/24

白眉【平成23年度募集分】採用者の内定について。おめでとうございます＞江間様。
柏キャンパス内の放射線量測定結果。特に低いのは建物の壁近くなので地面での放射性物質濃度が低いわけではなさそう。
某先生とかならもっと線量率が高いところをいくらでもご存知な気が、、、
押川さん偉いなあ、、、
某君とこから勝手にコピペ。
某君:某有名物理学者が教えてくれた推薦書に書くべき内容： (1) recommendation; (2) how I know the person? (3) a summary of their most important results
某君:(4) their abilities as teacher, mentor, etc., (5) relative rankings relative to peer group (6) how they will add to institution.
推薦書一つは送った。あと2つは日曜発送かな？もう一つは〆切もうちょっと先。
横の情報交換って意外にないな。推薦書依頼の時には以下の情報を提供するように。
- 〆切、送付先(ファイルか、あるいは紙で封筒いれるかも)
- 申請書一式

2011/11/23

2011/11/23 東工大地惑何か
今日は東工大 GCOE の研究会。東工大なのに会場は東大でしかも朝9時から。
私は別に発表するわけではないんだけど、参加。
Luis Ho から回ってきた奨学金付き大学院生募集
2012 Carnegie Observatories Graduate Research Fellowship
We announce the continuation of the Graduate Research Fellowship at the Carnegie Observatories in Pasadena, California. This Fellowship provides a stipend to graduate students interested in carrying out all or part of their thesis research under the supervision of a Carnegie Staff member, in residence at Carnegie. We encourage applications from current Ph.D. graduate students in astronomy from an accredited (US or non-US) university, pursuing thesis research in observational astronomy, theoretical astrophysics, or instrumentation development. The student must have completed all requisite coursework and examinations prior to arriving at Carnegie. The Fellowship, beginning in September, 2012, will be awarded for one year and may be renewed for two additional years. Foreign students should note that Carnegie can only consider applicants who hold or are eligible to obtain a J-1 visa.
Carnegie Observatories provides a vibrant environment for vigorous scientific research and academic excellence. Major areas of research include cosmology and the distance scale, physics of active galactic nuclei, searches for massive black holes, galaxy formation and evolution, galaxy groups and clusters, intergalactic medium, star formation, supernovae, star clusters, and nucleosynthesis and chemical abundances of stars.
Carnegie observing facilities at Las Campanas Observatory in Chile include the two 6.5-meter Magellan telescopes, the 2.5-meter du Pont telescope, and the 1.0-meter Swope telescope. In addition, the scientific Staff actively pursues research using a wide range of ground-based and space-based facilities, across the electromagnetic spectrum from radio to X-rays.
The application should include a curriculum vitae, bibliography, brief essay describing the applicant's current research, research proposal based on a project sponsored by a Carnegie Staff member, transcript of grades, approval letter from the department head of the applicant's home institution, and three letters of reference. Applications are due by April 15, 2012, 17:00 PST. Full details of the program and application instructions can be found at this web site: http://obs.carnegiescience.edu/gradfellowships/. Email inquiries may be sent to Dr. Luis Ho at gradfellowships@obs.carnegiescience.edu.
安成哲平ほかの論文について
まあ、今更なんだけど。
一つは著者がオーバーラップしているこれに比べて今更どうか？という話。
ACPD 論文のほうは、観測された降下量とかからソースタームを求める話。使っているコードは FLEXPART で同じ。こっちは 3/19 以前もはいっている。
なので、PNAS論文は「PNASに通ってよかったね」という以上の意味は既にないように思われる。
まあ、ACPD 論文では計算できてたはずなのに何故か日本全体の絵は載ってなくて、この図はこっち、みたいな振り分けがあったことが想像される。

2011/11/22

午後1で筑波なので午前中は自宅で作業。時差ぼけからは若干復活。
昨日の会議中とかにたまったメイル処理。
をしてると嫌になってくるので違うことを考える。検出限界が BG のポアソンで決まっている時、BGを1桁下げると検出限界は 1/3 になる。これは感度が10倍になる(あるいは10倍時間をかける)とやはり検出限界は 1/3 になる
これは、理論上は遮蔽に十分なコストをかけるほうが検出器のサイズ等にコストをかけるより圧倒的に有利だということを意味するはず。検出器はすぐに100万円とかになるけど、鉛100万円って1トンくらい、家の中においたら床が抜けるのが問題か。
あくまでも計算上だが、これくらい使うと25cm くらいの厚さになって、 K40 のγ線でも数桁落ちるはず。
まあ、我が家にある紙ゴミ(本という名前もある)に比べると軽いはずだ。
推薦書書いて的メールが24時間の間に3通きた。
推薦書書いて的メールがさらにもうひとつ。
2011/11/22 CRESTサイトビジット
筑波到着。会議開始。
会議終了。三鷹にちょっといく。
推薦書はまだ一つも書けてないが別の文書に赤いれ。

2011/11/21

CREST研究員の募集。泰岡君または成見君とこ。
2011/11/21 14 アプリケーション作業部会@3F2
今日は本省でアプリケーション作業部会。これは公開。
まず富田さんから挨拶。
情報課林室長からから仕分けについて説明。
コスト評価に不透明な部分、今後の運用についても、ということで予算縮減というのがきている。11月終わりくらいに上位の委員会から勧告がでる。縮減がそのままでるわけではない。今後色々説明をする必要がある。
富田さんから今日のアジェンダの説明。
10月以降: 10末、アーキテクチャ側から数字の提示。牧野の4類形とほぼ同じ。これによってアプリケーション側は精査中。
11/26 アーキテクチャ側に姿勢を示す必要あり
アーキテクチャ側からの4アーキテクチャにどういうアプリケーションが合うか、さらになる希望があれば説明する
サイエンスロードマップ: 20分野程度になっている。融合できるところはする必要あり。
白書の内容: はじめに: アプリ側として: サイエンスの側から、HPC はどうあるべきか
2 サイエンスロードマップ
3 計算機の必要性能
4 計算科学のよりよい発展性のための考慮(今まで積み残しになっている議論を拾う)
国策スパコンのありかた。複数マシンはいいとして、HPCIの延長なのか？
大規模ジョブとアレイジョブの重要性
産業界への下方展開、教育
アプリケーション側として使いやすいシステムであるためには？
このあとロードマップの進捗報告
分野1 杉田: 4つ提案。分子・細胞(粒子)、細胞・臓器(連続)、データ解析(ゲノム)、脳・神経。
分子・細胞:MDがメイン。現在の取りまとめ ANTON が大きなインパクト。エクサでどう巻き返すか。あと、QM-MM をどう書くかを調整。
富田さん: サイエンスとして分子から臓器までまとめて議論していただけないか？
私が気になるのは、ちゃんと ANTON を超えるようなことができるアーキを要求できてるかどうか。前のは全然そうなっていなかった。
玉田さん: データ解析について、一応ゲノムメイン、あともうひとつ(よくわからなかった)。
分野2、藤堂さん。全部まとめて1つで書き始めている。サイエンスでは8個。主要アプリケーションでは10アプリケーション。
全部まとめて書いた理由: 特に計算機、運用体制への要求はどのサイエンス・アプリケーションも同じなので。
分野3。河宮さん。気候は3個。温暖化等の環境変化予測、ゲリラ豪雨のような小スケール、原理的な超高解像度シミュレーション。
温暖化予測+生態系、大気中の化学反応。温暖化:メモリバランス型がいいかな？ NICAM が最適化するとBF重視型。
地震・津波: 堀さん。差分法、有限要素、境界要素。メモリバランス型になる？分野4と共通の部分が大きい？ FEM はこちらでは書かない。
分野4 6テーマ。分子2テーマ、連続体:流体、構造3テーマ。核融合はここ。流体はレイノルズ数で議論とか。
可視化もテーマにいれている。
材料。分野2と統合は可能。どこを強調するかが違うくらい。
富阪さん:2と4で調整お願いします。
分野5 石川さんから。宇宙梅村、素粒子藏増、原子核中務。ロードマップは宇宙のほうも一応提出。タイムラインにはなってないがサイエンスビジョンは 2009年の学術会議ので4個。
宇宙でアプリケーションレベルでは他との連携・統合はありえる？
原子核: 原子核の第一原理的解明、核分裂の(時間依存)計算。
計算法は HF、相互作用はQCDから核力をとか。核分裂も方法は量子化学計算と類似。アプリケーションプロファイルもでている。
素粒子: 大きな課題は2つ。アプリケーションプロファイルはこれまで説明してきた通り。
富田さんから各分野へのお願い: 各分野で線表的なものが欲しい。
ここから議論。どういう使いかたをするべきか？
Capability と capacity、あるいはみんなのスパコンか一部ユーザー優先か、とか。
石川: LQCD では小規模(フラグシップの 1/10 程度)でよいので占有したい。必ずしもフラグシップというわけではない。自分達専用のマシンは欲しい。
青木:使い方: 開かれている、と重点的、は矛盾しないのでは？
牧野: 下方展開するなら価格競争力がないといけない。
青木: 下方展開ってどういう意味？マシンが売れないといけない？
高木:売れないといけない。戦略分野4では使えるソフトウェアを開発するのが目標。
平尾さん: Exa ができれば peta は安いし、サイエンスを目標とするべき
河宮: 気候、アメリカでそれ用に大きいのを、という話はある。
泰地: ペタとエクサでだいぶ話が違うと思う。そうすると、エクサの一部がペタになるかどうかは疑問ではないか？
堀: 4つのうちどれもそうか？
下方展開は？
高原: 展開は色々難しくて簡単ではない。
アプリケーション側の方針としてはまず科学・社会の要請に答えた成果を出す。下方展開的なことについてはアーキテクチャ側と相談、ということで 11/26 には話題提供。
アレイジョブは？まず定義はどのへん？
数十から数百くらいをやりたい。
牧野:1ラックならネットワークは楽、ということもある
玉田: バイオでは1コアジョブをものすごく沢山というのもある。
泰地: バイオ MD だと 100万原子の長時間計算がやはりしたい。
矢川さん: 社会に研究者が見えていない。ESでは「台風の予測を点でする」と三好さんがいった。「京」では国会の中で議論してなんとかできた。これからは、外の人によほど理解されないと駄目。
矢川さん:社会ドリブンという位置付けを考えて欲しい。あるいは、社会にコミットして欲しい。
例えば太陽電池の効率を上げるとかそういった数値目標を出して欲しい。
河宮さん: 三好さんはちょっと勇み足だったかも。
うーん、なにかやはり話が転倒しているのが根本的な問題な気がするなあ、、、
プレスリリースがあったので Green 500 のリストみてちょっと驚いたのが 33 位の SB EP のシステム。 800MF/W にきたのか。「京」とほぼ同じ。
22 nm で 1.6 倍になれば 1.3Gflops/W で、Fermi では実現されたことがないエリアにくる(まあ、組合せると若干メリットがあるはずだが)。
BG/Q は2ちょっとか。うーむ、なんとも微妙。
まあ、驚いたといっても私が去年書いた通り。
去年書いたもの:あ、でも、 AVX というものがあるので、 Intel に関してはチップの電力をあまりあげないで浮動小数点性能が倍になる可能性はあります。そうすると 32 nm で 700-800MF/W、22 nm では 1.2GF/W 程度になります。
長官記者会見要旨。これはすごいわ。
まあ、この質疑応答をのせた、というのはなんだか素晴らしい。
明日は1時に筑波。

