牧野の公開用日誌

つっても、非公開のを別につけているわけではない。

2011/11 2011/10 2011/09 2011/08 2011/07 2011/06 2011/05 2011/04 2011/03 2011/02 2011/01
もっと昔

当面の予定

2006/10/xx UP 〆切仮題「重力多体系と専用計算機」
2012/1/6 10:45- 梶さんとこで何か
2012/1/9-21 Possible visit by Will and Piet この間のどこかで Will のセミナー
2012/1/10 9:30 GSIC 何か
2012/1/11 卒研説明会。私のところは 14:10-14:20
2012/1/12 10:30 流動機構セミナー@315
2012/1/13 午前 Will トーク
2012/1/13 13-15 何か
2012/1/15 午後神戸
2012/1/13 15 東大近くで何か。戎崎さん関係
2012/1/16? One-day workshop on なにか@315
2012/1/17 10 機構連携会議@理研東京事務所
2012/1/17-18 CfCA UM
2012/1/18 14 教授会
2012/1/23 15? 運転委員会
2012/1/30 16 HPCI なにか
2012/1/26 HPCS でエクサの話
2012/2/2-3 修士論文発表会
2012/2/13 D論審査
2012/2/15 14 教授会
2012/2/18 午後都内何か
2012/3/1-2 AICS 国際シンポジウム
2012/3/14 14 教授会
2012/3/22-13 あけておけと某所から連絡がきた。
2012/6/14-15 「京」コンピュータ・シンポジウム(神戸大学ポーアイ)
2012/7/16-8/17 tentative plan for MODEST-11B
2012/8/15-17 Piet 研究会(tentatively MODEST-12)
2012/8/20-31 IAU GA@北京

定例

火曜 10 井田研セミナー、そのあとランチセミナーでさらにそのあともセミナー
水曜午前(原則)研究室セミナー@210
木曜午後14:40 藤垣研セミナー 11/10,24,30(卒研発表会),12/1,8,15
金曜 17-18? 研究室輪読セミナー
土曜 26-27 Dr. Knop Talks Astronomy (Popular Talk) SLURL

地震・原発関係リンク

リアルタイムモニタデータ
もうちょっと遅いデータ
その他
- 各種データをマップにしたものデータの質は色々、とはいえ公式の測定だけではわからない分布についての情報が得られる。
- 東電原子力トップ
- Weather report 33時間風予報
- 原子力安全基盤機構原子力システム安全部の報告書リスト
- 保安院
- 経産省
- 防衛省
- radmonitor311。色々まとめ。
- 東北地方太平洋沖地震　原発関連wiki
- チェルノブイリ調査関連写真集
- 過去の気象データ検索
- 食品の放射能検査データ
- 全国の食品の放射能調査データ

2011/12/31

シイタケがあまりにアレだったので今日買ってきたマイタケも測ってしまうがもちろんこれはなにも出ない。まだ2時間だけど。シイタケは30分で有意になった。
野尻さんとbuvery さん
マイタケは12時間測ってマイナスだったのでいいことに。いや、これで有意にでるようなことはさすがにありえないわけだけど、確認のため。
2ちゃんで紹介されていたNHK追跡！真相ファイル『低線量被ばく揺らぐ国際基準』コメント
引用:彼は、2004年の論文が大きく非難されているが、私自身は彼が言おうとしている因果関係の有意性は境界ギリギリのところだと思う。年齢や人口密度など様々な要因を加味していくと、因果関係を示す値が減少して行き、最後は有意性があるかないかのところに達する
引用: （彼の結論では、それでも0.11という値は0から有意で乖離している、ということのようだが）。Confidence Intervalを95％ではなく、90％で取ってみると、より多くの結果が有意になるだろう。
これはそうで、論文にでている数字は色々な他の要因を考慮しても相関が残った、というもので、「統計処理で無理やり有意差を出したような論文」というわけじゃない。
ノートPC移行作業中。データ移動は大体終わった。
でもタッチパッドの動作がまだどうもよろしくない。なんかスムースに動かないのは何故？イベントレートが低いかな？
原発事故直後、首都圏避難も想定…原子力委
引用: 　内閣府原子力委員会が今年３月の東京電力福島第一原子力発電所事故の発生直後に、「福島第一原子力発電所の不測事態シナリオの素描」と題した報告書をまとめ、同事故発生から２週間後の３月２５日に当時の菅首相に提出していたことが分かった。
引用: 報告書によると、同原発で新たな水素爆発などが起こり最悪の事態に発展した場合には、〈１〉同原発から半径１７０キロ・メートル圏内で強制移住〈２〉同２５０キロ・メートル圏内で避難---の必要があると指摘。
引用: 政府は、同報告書を踏まえ、最も核燃料の溶融が懸念された４号機について耐震補強工事を施すなどし、こうした事態は回避された。政府関係者は、「最悪の事態が起きても避難する時間的余裕はあり、パニックを防ぐため報告書は公表しなかった」としている。
いくつも問題がある話だが、最大の問題はこの記事が本当だとしたら「3/25」になってやっとそれがでてきたのかよ？ということであろう。3/11、遅くても 3/13 にでてないと役に立たんだろうに。