2011/11/20

よし、用意できたことにしたぞ。
馬鹿と名乗っておいてまさか人をのっけから馬鹿呼ばわりするような無礼な人とは思わなかったと言われても困るよね。
なるほど、馬鹿と名乗ってるのは本心ではなくてあてこすりであると。では今後は「本心ではなくあてこすりで馬鹿と名乗る人」と呼ぶことにしますね。
そうか、「探してきた話」だったのね。お疲れさまでした。
福島第一1号機の場合は、RCIC でなくて IC なのでバッテリーが上がればどうにもならない、というのはこの記事にある通り。
まあ、2、3号機については RCIC が動いていたけど結局どうにもならなかったんだけどさ。
2009年の記事だけどこれはすごい: 原子力発電は大輸出産業になる
引用: たとえば核融合はもう50年前から研究されているが、いまだプラズマの閉じ込めに苦労しており、とてもエネルギーを取り出す段階に進むのは困難と見られている。
引用: 燃やすほどに発生するプルトニウムをさらに燃やして発電する「夢の原子炉」といわれた高速増殖炉にしても、アメリカは2つの実験炉をつくるまでに至ったが、ERB-2で事故を起こしてやめてしまった。
引用: フランスもラプソディ（実験炉）、フェニックス（実証炉）のあとスーパーフェニックス（商業炉）まで進んだのにやめてしまった。日本も常陽ともんじゅをつくったが、もんじゅはナトリウム漏洩事故から火災を起こし、停止したまま再稼働できずにいる。
引用: 新技術は早々に開拓できるものではない。
と、ここまでは正しいんだけど、
引用: いまある技術（PERとBWR）をどう活用するか、という部分に目を向けるべきで、加えて熱中性子によってプルトニウムを核分裂させるプルサーマルがあれば21世紀中はおそらく十分であろう。
ここでいきなりトンデモに。軽水炉のプルサーマルで使えるようになる U-238 の量って元々ある U-235 の量の1.5倍くらいにしかならないはずだが、、、
まあ、これは 2009年の記事だけど、実は現在も日本の原発は世界最強のマシン　輸出して稼ぐべきといってるんだって。
Intel’s 22nm Knights Corner 2012に製品出荷かどうか疑問な感じ。28nm のGPUに性能で対抗できないだろうに、、、
2011/11/20 12:45-14:15 サイエンスアゴラスーパーコンピュータは銀河形成の夢を見るか？
終わった。ふう。明らかにスライド枚数が多すぎた。わかってたんだけど整理する時間と気力がなかったの、、、

2011/11/19

三鷹ウェブサーバ復活。珍しくルータではなくてサーバがハングしてた。

2ちゃんから

889 ：地震雷火事名無し(日本)：2011/11/19(土) 11:12:31.23 ID:PNZaw6eo0
    牧野は頭がよいが、陰険で性格悪いからなあ。
    唯我独尊で人の意見は聞かない嫌われ者。
    それが危険厨になってるのだから、始末におえない。
    放置するしかない。

こういうのがないと2ちゃんじゃないよね。
まあ、頭がよいかどうかは知らんが陰険で性格悪いのは否定しないし、「唯我独尊で人の意見は聞かない嫌われ者」というのもまあ意見があわない人からはそう見えるであろう。
さて、帰って寝る、、、わけにはまだいかないのが問題だな。

2011/11/18

というわけで空港に出発。日本には土曜夕方に到着予定。
空港は Free Wifi があるが、私の機械の太古の firefox では認証ができない模様。Web は Android で見れるがメイルはみれない平和な状態。
で、明日の準備だ。日本ではもう 19日だし。
この便に乗る日本人一杯いるな。大野君、中野さんとかみた。トリンドルさんもいた。
他にも一杯。今回席が F (中央列の通路側でないほう)なのでなかなか大変
スライドの枚数は揃えたのであとは微調整。これは日本に戻ってから。

2011/11/17

きょうこそはサイエンスアゴラのじゅんびをするぞ。
5th st だとよさげなカフェがいくつかあってまともな朝飯(つーてもコーヒーとクロワッサン(それもそういう名前だけどアメリカ的な何か)だけど)がある。
シアトルの街は坂の上にできていて神戸よりもうちょっと坂な感じ。
福島原発事故に何を学び、何を生かすべきか
引用:福島第一原発事故の最大の教訓は、「いかなる事態が発生しようとも、冷却装置とそれを動かすための電源を多重に確保し、冷温停止にもっていく。絶対に今回のようなメルトダウン、メルトスルーを引き起こさないようにする。その設計思想が必要だ」ということだ。
これはもっともだと思う。
引用:これは、実はそんなに難しいことではない。現に福島第一原発の5～6号機は、「たまたま」水没しないところに設置されていた1台の空冷式ディーゼル発電機によって冷温停止させることができた。日本政府はこの事実こそ世界に向けて発信しなければならない。
これはどんなものかと。「たまたま今回の事故は防げた」というだけでディーゼルが水没しないところにありさえすればいかなる時でも冷温停止できるわけじゃない。
引用: 今回の調査で衝撃的だったのは担当者が驚くほど正確に分刻みの記録を取っており、その重要な点は炉心溶融が3月11日当日の夜から始まっていた、ということである。
ふむふむ。
引用: このことからどういう教訓が導き出せるか。それは、安全設備の「多重化」では安全は確保できず、「多様化」こそが原発事故のリスクを削減できる、ということだ。原理の異なる発電装置と冷媒（ヒートシンク）を多重に用意する。これが福島第一の教訓である。
これはとりあえず既存の原発は全部動かしてはいけないということだと思う。賛成。
まあ、多重でも多様でも、防護って起こったことがある事故を防げるだけで予想されててもまだ起こってない事故は防げない、というのが今回の真の教訓だと思う。
SC12 って Salt Lake City なの？そんなとこにいって何が面白いんだ？
一つ前の記事は飛ばして原子力予算組み替えの提案
引用: 平智之代議士の集計で、経産省の原子力関連予算合計１５５５.２億円のうち、中間貯蔵・最終処分関連予算が６２.５億円、シビアアクシデント対応５８.１億円あわせて原子力関連予算のわずか８％。
引用: 予算の９０％以上は、今、原子力関連で本当にやらなければならないこと以外に使われている。
引用: 文科省の原子力関連予算は、２３２９億円。そのうち中間貯蔵・最終処分に８２億円、４％。シビアアクシデント対応は０。
引用: この原子力予算を根本から組み替えて、核のゴミのとりあえずの中間貯蔵、再処理と高速増殖炉もんじゅの開発を止めて直接処分に切り替える、４０年経った原子炉を廃炉にする、保有するプルトニウムを処理するということに思い切って使うべきだ。
その通りと思いますです。
Intel の人の HPC for Silicon design. Intel microprocessor の設計はとても大変だ、という話をする模様。60-40K servers、20PB storage、 400K EDA mips (どういう単位？)
大きな物理メモリのサーバとかが重要、という感じの発表。EDA ソフトウェアは分散メモリ並列化とか全然できてないということ。
FMM なんとかという発表に来たんだけど、 multicore の性能の話をするっぽい。
Mobo っていう FMM パッケージ、 0.7PF on 200k Istunbul core Jaguar
Kernal-independent FMM って P2M2 と同じだったような記憶が。
これ
3D だと球を使わないで立方体の表面。Anderson とか P2M2 に比べたメリットがわからん。
結局、将来はメモリバウンドになる、という解析だった。粒子当りの計算量が一定なんだから当たり前ではないか。
げ、時間90分もあるの？
Awards session 始まり。
Gordon Bell Prize RSDFT がpeak performance winner! おめでとうございます!
scalability and ... : 2PF Tsubame これも素晴らしい。おめでとうございます!
honorable mentions: other three これもおめでとうございます!
QCD on GPU の発表。Wilson Clover and Improved Staggered?
red-black ordering
Improved staggered: get data from 3 sites away
Solving Mx=b 10^8 DOF, 100,000 right-hand side?
QUDA project
1D 分割: 32GPU, 4TF(SC10)
多次元にしただけでは Wilson-Clover は良くならない。Improved Staggered はよい
Schwarz Method Osaki and Ishikawa, Nakamura et al.
基本的には、境界を適当に仮定して解くのを preconditioner としてつかう。有限要素法の業界ではずーっと昔からやってたのと同じ話ですねこれ。
17.2 Tflops from 256GPUs=69Gflops/GPU
plain-wave pseudopotential DFT on GPU clusters NERSC の CPU time の 75% は DFT だったとのこと。 100-1000 atoms, 1-2 min per MD step >>1000 atoms -> linear scaling method
1000 atoms -> CPU scaling up tp 2-4K.
GPU ならなんとか: これは基本的に勘違いだと思うけど。
N atoms, N coefs for 1 wavefunction, M wavefunctions, orthogonalization: O(N^3) cost
きくちさん紹介のWHOレポートの中身がとても素敵。
P90: Figure 9 shows annual data on contaminated and control raions relative to infant motality.
続き: There appears to be a slightly increasing trend over time in the contaminated raions and a slightly decreasing trend in infant
続き: mortality late in the control raions.
続き: Inspection of the figure, however, shows that there were large differences between the contaminated and control raions
続き: in the years of 1981 and 1982, which drive these apparent trends.
続き: Of course, use of these data in years beforethe accident, when no contamination was present, is inappropridate.
つまりは、都合の悪いデータを適当に取り除いてみると、ほら、違いはないでしょ？と書いてある。しかし、グラフをみた限りでは、この2年間を除いて回帰を取りなおしても傾向は弱くなるが残るように見える。
また、「1986年以前の値を入れるのは不適当」なんてのはデタラメな話で、この解析の目的は汚染された土地とそうでないところの両方について1986 以前と以後の違いを見ることで、元々ある違いや汚染と関係ないトレンドを取り除くことにあるはず。
つまり、少なくともこのケースでは WHO レポートの、他の人の研究を否定するロジックがデタラメに見える。まあ、これはロジックが書いてあるだけましで、なんの理由もなく「注意が必要」とか書いてそのあと無視するとかもある。
シアトルの現地時間はまだ 17 日夜であり、サイエンスアゴラの私がなんかするところは20日の昼なので一見60時間以上あるような気がする。
が、日本時間では18日午後なのですでに48時間を切っているのみならず移動時間や時差ぼけで死んでいる時間を入れると実はあと数時間で準備をすます必要がある。
とても無理である。
京速コンピュータ「京」による成果論文がゴードン・ベル賞を受賞。
いや、中身はいいけど私の所属がまだ天文台になってるのと、「GRAPEプロジェクトを主催」してるわけじゃないし的、、、つーか、私一人でとったわけじゃないしそもそも私の受賞回数なんか関係ないのではないか？
もっと大事なことがあった。東工大 Tsubame の特別賞のことが書いてないのは問題。
The Origin of OB Runaway Stars 藤井様、出版おめでとうございます!!!
導入から本題というかシミュレーションの話の半分くらいまでできた。後は横のものを縦にするのと後半の話をどうするか考えて、、、と、こちらは午前1時なので寝ます。後は、、、日本でかな？飛行機満席だったし。

2011/11/16

2011/11/16 14 教授会
さて、水曜のプログラムはと、、、10:30-11:30 TCC303 その次も。その後はBoFまでパス。1:30 からは TCC LL4/5。Power7 の論文もあるけど、、、
これだと STREAM 258GB/s になってるぞ。P7-750 とは違うものなのこれ？
話を戻すと、運用108億って多くないか？天文台の年間予算がそんなもんだ。
電気代15-20億として、後はハードウェア保守費用かな？8% とかとればそれだけで40億だし。どれくらい壊れるかわからないから保守契約はするしかないし。
まあ、そう思うと残りは 30億くらい？天文台の人件費くらいか。
馬鹿と名乗る人による追記
引用: つまり、「全電源喪失」の時点でここまで事態がエスカレートするのは不可避だったと？最近に至っても専門家がそれに反する見解を出している*3のに、あなたからそれに対する反論が出ていた記憶はありませんし、
引用: あなたがリンク先の奈良林氏ら以上に原子炉の仕組みを正しく理解していると考える理由もない以上、あなたの見積もりがそこまで正しいと断言する度胸は私にはとてもありません、とだけ述べておきます。
この「専門家の見解」、3/11 の午後4時に正しい対応ができていたら1号機については炉心溶融までの時間を引き延ばすことができたかもしれないという意味なので、水素爆発が起こってからの話とは無関係。
この場合、3/11夜の段階では1号機についてはベントが必要な事態にはならなかったはずで、実際にはそうなってなくて圧力があがり水位が下がる事態だった。
私も 3/11 夜の段階では「水を注入できればまあ燃料棒破損は避けられるかもしれない」と、引用先の見解と類似で当時の実際の状況と現在されていることから見るとまあ随分楽観側に外したことを書いてる。
とはいえ、馬鹿と名乗る人に私が正しいと断言されるのも嬉しくないかもしれないから、特に意見を変えて欲しいわけではない。
まあ、この人の思考過程は面白い。専門家Aと専門家B(まあ私は原子炉の専門家じゃないんだけどさ)でどっちか正しいか自分は判断できないから、自分の考えに近いほうも正しいかもしれない、という形式になっている。
この形式の思考自体は必ずしもいけなくはないんだけど、問題はここでの「自分の考え」が実は専門家Aと専門家Bの考えのどちらにもサポートされてないものだということ。
衆議院TV。後で見る。
何かこうすごく余計なことをしてしまった気がするが、どうなるかな、、、
Fermi DGEMM 論文。なんだかものすごく色々なことをして、という話。設計段階でちゃんと考えてあればこんなことしなくていいはずなんだけどね。
でまあ、なんとか 70% になったと。理論的限界が78% とのこと。CUBLAS 最新版でも 60% くらいなので大きく改善したといえる。128bit ロード命令、プリフェッチではなくて double buffering、手で命令スケジューリング。
CAS の人とNVの共同研究なのか。発表してるのがNVの人に見える。
次は GPU でのFMM。College Park の人。
tree construction を GPU でやる。数百万粒子で 0.1sec とのこと。
M2L は CPU、P2PだけGPUだって。なんだそれ？
L2L は並列化されてない。もっと改良した、とかいってる気がする。
色々変な気がするけど、それでも速度は速い。ただ、良く読むとポテンシャルしか計算してないとか書いてある、、、
32ノード64GPUで 2^30粒子を20sec なので、30M粒子/step。これは速いように見える。
似鳥・濱田君のは500万粒子くらいだったはず。
但し、この論文基本的に l_max があって、粒子分布が一様に近くないと使えない実装・並列化。まあ、それだと数倍速いのはまあそんなものかな。
あ、良く読むとホストが Nehalem Xeon 2 ソケットだ。
並列ツリーコード(FMMでも同じ)の実装・性能論文での標準的な嘘は、一様粒子分布での性能だけを報告して、他の論文の非一様分布での結果と比較することでこれは計算機科学の業界では20年前から行われている。
あれ、計算間違えた？10億粒子なのでノード当り3000万、これを20秒だと 150万？あれあれ？論文には2M/sec くらいと書いてあるな。
なんだ、実はそれでも結局似鳥・濱田実装より遅いのか。
演算速度は速いようなことをいってたけど、それは無駄に P2P 計算を増やしてるからか。
次は GAMER。AMR を GPU でやる話。
中里君と昼飯。主に噂話をする。
Gordon Bell finalists セッション。
最初は粒子とLBのハイブリッドの話。その相互作用のところの計算量が最大なのはちょっと不思議。粒子はある程度集まってるんじゃないのかな？論文みてもイメージがわからない。
図10で見えるのが粒子分布だとすると表面積はそれほど大きくないように見える。あー、つまり、赤血球1つを1粒子として、それが固まってできるようなものと流体の相互作用で、本当は赤血球の間の隙間を流れるのを適当にモデル化しました、なのか。
流体側も粒子でMPS(圧縮性版)とかでやるほうが効率がよくて実装も簡単だったりしないかなあ？まあ、銀河形成でもAMR+N体で頑張りたい人はいるので、同じような話である。
なんか不調？
11/25 駒場のシンポジウム。河野太郎氏もくるとのこと。
明日は 8:30 TCC303, 10:30 TCC301 11:00 LL4/5 or 304? 11:30 304 BoF WSCC 211? 12:45 shelaton grand (awards) 1:30 304 2:00 304 2:30 304
まあその、外部被曝で 1Sv で 5%「がんで死ぬ」絶対リスクが増加(がんになる割合が5%増えるわけわけではなくてそれはもっと増える)というのも、どれくらい信用できるかについては色々議論がある、というのは知っておいたほうがよいかも。
DDREF とか適当に係数つけてるし広島・長崎での被曝量推定も適当だし1950年以降くらいしか統計ないし、そもそも大量に被曝してすぐには死んでしまわなかった人の統計だし、といったあたりがよく知られているもの。
内部被曝についてはもちろん人間で広島・長崎的な「実験的」根拠があるわけではないモデル計算による換算係数を使っている。
モデルはこんなの
つまり、内部被曝の換算係数には、モデルに表現されている不定性(使ってる係数とかの)と、モデルに表現されていない不定性があって、どっちも良くわからない。
また、チェルノブイリの被害に対する IAEA レポートがICRP の換算係数等とコンシステントだとすると、ベラルーシやウクライナによる調査結果はICRP の換算係数とコンシステントではなさそうである。
いいたいことは、比較してもいいけどそもそもそれ以前に評価できてるのかなあ？という話。
2ちゃんから
```
  