2011/12/30

というわけで hibernate なわけだが、問題はなんだろう？
東日本大震災：暮らしどうなる？　食事丸ごと、セシウム測定　全国１１地点で毎日新聞調査
引用: 検出限界値を超えたのは▽伊達市▽宮城県白石市▽群馬県高崎市。伊達市は自家栽培の玄米から１キロ当たり２４９ベクレル、煮物と果物などから１２４ベクレル出た。
引用:３人の食事には、いずれも自ら育てた農作物が入っており、伊達市の男性（７７）がサトイモ、大根、キウイ▽白石市の女性（６２）がサツマイモ、干し柿、タマネギ、大根、長ネギ、白菜、ジャガイモ▽高崎市の男性（７０）がユズ、柿、大根葉を食材にしていた。
高崎で検出限界超えるくらいでたのは何のせい？重量から想像すると柿か？
山崎マキコの時事音痴番外編　福島記４だとシイタケとか食べてるんだよ、、、
TuxOnIce って Suspend2 のことか。パッチあてないとそりゃないわね。
というわけでハイバネ成功。
三郷の子の尿からセシウム　１５人中５人
引用: 「放射線対策をとっていない」または「６月以前は対策をしていなかった」とするグループでは、検査した５人のうち４人の尿から放射性セシウムを検出。一方、放射性物質を含有しやすい食材を避けるなど「対策をとっていた」グループ（１０人）で検出されたのは１人だった。
「対策をとっていない」という人も「放射能から子ども達を守ろう　みさと」の会員なのでまったくなにも意識してないというわけではないと思うけど。
環境放射能水準調査結果（定時降下物）（平成23年12月21日9時-12月22日9時採取）山形40Bq/m^2.この日だけだけど。
山形市自体は 0.1-0.2uSv/h のエリアもある、というくらいと。ふむ。
study2007さんの被災地の瓦礫処分について（山形の12月21日の降下量測定からの推定を含む）
これ、焼却場近くで24時間空間線量モニタリングしたら見えないのかな？そこそこ離れたところで 50Bq/m^2 とかにだと1日に 10^7-10^9Bq くらいでてたかもしれないと。風が弱い日なら、、、
トンデル論文をけなすのは別にいいけど、これが根拠であるかのごとくにいうのは勘弁して欲しいな。
文句は前に書いた

2011/12/29

1/15 に神戸で会議だってよ、、、
粂氏の文章については 6月に書いた通り。
つまり、「質が違う」なんていう話ではなくて量が全く異なるのです。100倍以上違うものを並べて「日本人なら体感として知っている」といっても、科学的に意味がある主張とはいいがたいのではないかと思います。
「早野黙れ」と言われたけど……科学者は原発事故にどう向き合うべきか
引用: 原子炉についてはほとんど知りませんでした。非常に大雑把にどういうものかは知っていましたが、物理や中の仕組みについてはほとんど知りませんでした。外部被ばくについては自分がかなり浴びたため少し知っていましたが、内部被ばくについてはほとんど意識していませんでした。
まあそういうことだ。
引用: 「餅は餅屋のはずだったのに、何で僕がいまだにこんなことをやっているんだろう。本来の餅屋はどこにいるんだろう」ということを疑問に持ちながら毎日、ただ暮らしています。
まだそんなことを疑問にもってるのか。
2008年のしいたけ生産量統計
福島、茨城、栃木、群馬の原木しいたけで5000トン。福島県の米の 1/100だけど汚染度は 10-100倍かも。
新しいノートだが、touchpad が Sentelic でこれの Linux 対応がなんだか ×な状態っぽい、、、えーと、スクロールができないの。