```

2011/11/15

スケジュールみながら15日の予定を考える。今回視察なので真面目に。8:30 からのキーノートは、、、と、最初からこんなことをいっていてはいかん。
除染市民向け「手引」ネット掲載。新田さん。私もちょっとだけお手伝い。
キーノートは会場が違う(シェラトンホテル)で、Wireless があるけどアクセスコードがいると言われる。
まずはチェアからのご挨拶。参加人数 11,000、50ヶ国以上からの参加とのこと。
論文発表でも賞もらうわけでもなくて SC くるの初めてかな。
Fernbach Award は Cleve Moler. MATLAB の人だそうで。これはアプリケーションの賞ということになってて、天文では M. Norman と P. Woodword がもらってるようなもの。
Ken Kennedy Award は Susan Graham。すみません、知らない人。コンパイラとかその辺のソフトウェアの賞。
Cray Award は Chuck Seitz。Caltech Hypercube のというか Myricom の人。
nVidia CEO氏は若いころはスリムだったと判明。
以下 CEO氏の話。本人のと私のコメントがまざるのえ注意。Exascale の話をする、とのこと。なんか Innovator's Dilemma という本があるそうで。まあ、そういうのによった話をする時点でアレだわ。
HPC は色々役に立つというお題目を話している。
1988 YMP 2.7GF 0.15MW 1998 T3E-1200 0.9TF 2008 XT5 7MW YMP が世界最初の Gflops マシンとかいったぞこいつ。N, F, H はなかったことになった。
年率 1.68X per/W。最近はリークが問題とかの話をしている。1.19X per/W になったと。このままだと 2035 に1EF 20MW
ということで、エネルギー効率がもっとも重要である。でも、デバイス物理で決まってることがある。
シングルスレッド性能を上げているCPU: 50Xenergy to schedule instruction than instruction, 20X energy to move data across chip than the calculation
分岐予測とかレジスタスコアボードとか素晴らしいことしている結果、殆どのトランジスタは命令スケジューリングに使われている。
まあ、こういうのは15年くらい前からいってる話なんだけどさ。杉本がよく、「世間よりも半歩だけ前を歩かないと偉くなれない」といってたよな。
Super efficient processor: many simple core: poor single-threaded performance: Innovator's Dilemma
まあ、ここでの super efficient は i860 よりもうちょっと悪いくらいの話だ。
会社は顧客に依存する。小さいマーケットは大きな会社をサポートできない
GPU は破壊的イノベーションでない(グラフィックスマーケットでは最大の企業である)
GPU: low-end disruptive technology Quake (3D OpenGL ゲーム)が NVIDIA の成功をもたらした。RIVA TNT
GPU computing: "New market" disruption を、濱田君が激しく紹介されてる。
OpenACC というものがあると。
2019 70PF 20MW からどうするか？ Titan 2012 20PF 8.6MW. GPU-accelerated 2022 1EF
2019 1EF 20MW は？これができれば 2035 100EF 20MW エネルギー効率がとにかく一番問題である。
GPU can stay on this curve? His answer is yes. まあ、NV の社長がいうことだから。
BF3 のデモがあった。最初の1週間で500万売れたそうな。
これは1TFの演算能力で可能になった、と。
2019 1EF 20MW はデスクトップで 20-30TF に相当する。
SPH で水のシミュレーションをするのをリアルタイムで Maya 22 のモデリングに統合して、とかいうデモがあったような。SPH なの？
結局、NVIDIA の会社としての関心は 1EF 20MW ではなくて 100TF 100W にあるということだ。これは実は IBM 360的な、上から下まで1種類でカバーする、という戦略
しかし、具体的な製品ロードマップ的な話は全然なかったね。
テクニカルプログラムの場所は別棟であった。
Liszt の話を途中から聞く。具体的なコード例を見るとあまり簡単ではないんだけど、、、
昼は一杯 BoF があるのか。まあ Green500関係のにでないと。12:15- TCC101。午後は 13:30- GBP TCC LL4/LL5
15:30- TCC303 BGQ この後は展示見ること。
Physis は丸山さんとこか。
まあ、IBM 360 の戦略に対する挑戦が Amdhal 470 V6 だったわけで、今後の日本の戦略がどうでないといけないかはほぼ自明。
Diffusion では 256GPU で 10TFなので、40GF/node。Seismic では 140GPU で300GFぐらい？
TCC101 で電源を確保した。
あれ、いつのまに Little List の June 2011 版ってでたの？相変わらず上にいるのはBG/Q だけだ。
Green の話。HPL とメモリサブシステム用に random access とかいっている。
Gordon Bell finalists セッション始まり。
最初は理研長谷川さん。RSDFT。KS方程式を6次空間差分でやると。
直交化と部分空間対角化が O(N^3)。これらが計算時間の99%
8000 atoms, grid: 120^3, 16,000 orbitals とか
総合性能は 3PF ちょい。
こないだの合同作業部会で 10万でO(N^3)やるんですか？ってきいたらしません、って返事がきたような気もする。まあ、重力多体で100万で direct するのか？みたいな話。
下川辺さんの Phase-field simulation 4696x6400x12800 メッシュ、単精度で 2Pflops
BG/Q の話。32 compute card per node, 16 node cards/midplane 5D Torus 2GB/s 204.8Gflops 16 コアがスイッチ経由で 32MB の L2 を共有する。この先にはいけない構造だ、、、Cray C-90 的。
チップ面積の8%がネットワーク関係。
しかし、BG/Q って BG という名前はついてるけど L/P とは全く別物だな、、、まあ、IBM の通常パターンではある。
grape.mtk.nao.ac.jp がおなくなりになっている模様。なので、 *.artcompsci.org も停止中です。牧野の色々は jun-makino.sakura.ne.jp のほうを見て下さい。
ディスクか何か死んだかな？三鷹のサーバそろそろ止めようかと思ってて手いれてないしなあ、、、
国会版の事業仕分け開始、スパコン「京」など
記事:スパコンを巡っては、０９年の政府の事業仕分けで、仕分け人の蓮舫参院議員が「２位じゃだめなんですか」と発言し、話題になった。この日は、仕分け人の村井宗明氏（民主）が「文部科学省からの天下りの職員は必要なのか」と指摘。
記事:文科省は「研究機関として必要な人材だ」と回答した。採決では「予算縮減」とする意見が多数を占めた。
文部科学省からの天下りの職員ってどのへんのことだっけ？しかし、これはもう研究部門増設とかないね。困ったものである。ハードウェア作ってしまってからあとのお金を切ることによって得られる最大の効果は「ハードウェアが無駄になって成果が減る」ってことなわけで。
河野太郎氏が書いていることには適切なことが多いんだけれど、ハードウェアが完成して世界一になったタイミングで予算切る、というのは国会こそが世界一にしか興味なかったように見える。
あれ、なんかおかしいな。

10月に書いたメモによると、

HPCI 基盤整備 185億
   そのうち 京運用・整備    161億
            HPCI 整備・運用  15億
            調査研究          9億(*新規*)
戦略プログラム 31億

まあその、ちゃんと中身を精査して切って欲しいものだが、ろくなことにはならないことだけは予想できるのは何故なんだろう？
いずれにしても戦略の部分って来年度結構少ない。ハードウェア調達に来年度分がまだあるんだっけ？
予算の年次計画としては今年度でハードウェア調達は終わりのはず。
年次計画は例えばこれの22ページ。
そうすると 161 億の中身はなんだっけ？というのは気にならなくはない。
まあその、個人的には予算減るのはしょうがないというか、今年度戦略がほぼ全額通ったのがちょっと驚いたんだけど、
平成24年度文部科学省　概算要求等の発表資料一覧（平成23年9月）。全体ファイルがなくなってる？
これの6ページ目がHPCI。
開発整備45億、運用108億で、運用が今年度より43億増えてると。運用見直すととりあえず新規人件費はなくなるかなあ、、、そうでない見直しをして欲しいところ。
馬鹿。いや、本人がそう名乗ってるし。
引用:事故の重大性の見積もりに関する牧野氏の見積もりを批判するものではない。ただし、不確かな情報しか得られない状況だった当時、合理的な見積もりにはかなりの幅があり得た。一番悲観論寄りだった牧野氏の指摘が不幸にして一番当たっていたことは多かれ少なかれ結果論であり
これは単にこの人が全電源喪失の意味も私の見積もりの意味もまるで理解する気がないかあるいはその能力がないというだけのことである。

2011/11/14

西のほうの某委員会議事録が回ってきて衝撃を受ける。
2個めの電池が 35% しか充電できてないや。
2011/11/12-18 SC11 某予算？
まあ、飛行機の中で赤いれないといけない論文は印刷した。
つうことで、成田に出発。
成田到着。 online checkin しておかないとえらいめにあうとこだった。
アプリケーション作業部会（第4回）
今回作業部会でなにするんだっけ？
神戸は今頃視察中か、、、
シアトルまでは8時間弱と大変近いのがなんだか素晴らしい。展示は私は関係ないし、朝に着くなら火曜発でも良かったかも、、、
まあ、もしも火曜発にしてたら今日は神戸にいかないといけない羽目になったので、その辺なんとも言えないものがある。
今回、発表じゃなくて某予算で海外視察的なアレなの。なので割合真面目に色々見るつもりではある。
とはいえ、あんまり新しい話はないような、、、FX10 はコア数倍だけど電力も倍、Nの次はまあ、私委員じゃないし的、、、
エクサの話。Gflops が大体85年、TF が97、PF が 08-09 で11-12年間隔なんだけど、電力もこの間に30倍前後増えてるので単純にトレンドの線だけ書いても EF は 2020 で 30-40MW。2018で 20MW って普通にやると4倍くらい無理。
まあ、普通にやるのはそもそも正しいことか？という問題はある。
シアトルついた。Baggage Claim で中野さん@CJと遭遇。
朝っぱらにホテルについたがちゃんとチェックインできてネットワークもつながる。素晴らしい。
某方面から回ってきた事故直後「瞬時に靴溶けた」　福島第一作業員が証言
記事:ベントで原子炉建屋に入ったら、瞬時に靴の裏が溶けた
記事: 東京電力の相澤善吾副社長・原子力・立地本部長が４日、東京大学で開かれた「第３回東大エネルギー・環境シンポジウム」で紹介した。
記事:福島第一原子力発電所は津波により交流・直流電源をすべて喪失。中央操作室は照明が落ち、原子炉水位なども監視できなくなった。
記事:当時の状況について、作業員は「電源を失って何もできなくなったと感じた」と証言。電源を失い、放射線量も上昇する中で「中央操作室に残る意味について、運転員の間で激しい議論になったが、現場に残った」という。
記事:原子炉に注水できなくなったことで、東電は代替注水を始めたが、現場はなおも大きな余震が続いていた。作業員は「大きな余震のたびに全面マスクを着用のまま、高台に死にものぐるいで走って逃げた」と振り返っている。
記事:津波で現場が水浸しになったことも、復旧作業を難しくさせた。「屋外には水たまりがあり、夜のケーブル敷設作業では感電の恐怖があった」という。
記事:１-３号機で試みられた格納容器ベントの現場状況も明らかになった。通常であれば、ベントは中央操作室からの操作が可能だが、当時の福島第一原子力発電所は電源を失っていたため、作業員が現場に赴いて弁を動かす必要に迫られた。
記事:だが、原子炉内は燃料露出により高温にさらされていた。「ベントのため、原子炉建屋に入り、トーラス（足場）に足をかけたところ、瞬時に靴の裏がずるっと溶けた」という作業員の証言は、その異常さを物語っている。
靴の裏が溶けるって100度よりだいぶ高いよね？
しかし、20km メッシュで日本列島全体を、っていう計算どれくらい信用できるんだろう？数値拡散は数メッシュはあるよね？
2011/11/12 高校同窓会？

2011/11/13

段落ありバージョン(つーか、私が送ったバージョン)
最近のスーパーコンピュータを使ったシミュレーションで、銀河形成の過程、特に大きな謎だった渦巻構造のでき方が明らかになってきている。その結果と、今後の発展、「京」コンピュータへの期待等について紹介する。
というのが当初考えていた内容で、今日はもちろんこういう話もします。が、これは元々 3.11 震災の影響で中止になった日本天文学会年会に合わせた一般向けイベント用に考えていた内容です。3.11 震災の特徴は、「3大災害」と言われるように地震・津波・原発事故がセットになったことで、原発はもちろん現代の科学技術によって作られたものであり、それがなければ災害への対応は大きく違ったものになったことは間違いありません。
そうはいっても銀河がどうやってできるか、といった研究は純粋に学問的興味から進めているわけだし、原発とは全く無縁でいてもかまわない、我々は我々の研究を進めることが社会への貢献である、という考え方はもちろんあり、それはそれで基本的に間違っているわけではないでしょう。
が、19世紀までの実用的な意味があった時代ならともかく、現代においては天文学・天体物理学は社会に対して直接何か役に立つわけではなく、まあ、要するに社会から見ると「遊び」です。そういう「遊び」の意義は、想像力、ないしは「想定」の範囲の拡大にあると思います。
わかりやすい例を一つだけ上げると、カール・セーガンのグループが 1980年代中頃に「核の冬」という概念を提唱しました。それほど規模が大きくない核戦争でも、大量のダストを成層圏まで巻き上げることで気候に破滅的な影響をもたらしえる、というものです。彼らは元々火星の気候の研究をしていて、ダストの影響が大きい、ということから、地球に応用してみたわけです。それまで、核戦争の影響評価は色々なされていたわけですが、この効果は考えられてなかったわけです。
天体物理というのはそういう学問で、地球上で普通には起きないが、宇宙のどこかでは起きていることを、物理学の知識を使って解明するものです。今のところ、地上ではおきたことがない現象、考えたこともない現象も、普通の物理学で理解できそうになってきています。
とはいえ、実のところは天体物理現象で、物理学の法則からきちんと理解できていること、というのはそれほど多いわけではありません。成功の代表例は恒星の内部構造と進化で、質量と明るさの関係、寿命、といったものは計算機シミュレーションからよくわかっています。駄目なものの代表が超新星爆発と銀河形成で、大規模な計算機シミュレーションでもまだ上手くできてはいないわけです。
何故上手くできていないか、は本当のところは上手くできるようにならないとわからないわけですが、銀河形成については最近の研究の進展はまあひょっとすると上手くいきそうかな？という期待が持てる程度にはなってきています。
「核の冬」の例からもわかるように、研究したことがなんの役に立つかはあらかじめわかるわけではないですが、例えば「核の冬」の結果がわかってなければ小規模の核戦争が今までに起こっていて人類が滅亡していたかもしれないわけです。銀河形成の研究がそういうふうに人類を救う、というのはまあそれ自体としてありそうなわけではないですが、「遊び」であるような研究を全部やめてしまうと人類が滅亡するかもしれない。
というようなわけで、銀河形成の話に加えて、天体物理学者の目からみた原発事故、といったことについても少し触れてみようかなと思います。
0.4MeV 以下のところは明らかに√Nより大きいばらつきがあるが、 0.4MeV以上のところは大丈夫っぽい。なんかノイズ？あとで横で掃除機回すとかしてみるか。
まあ、1日来て走ることにも問題があるなら人が住んでていいわけないんだから、駅伝中止とか場所変更とかは絶対させたくない人は一杯いるよね。
こういうのをツイートしたりそれをRTしたりする人は、、、
田崎さんのこれくらいは読んで理解して欲しい。
伊藤君とこ更新
そんなこともありましたね的、、、というか、個人として信頼できる(というほどには知らないんだけどさ)人がいても、組織としてできることには限界があったのかなあ。
掃除機を近くで回すと、 30keV 以下のカウントがものすごく増えるが 100keVより上は殆ど影響なしに見える。まあ、スペクトル分解能がある、というんはそういうことか。
やはり素人計測はあまり信用できないな。そうだよね、東電とか国とか都とか、、、
石川台の新ファイルサーバのディスクを mkfs しなおしたら、バックアップがとれてなかったことが判明というか延々ファイル転送されてる、、、明日出発までに終わるかな？
記録用: 岐阜まではいった汚染マップ
決算行政監視委員会　委員名簿
小委員会視察要領1108現在
視察にいくの京だけで原研とかサイクル機構にはいかないわけね。
原発の有効性説く山口彰教授