カーネルは Vine についてきたやつでも Sentelic 認識してて、Xも xorg.conf を適当にいじると

[    26.168] (II) config/udev: Adding input device FSPPS/2 Sentelic FingerSensingPad (/dev/input/event1)
[    26.168] (**) FSPPS/2 Sentelic FingerSensingPad: Applying InputClass "evdev pointer catchall"
[    26.168] (II) Using input driver 'evdev' for 'FSPPS/2 Sentelic FingerSensingPad'
[    26.168] (II) Loading /usr/lib64/xorg/modules/input/evdev_drv.so
[    26.168] (**) FSPPS/2 Sentelic FingerSensingPad: always reports core events
[    26.168] (**) FSPPS/2 Sentelic FingerSensingPad: Device: "/dev/input/event1"
[    26.176] (--) FSPPS/2 Sentelic FingerSensingPad: Found 11 mouse buttons
[    26.176] (--) FSPPS/2 Sentelic FingerSensingPad: Found scroll wheel(s)
[    26.176] (--) FSPPS/2 Sentelic FingerSensingPad: Found relative axes
[    26.176] (--) FSPPS/2 Sentelic FingerSensingPad: Found x and y relative axes
[    26.176] (II) FSPPS/2 Sentelic FingerSensingPad: Configuring as mouse
[    26.176] (II) FSPPS/2 Sentelic FingerSensingPad: Adding scrollwheel support
[    26.176] (**) FSPPS/2 Sentelic FingerSensingPad: YAxisMapping: buttons 4 and 5
[    26.176] (**) FSPPS/2 Sentelic FingerSensingPad: EmulateWheelButton: 4, EmulateWheelInertia: 10, EmulateWheelTimeout: 200
[    26.176] (**) Option "config_info" "udev:/sys/devices/platform/i8042/serio2/input/input1/event1"
[    26.176] (II) XINPUT: Adding extended input device "FSPPS/2 Sentelic FingerSensingPad" (type: MOUSE)
[    26.176] (II) FSPPS/2 Sentelic FingerSensingPad: initialized for relative axes.
[    26.176] (**) FSPPS/2 Sentelic FingerSensingPad: (accel) keeping acceleration scheme 1
[    26.176] (**) FSPPS/2 Sentelic FingerSensingPad: (accel) acceleration profile 0
[    26.177] (**) FSPPS/2 Sentelic FingerSensingPad: (accel) acceleration factor: 2.000
[    26.177] (**) FSPPS/2 Sentelic FingerSensingPad: (accel) acceleration threshold: 4
[    26.177] (II) config/udev: Adding input device FSPPS/2 Sentelic FingerSensingPad (/dev/input/mouse0)
[    26.177] (II) No input driver/identifier specified (ignoring)

と、認識はしててホイールのエミュレーションもありそうなんだけど動かない。
動かない、という書き込みは世界中に一杯あるが、それが解決した、という話は見つからない。スクロールできないタッチパッドって、、、
を、これを入れるとマルチタッチでなんかパケットがでるようになるぞ。

一本指だと

01610067ms Absolute packet: 58, b3, 46, 09
01610079ms Absolute packet: 58, b2, 4a, 0c
01610091ms Absolute packet: 58, b2, 4d, 07
01610103ms Absolute packet: 58, b1, 51, 09
01610115ms Absolute packet: 58, b1, 54, 02
01610127ms Absolute packet: 58, b0, 58, 08
01610139ms Absolute packet: 58, af, 5b, 0d
01610151ms Absolute packet: 58, af, 5e, 06
01610164ms Absolute packet: 58, ae, 62, 0d
01610176ms Absolute packet: 58, ae, 66, 09
01610188ms Absolute packet: 58, ae, 69, 07