2011/11/12

うーん、24時間バックグラウンド測定の結果のばらつきが5σある。温度補償が必要なのかなあ？

2011/11/11

3月の文科省測定
いや、これ見るとSPEEDI の結果を明らかに使ってるなあ、と。15日夜に浪江町津島あたりにいって測定してる。
元記事は読んでないんだけど、伊藤君のこれみて。
２０～３０キロ圏放射線「直ちに影響なし」はこの最大 330uSv/h についてのもの。
放射線量「評価は首相官邸に聞いて」…文科省
お察し下さいでも使えばよかったのではないか？
というわけで朝日の記事には文部科学省の測定は SPEEDI ベースだったことは書いてあるそうです。3月からわかってたはず(私は5/4 にそう書いてた、、、)
こういう話もあると。SPEEDI
同じ人のここに放射線と喫煙の関係についてのWHO概要書の抜粋がある。
これ。「私のような喫煙者には特に危険ですか」というセリフが三原順のあれにあったなあ、、、
レフェリーコメントへの返事にコメント書くの1つ終了。
NewA エディタ仕事ちょっとやる。良くできる人が皆よいレフェリーコメントをかけるわけではないが、著者より中身がわかってそうな人もたまにはいる。
Mac OS X：共有の Windows プリンタを見つけられない。12文字ってどこからくる制限？
早川さん(京大)がやってた理想のなんたら、私の名前をいれてでた結果があまりにアレだった。ちょっと書きたくないのでどうしてもみたい人は自分で入力してみて下さいな。
芹沢一也なる人が北海道新聞に載せた文章には以下のようなことが書いてあるそうな。
芹沢:「エア御用」なる奇妙な呼称が、ネットを中心に飛び交っている。
芹沢: 「金銭的な見返りがないのに御用学者のように振る舞う人」との謂いのようだが、この言葉が投げかけられている場面をみれば、それは原発事故が引き起こした様々な事象の影響を、科学的かつ定量的に推し量ろうとする研究者に対して向けられていることがわかる。
一方、いわゆる御用Wiki の「エア御用な人々」というページには以下のようなことが書いてある。
御用Wiki 彼らの多くが、事故初期に「結果的には被害程度を相当低く見積もった見解」を繰り返した人々である。
御用Wiki:そして、間違っていたとわかると、「あの時は仕方がなかった」という言い訳を繰り返し、反省せず、自分がなぜ間違えたのか考えようともしない。
この2つの見解は事実認識において何か対立するところがあるわけではない。芹沢氏の文章では(意識的な)意図だけを問題にしていて、御用Wikiのほうでは「結果的に低く見積もる見解」を繰り返したかどうかという結果だけを問題にしているから。
両方の and をとると、「定量的に見積もろうという意図でやって、低く見積もる見解を繰り返した」という行為を「エア御用」と呼んでいる、ということになる。
「エア御用」という呼称が適切かどうかは別にして、そういうタイプの行動は (本当に定量的に見積もろうとしてたっけ？というのはまあちょっとおいといて)あったし現在もあるように思う。
まあ、だから大きく見積もればいいとかそっち向きの間違いはいいというわけではないんだけどさ、、、とこれは自分のこと。
14日からしばらく仕事にならないので、その前に色々片付けないと、、、
確認した。「ボクの様な喫煙者にとっては特に危険ですか？」であった。
東京電力（株）福島第一原子力発電所における中長期措置に関する検討結果（案）
寝言は寝ていえ的、、、

2011/11/10

今日は会議も打ち合わせもない。セミナーだけの平和な日のはず。
えーと、一部から日記見えないとの話がきてるんだけど、これ見えない？ http://jun-makino.sakura.ne.jp/Journal/journal.html

2011/11/9

研究室セミナー再開
2011/11/9 午後すずかけ
いわゆる J3 棟である。放射性物質入りセメントとか使ってないかなあ？
今日の会議(「陪席したいならさせてやらんでもない」的連絡がきたのででないことにした)は何分で終わったのかな？
某件で某紙が電話取材、と思ったら夕方に来た。ほぼ某件とは違う話をずーっとしたような気も、、、

2011/11/8

2年前に書いたスパコン状況予測。
Fが京の稼働前に16コアを発表するのは予想外だったが、あとは大体そんなもの。

戦略プログラムの英語名称が決まったという連絡がきた。メモ代わりにここに:

 略称： SPIRE　（スパイア）
 英語名称： Strategic Programs for Innovative Research
 
 戦略目標達成に向けた研究開発
 　Research and Development to Accomplish the Strategic Goals.

 計算科学技術推進体制構築
 　Establishment of the Research System for Computational Science.

2ちゃんから朝霞宿舎にスパコン…国会仕分けの対象に４事業選定
記事:「国会版事業仕分け」を行う衆院決算行政監視委員会の行政監視小委員会（新藤義孝小委員長）が、公務員宿舎朝霞住宅（埼玉県朝霞市）をはじめとする国家公務員宿舎の建設・維持管理費や、スーパーコンピューター「京」の開発整備費など４事業を仕分け作業の対象にすることが７日、わかった。
来年度はもうハードのお金ないし、ここで減らされてもねえ、、、
朝霞宿舎予定地って理研和光本所のすぐそばなので、一瞬そこにスパコン置く計画があるのかと思った。某先生の車で理研にいった帰りに道に迷ってその辺をうろうろしたことあり。
食品用の簡易放射線測定装置でできるだけよい測定を行うために：LB200精密測定編。同じ値段かもっと安くてスペクトルとれる機械があるんだからそっち使うべきだろう、、、
買ってしまったものは上手く使うべきというのはあるけど、100万前後してスペクトルとれない機械を買ってしまうのは、、、
懸案になっていた i-node 数増加完了。単にもう1台のディスクに -T largefile をつけないで mke2fs してコピーして fstab 書き換えてリブートしただけだが。

2ch から。無保証のを勝手にコピペ:

 
9 忍法帖【Lv=3,xxxP】 【東電 67.2 %】 (dion軍) 2011/10/16(日) 02:13:39.76 ID:yf+Ux6dQ
    TA100U 通信シーケンス。
    独自に解析したものなのでTechnoAPへの問い合わせ絶対不可。
    この解析結果を利用した事によるトラブル、故障当の責任はもてません。

    ※()は、制御コード

    ＜＜＜フィルタ設定シーケンス＞＞＞
    ← (02)800(03)38 自動
    → (06)
    ← (02)801(03)39 3s
    → (06)
    ← (02)802(03)3A 10s
    → (06)
    ← (02)803(03)3B 30s
    → (06)
    ← (02)804(03)3C 60s
    → (06)
    ← (02)805(03)3D 90s
    → (06)
    ← (02)806(03)3E C60s
    → (06)
    ← (02)807(03)3F C90s
    → (06)

    ＜＜＜線量率計測シーケンス＞＞＞
    ← (02)8B0(03)4A 線量率計測開始（画面を切り替える？）
    → (06)
    ← (02)805(03)3D 90sを設定
    → (06)
    ← (02)01(03)01 線量率データ要求
    → (02)0100000094(03)0C 0.148 Sv/h　※94h = 148D
    ← (02)02(03)02 ？要求？
    → (02)0200000045(03)03 ？応答？
    ← (02)01(03)01
    → (02)0100000113(03)02 0.275 Sv/h
    ← (02)02(03)02
    → (02)0200000045(03)03
    ← (02)01(03)01
    ※計測停止まで繰り返す


    ＜＜＜スペクトルデータ消去＞＞＞
    ← (02)880(03)30
    ※TA100からの応答は無し

    ＜＜＜スペクトル計測開始＞＞＞
    3120.187 ← (02)8B1(03)4B
    3138.781 → (06)
    3143.921 ← (02)8B1(03)4B
    3144.031 → (06)
    3146.968 ← (02)080(03)38
    3147.578 → (02)07 ※データ部※　(03)7C
    ※データ部は1chあたり4文字(0000h)×512chで2048バイト。その時点での積算値が入る。
10 忍法帖【Lv=3,xxxP】 【東電 67.2 %】 (dion軍) 2011/10/16(日) 02:28:29.89 ID:yf+Ux6dQ
    TA100U 通信シーケンス。
    独自に解析したものなのでTechnoAPへの問い合わせ絶対不可。
    この解析結果を利用した事によるトラブル、故障等の責任はもてません。

    ※()は、制御コード
    ※(02)800(03)38 ← "800" のチェックサム 38h


    ＜＜＜フィルタ設定シーケンス＞＞＞
    ← (02)800(03)38 E自動
    → (06)
    ← (02)801(03)39 E3s
    → (06)
    ← (02)802(03)3A E10s
    → (06)
    ← (02)803(03)3B E30s
    → (06)
    ← (02)804(03)3C E60s
    → (06)
    ← (02)805(03)3D E90s
    → (06)
    ← (02)806(03)3E C60s
    → (06)
    ← (02)807(03)3F C90s
    → (06)

    ＜＜＜線量率計測シーケンス＞＞＞
    ← (02)8B0(03)4A 線量率計測開始（画面を切り替える？）
    → (06)
    ← (02)805(03)3D 90sを設定
    → (06)
    ← (02)01(03)01 線量率データ要求
    → (02)0100000094(03)0C 0.148 Sv/h　※94h = 148D
    ← (02)02(03)02 ？要求？
    → (02)0200000045(03)03 ？応答？
    ← (02)01(03)01
    → (02)0100000113(03)02 0.275 Sv/h
    ← (02)02(03)02
    → (02)0200000045(03)03
    ← (02)01(03)01
    ※計測停止まで繰り返す


    ＜＜＜スペクトルデータ消去＞＞＞
    ← (02)880(03)30
    ※TA100からの応答は無し

    ＜＜＜スペクトル計測開始＞＞＞
    ← (02)8B1(03)4B
    → (06)
    ← (02)8B1(03)4B
    → (06)
    ← (02)080(03)38
    → (02)07 ※データ部　(03)7C
    ※データ部は1chあたり4文字(0000h)×512chの2048バイト。データ消去以降の積算カウント。

11 忍法帖【Lv=3,xxxP】 【東電 63.8 %】 (dion軍) 2011/10/16(日) 02:58:47.07 ID:yf+Ux6dQ
    ※追記。？は積算線量要求でした。
    ← (02)01(03)01 線量率データ要求
    → (02)0100000094(03)0C 0.148 μSv/h　※00000094h = 148D
    ← (02)02(03)02 積算線量要求
    → (02)0200000045(03)03 6.9 μSv　※00000045h = 69D

三鷹国立天文台の放射線量を測定！
NaI 2" って何？っていうか、MCA付けて何かするの？

2011/11/7

ＮＥＣが新興国向けスパコン　従来価格の５分の１
松岡さんのTWによると 1.5TF 2000万とのことだが、その計算だと SX9 1 ノードが1億で買えることになる。ES2 で1.5億くらいで、大計の調達は 3-4億だと思うが、、、
SX9の5年後なんだから価格性能比で10倍以上あがってないとアレだし、 B/F が落ちる分、、、、
F も京商用版発表。色々リークがあったり通り 16コア、京よりさらにクロック落として性能は2倍ちょっと。
DDR3 メモリのクロックちょっとあげたかな？ B/F は 0.5 からもうちょっと低下。
ここから
引用:「今の科学は専門分野を外れると素人同然。スーパーコンピュータが専門とはいえ、震災直後の危機に科学者として貢献できず、無力感が募った」
この面子(あ、片桐君だ。お元気？)でスパコン専門というとTさんすかね？
2011/11/7 午後川崎新しいスーツ着ていったんだよー。
IXfx、110W ならまあ40でそんなものだろう的数字。電力性能は VIIIfx とあまり変わらない。
記録用:IXfx
IXfx は約20億トランジスタ、128演算器(64加算器+64乗算器)で、30億トランジスタで 512 演算器の Fermi と3倍効率が違うが、そういう意味では 3倍しか違わなくなっている。
あれ、文字化けした？ GRAPE-DR とだと40倍違うけどそれはまあ、、、
Hybrid Memory Cubeから要点を
DDR3-1333 だと 10.66GB/s, 5.52W = 0.5W/(GB/s)、DDR4-2667 だと 0.3、 SDRAM PC-133 だと4.7Wだったと。
IXfx の85GB/s はそういうわけで 40W くらいメモリが食ってるはず。 CPU チップのメモリインターフェースもこれくらいさらに食うのか、40Wが合計の数字なのかは不明だけど、VIIIfx は58Wだったからここに食っても20W かな？
いずれにしても、B/F=0.5 とか 0.4 の京や FX10 でも結構消費電力の相当部分がDRAM(特にインターフェース)に消えていることがわかる。このため、
- これ以上 B/F を上げてもメモリバンド幅当りの消費電力は下がらないので、性能目標とか政治を抜きにすればこれ以上 B/F が大きい計算機には意味がない。
- もちろん、「これ以上」に相当する B/F は半導体テクノロジーとプロセッサの中身の設計の両方に依存する。プロセッサの中身の電力効率がさらに 10倍よければ、 B/F はさらに 1/10 にしないといけないわけだ。
政治、というのは、よくわからない理由で「次の目標は 10Pflops」とか決まってしまうと、アプリケーション側にとって使いでがある機械にするためには B/F を良くするしかなくなること。
仮定法使わないで書くべきかもしれないけどまあそういうこと。
予算ありきでさらに妙な性能目標を決めるとそれなりのものにしかならない、というだけの話なんだけどさ。
で、そういう観点からはまともな目標はサイエンスアウトプットを最大に、というものなんだけど、これは例えば気候予測、とかQCD、とか銀河形成、とか具体的に何かきめれば well-defined な問題になる。
でも、QCDをするのと銀河形成をするのはどっちが大事か？というのは何か合意ができるわけではない。
まあ、気候予測はそのどっちよりも大事に決まってる、といわれればその通りではある。そうするとでは気候予測に100でQCDに0か、QCDにそれでも 10くらいつけておくと将来役に立つ(QCD計算の結果自体よりはそこでできる計算機のほうが)と思うか、みたいな話。50はない。
気候予測と地震予測ではどうかとか、タンパクの構造予測と比べたらどうかとかになるとやっぱり良くわからない。

2011/11/6

2ちゃんから。数年前の話だけど低放射線も高いがん死亡率　非被爆者と比較調査
記事:広島で被爆した人のうち、浴びた放射線が少量で健康に影響が少ないとされた人でも、被爆していない人よりがんで死亡する率が高いことが、名古屋大情報連携基盤センターの宮尾克教授（公衆衛生学）らの研究グループの４日までの疫学調査で分かった。
記事:研究結果は、９月１５日発行の日本衛生学会の英文雑誌で発表する。
記事:同グループは、放射線影響研究所（放影研）が調査している広島での被爆者約５万８０００人のデータを、１９７１年当時の広島、岡山両県の住民で原爆投下時に０-３４歳だった非被爆者計約１９４万人と同じ年齢構成などになるよう補正した。
記事:その上で、被爆者を被ばく線量によって極低線量（０・００５シーベルト未満）、低線量（０・００５-０・１シーベルト未満）、高線量（０・１シーベルト以上）に区分。
記事:それぞれの各種がん死亡率を非被爆者のものと比較した結果、極低、低線量の被爆者は非被爆者よりも固形がん（白血病など造血器系を除くがん）で１・２-１・３倍高く、肝がんでは１・７-２・７倍、子宮がんは１・８-２倍高かった。
論文を見ると、放影研の調査では「極低線量」「低線量」グループの被曝量を過小評価しているか、または「極低線量」「低線量」被曝のリスクがもっと大きいという解釈。
LSSのガンリスク評価はそもそも「極低線量」グループをコントロールにして計算してるわけで、いずれにしても本当のコントロールよりリスク高い集団との差をとってる、すなわち、本当の値より小さいめのリスク評価になってるかもしれないということと思われる。
4cm鉛で 0.3-1.5MeV でバックグラウンドは 0.7cpm くらい。まあ、1MeVくらいだと鉛もそんなに効果ないしねえ、、、やさしおがネットで 1.1cpm くらい。1σだと1000分でバックグラウンドの 1/30。やさしおの 1/50。
0.8MeVまでだとバックグラウンドはもうちょっとへるのと、Csに対する感度は多分 K-40に対する感度の1.5倍くらいはあるはずなので、倍統計を良くできるとすると 1/70。1σで 15Bq/kgか、、、
鉛を8cm にするとバックグラウンドがさらに半分になる。この費用は鉛インゴットが40枚ちょっとなので6万円くらい、、、
K40 の影響が少なそうな場所で測る、というほうがよい気がするなあ、、、
あれ、 0.3MeV にピークがあるぞ、これはI-131、、、なわけはなくて (野尻さんごめんなさい)新規に追加したブロックのどれかがラジウムが多いとかなのか？ Pb-214 がでてる？(グラフはもう数時間積分して幻覚でなかったらだします)
後方散乱ピークは K-40 でも 220keV なのでコレジャナイ。

2011/11/5

市民放射能測定所測定データについて
- 測定時間：　１８００秒
- 検出核種：　I131 Cs134 Cs137 K40 (K40はホームページには表示しておりません）
- 不確かさについて：表示されている不確かさ（±の数値）は、９５％の信頼区間（２σ）の値をベクレル換算したものです。
- 不等号表記について：統計エラーが１００％を超えている場合、（＜）このように不等号が表示される。
昨日はなかった気がするが、某先生の意見に対応したのかな？2σだと全部ゼロのサンプルでも40個に1つは「検出」になっちゃう。
こんだけ測定データがあれば、測定誤差内の数字でも統計処理すれば少なくとも持ち込まれたものの平均的な汚染がどんなものかわかると思うんだけど、、、
ニュースよりこっち見るほうがよくわかる幼児の尿からセシウム187ベクレル/L
1500人で、7% で(多分検出限界と思われる)20Bq/L 以上を検出、最大は187と。
仮に検出限界が2σだったとしても、測定誤差だけでは1500人で 7% でる確率はものすごく小さいので、装置になんか系統誤差がなければ多分有意。
しかし、187って一体、、、定常状態になればほぼでていくものは食べるものなわけで、187Bq/Lの尿がでたということは平均それくらいのものを (若干ファクターはあるにしても)食べたり飲んだりしているということなわけで、、、
あー、機械はパーキンのですね。良い機械だと思うけど、、、
こっちも見る:RHCジャパンの尿検査検査自体がマシスですか、、、機械自体は良いと思うんだけど、実績的には問題なところではありますね。スペクトルみたい。
尿検査：24,000円って高くない？いや、一生に一度すればいいならまあいいけど、そうもいかないとすると、、、20万円のTA100でも 20Bq/l くらいならできそうですが、、、
2011/11/5 13:30 場所は東大理学部7号館214
今日の会議は公開かどうか不明なのでツイートはなし。
某先生が何かいう。私が「そうなの」と聞く。別の某先生が力強く「そうじゃない」という、みたいな。