二本指だと

01689369ms Absolute packet: 7c, 8a, 58, 0d
01689376ms Absolute packet: 78, d8, 8f, 09
01689381ms Absolute packet: 7c, 8a, 58, 01
01689388ms Absolute packet: 78, d8, 8f, 0a
01689393ms Absolute packet: 7c, 89, 58, 05
01689400ms Absolute packet: 78, d8, 8f, 07
01689405ms Absolute packet: 7c, 88, 58, 0d
01689413ms Absolute packet: 78, d8, 90, 00
01689417ms Absolute packet: 7c, 88, 58, 06

あ、つーか、タッチパッド内の絶対座標がでてるのかこれ。なので、スクロールに対応させるのはそっち使えばいいのか。
よし、とりあえずスクロールみたいな動作をするようになったぞ。わーい。
あ、でも、このカーネルで hibernate できるかな？

2011/12/28

新しいノートに Vine 6 をいれたのはいいが、suspend/hibernate ができない。途中で grubby がなんかこけてるのでその辺調べよう。
来年度やる集中講義のシラバスを 1月3日必着で送れ、というハガキが昨晩きていた。
シラバス書いた。入力してもらって確認。ふう。
某君来訪。色々議論する。
更新。群馬県産原木しいたけ。10σどころじゃないよこれは。
WEBRONZA SPEEDIのデータ非公開に翻弄された研究者たち有料記事なんだよね、、、
そこからリンクがあった「失敗」だらけだった福島原発事故色々あるのはいいんだけど、
畑村委員会・中間報告で見えた「大事故を免れた可能性」といっちゃうのは基本的に技術オンチだからできることだと思う。
つまり、緊急事態が起こった時に自動的に対処できなくて人間が適切に判断しないといけないような機械はそもそも設計が間違ってるわけで、緊急事態の時の判断ミスがどうとかいうのはポイントがずれた話と考えないと事故は防げない。
というようなことは高橋秀俊が何十年も前にいってる。
人間の特性8箇条
1. 人間は気まぐれである
2. 人間はなまけものである
3. 人間は不注意である
4. 人間は根気がない
5. 人間は単調を嫌う
6. 人間はのろまである
7. 人間は論理的思考力が弱い
8. 人間は何をするかわからない
出典:高橋秀俊, ヒューマン・ファクターと信頼度,コンピュータにおけるヒューマン・インターフェースシンポジウム報告集, 1983
厚労省の食品中の放射性物質の検査結果について（第２８３報）まあ、乾しいたけはすごい。
群馬県放射性物質汚染対策に対する乾しいたけの安全検査について
群馬県乾しいたけへの規制値適用方法の見直し等について国に対し文書にて要望しました
群馬県によるきのこ類の放射性物質検査結果について
空間放射線測定に比べてどうなんだろうね。
野尻さんと早川さん。グリーンピースと文系。

2011/12/27

2011/12/27 11 写真撮影忘れていた。
神戸、京都にも関電への株主提案呼びかけ　関西広域連合で
すでに色々な人がとっくにいってることだが、「関西広域連合」って語感が素敵。
こういう視点ってなんだか不思議。NS (Cって何？)に載る論文が正しいわけじゃないなんて当たり前というか、、、
まあ、私は Nature にのった論文が 5本ありますとか10本ありますとかいうのがあると何か勘違いしてくれる人が多くて役に立つのは確かで、何か「すごい」と思われてはいるんだろう。
でもまあ、少なくとも Astronmy 関係のエディタが L. Sage であるうちは Nature はとっても偏ってる上に正しいかどうかの判断力に欠けるところであるわけで。
いっとくけど私は10もない。野本さんはだいぶまえで12とかあったなあ、、、
農水省の水田の放射性物質は15cm までなのか。平米当りに換算する時の 5cm の係数が65だと15cm だと200にすればいいとすると、5000Bq/kg は 100万Bq/m^2?耕す前は 2-3uSv/h くらいあったところ、ということか。
私の 7月の見積りではそれだと Cs137 だけで500Bq/kg の玄米ができることになっている。
あ、この記事の話。2321 Bq/kg で 800Bq/kg。
引用: 一方、農水省は土中のセシウムが玄米に移行する割合を１０％とみて、５０００ベクレル以下の水田で今春の作付けを認めた。だが、土が２３２１ベクレルで玄米から８００ベクレル近く出た所もあり、県は「土とコメの汚染度に相関関係はみられない」とした。
相関がないはずはなかろう。数倍はばらつく、というだけではないか。