2011/11/4

都内で極微量のストロンチウム「健康影響の可能性低い」
記事:東京電力福島第１原発事故後の３月１５日に東京都世田谷区で採集された大気中の塵（ちり）から、１立方メートル当たり約０・０１ベクレルの放射性ストロンチウム９０が検出されていたことが２日、分かった。
東京都データの 3/15 だとセシウムは24時間平均なら 20くらいなので、Srは 3桁低いという今まで通りの値。「極微量」じゃないけど。
問題は 21-22日なんだけど、、、
死の灰と闘う科学者によると1954年3-5月に降ったSr90は3MCi にもなるんだそうな。10^17ベクレル。
なので、地球規模で見ると今回の福島ででた量は大したことはない。もちろん、福島県や関東に降った量は全く別の問題。
東京スポーツというのがちょっとあれだけどこういう話も
記事: 被ばく当時、日本政府は“情報遮断”を行った。 54年5月に政府調査船を派遣して報告書も出しながら、55年1月に米政府が補償金200 万ドルを出すことを決めると“政治決着”。漁民や魚介類の被害調査をやめてしまったというのだ。
2011/11/4 10 イノテック
2011/11/4 13 IBM
2011/11/4 15 打ち合わせ

2011/11/3

よし、仕様策定委員にはなってないぞ。まああとはどうなろうと私の責任ではない。
あ、委員になってないのは三鷹の話じゃないからね。といってもこっちもならなさそうだな。
東電、臨界を否定　「キセノンは自発核分裂で」　福島原発。うみゅう、確かに、1E-5Bq/cm^3 とかだと、、、
これは多分キュリウム自発核分裂でよいのではないかと思う(私の昨日の判断は間違い)と思うので、その辺反省文を以下に。
書いた時点では、検出感度が 1E-5Bq/cm^3 というレベルの恐ろしく高感度なものであることと、キュリウムなんてものがあってこれも非常に高いレートで自発核分裂することを知らなかった。
特に後者が、情報は以前からあちこちに転がってたわけでちゃんと調べないで書いたのは問題的な、、、修行が必要ですね。
昨日の資料だと「燃料集合体当り」10^8個/秒の中性子がキュリウムからでるとかで、そのAppendix C だとU238の 10^5 倍とかになる。この燃料集合体はウラン1トン分くらいなので、全体ではさらに2桁上、10^10個。
Xe-132 の収率が 5%(U235の中性子吸収でなのでCmの自発で同じかどうかは不明)なので、平衡状態では(外に逃げてないとすると)5億ベクレルもXe-132 があって、格納容器の体制が 10^4m^3=10^10cm^3 としても0.05Bq/cm^3 とか。
つまり、見積もると3桁多くなっちゃうんだけど、何故？
東電による説明
東電説明:自発核分裂は1秒あたり16億回、Xe135は6%で1億個/秒。平衡状態を仮定すると 4超個、3e-2Bq/cm^2 観測は 1e-5 でチャコールフィルタの効率が 1/1500 なのでオーダーはあう。
つまり、格納容器内の量は 1E-5 じゃなくて 1E-2であると。ほおお、、、
結局 1E-2Bq/cm^3 でないと測定できないんだったら、とってきた空気をビニール袋かなんかにいれてそのまま Ge か NaI で測ればいいんじゃないかという気も、、、10Bq/l とかだからGe なら1000秒でいける。
というわけで、数時間前に書いた「恐ろしく高感度」は間違いだったと。
情報ありがとうございます＞ ystricera 様
死の灰と闘う科学者購入、読んだ。
放射性物質の影響について政府・物理学者・化学者がどういうことをいうかはこのころから同じであることがわかる。「雨水飲んでも大丈夫」とか。
でもって、この時には日本は調査船を出して海洋の汚染を測定してるのね。で、海洋の汚染から核分裂の総量の推定をやってる。今回そういうノウハウは忘れたか、なかったことにしてると、、、

2011/11/2

でもって明日(今日)も9時からか、、、
鳥は鳥類学者と対話したりしないし、飛び方を鳥類学者に聞いたりしない、みたいなことを昔誰か書いてなかったっけ？
すこししたら消しますとのことなのでRTしませんが "philosophy of science is about as useful to scientists as ornithology is to birds" Richard Feynman (但し出典不明みたい）
どうもありがとうございます(エア感謝じゃない(書いてみたかっただけ))
丸山さん研究会3日目。今日は英語で、地球温暖化な日。
Kristjansson J E, Kristiansen J, Kaas E. Solar activity, cosmic rays, clouds and climate-an update [J]. Adv. Space Res., 2004, 34:407-415
福島２号機で核分裂の恐れ保安院「再臨界はない」んな、新しい fission product が検出されるほどなら臨界に決まってるではないか。
もちろん、例によって誤検出の可能性はまだあるけどさ。
講演のほう(再臨界の話じゃない)。10年スケールでの宇宙線と雲量の関係は robust なものじゃないとのこと。
自発核分裂は、ウラン、プルトニウム等がなにもしないでも「勝手に」分裂する現象。起こる確率はα崩壊に比べて10桁とかそれくらいのオーダーで低い。
具体的には、1キログラムのウランで1秒に1個とかそういう程度。もちろん、これでも核分裂生成物はできるけど、とても検出できるような量にはならない(というか、これは常時おきているから、検出されるならずっと前にされてるはず）
U235, Pu239 は1つ中性子を当てると分裂して、2-3個中性子をだす。原子爆弾ではこれでネズミ算式に核分裂をおこさせて一気に爆発させる。
原子炉では爆発しないように、制御棒とかに中性子を吸収させて一定の速度で核分裂が起きるようにする。
このどちらも「臨界」で、どちらでも核分裂によってでた中性子によって次の核分裂が起きる連鎖反応が続く。
例えば JCO の事故ではkgオーダーのウランがあって、そのうち 1-3mg が連鎖反応で分裂したとされている。自発核分裂に比べて15桁くらい速いペースで進んだ。
でもって、すみません、制御可能かどうかは私には全くわかりません。
筑波方面から御教示:Assessment of the neutron and gamma sources of the spent BWR fuel
Cm(キュリウム)の自発核分裂は燃料集合体当り 10^8個/秒くらいになりえるとのこと。
東電発表データ。なんとも微妙。スペクトルがみたい((C)野尻さん)。
機構連携(自然科学研究機構じゃないよ)の会議。米澤さんが 10.15PF ふれる。おめでとうございます!
燃料が部分的に融解したような状態が続いてた可能性はある(水かけて表面は固まっても中は液体とかと思うんだけど、その状態がずーっと続くと段々液体側に Pu が集まったりしないのかな？
三鷹いったついでに都民生協にいったら「やさしお」売ってた。TA100U では Cs と楽勝で区別できる。
2011/10/31-11/2 第6回地文台シンポジウム＆東工大流動機構国際ワークショップ
2011/11/2 17 理研東京事務所これは機構連携場所は28階第三会議室

2011/11/1

今日も丸山さん研究会。9時からって早くない？
丸山さんの主張: 物事はローマクラブ予測(40年くらい前の)の通りに進んでいて、2020年くらいにカタストロフィックなことが起こる。「地文台」研究会でエネルギー問題を扱うのはそれを防ぐため。
大森さんは太陽による電力用フレネルレンズの話。
ELID grinding process 5nm のダイヤル結晶がはいった砥石を使って 0.3nmレベルの平滑さができるとのこと。砥石の表面を電気分解しながら切削することでダイヤモンドが常に表面にでているようにする方法。
実験では、2m角くらいのフレネルレンズで太陽光を集光して鉄が溶けるくらいの温度まであげられる(スターリングエンジンをテストしてたら壊れた)んだそうな。
JEM-USO の望遠鏡のレンズにはこれで加工した型をつかったプレスで生産するものを開発している。
次は和田研の太陽光励起レーザーの話。すばるAOにつかってるレーザーを作ってるグループ。
堂免さん@東大。光触媒。
できることを探す前にやらないといけないことやってよと私はいいたい。
光触媒の効率。UVだと70%、可視だとまだ5%。これを50%に、みたいな話
井上さん@筑波。藻類によるバイオマス的な話。
色々聞くと感覚的には結局太陽熱発電がよさそうに聞こえちゃうんだが、、、
しかし、これなんの研究会なんだっけ的な、、、
つまり、ほら、私のいうことにはとりあえず賛成しない的な人が一杯いたのが物理学者の多くが判断を誤った原因である、みたいな。
午後は(午前中だったのを忘れていたという)矢部さん。マグネシウムな話。
で、某氏と打ち合わせが、、、、
さらに、夕方の打ち合わせに出発しないといけないので戎崎さんの話をパスする羽目に。予定のプログラムこんなに遅れてなければ、、、

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