2011/12/26

林さんの原発震災を引き起こした「科学者の科学離れ」
超専門力っていうか、私は研究生活のあいだずっと「門外漢が何をばかげたことを」みたいなこといわれ続けてきているしなあ、、、「自分の専門を踏み越え」るのなんか研究の一部。
まあ、日本の天体物理学は素粒子からキャリアを始めて核融合をやりかけてやめた林忠四郎が始めたようなもので、恒星の内部構造から星形成、惑星形成と分野を広げ、その弟子もまあ何人かは「専門を踏み越え」てきた人がいる。
2011/12/26 合同作業部会
というわけで秋葉原で合同作業部会。
岩本さん挨拶。次林室長から概要説明。217→199億。運用経費減、という話。FSの予算は結局9から4.6に減少。
アーキテクチャグループの報告。なんか今日はやばいことになりそうな、、、
報告終わり。さて？
わはは、荒れとる。まあ、朴、平木、(私)、関口、松岡とうるさいのばっかり発言すりゃそうなる。
次は富田さんでサイエンスロードマップ。取りまとめ本当にお疲れさまでした。
分野1、杉田さん。分野2、藤堂さん。半導体、O(N^3)法で100万原子、O(N)ではもっと大きな系を。エネルギー変換デバイス、光デバイス、構造材料、強相関電子系、強相関新物質デザイン。
対象と手法の関係をマトリックスにして計算量とかも示してくれないとなんだかわからんなこれ。
あ、目標が2枚あるのか。
分野3はまず堀さん。地震・津波。都市・港湾単位の被害予測システムの構築。気象・気候は河宮さん。気象はデータ同化、500-1000m解像度。
分野4、高木さん。連続体系と可視化・データ処理(量子系は分野2とまとめた) 2020年頃にはRe=10^7、ターボ機械のまるごと解析、原子力プラントのまるごと解析とかITERの第一原理的計算、、、
分野5、石川さん。あれ、次は私なのか。
平尾さん。アーキテクチャはプロジェクトでいいが、研究のほうはちょっと違うのではないか？もやもやっとしたものがないといけない。生命現象等はそもそも何か、新しい量子状態を見つけるとか、
富田さん: 当然そういうのはあって、報告書本文にはでてくる。
私のとこ終了。予定より若干早めの進行。
富田さん:「今後の計算科学の発展に向けて」大規模から小規模ジョブまでの意義。
産業界への展開・波及効果
リアルタイムシミュレーション、防災、減災について。リアルタイム計算は現実的なのは沿岸での津波高で、これはPCクラスタで十分。観測網の整備でデータを充実させるほうが重要。
所さん: メモリ重視・演算重視がある、というのと、大規模・中規模・小規模の関係は？
牧野が色々適当に答えたような。
林さん。FSでいれるものの整理:FSはあくまでもアーキテクチャの整理。こういうアプリケーションはこういうアーキテクチャ、みたいな。リアルタイムシミュレーションの技術的検討はFSでするにしても、政策判断的なことは別。
ジョブ規模の話も政策にも関わるので、大規模ジョブに向いたアーキテクチャはこれ、みたいな話はあってもいいが、どういうマシンを作るかの政策判断は別では？
休憩後再開。システムソフトウェアグループからの報告。
岩本さんから質問。システムソフトウェアとか言語は FS で対象を特定した検討がなされるのか？あともうひとつ。(良くわからなかった)
石川さんの返事: チームはアーキは複数、アプリケーションは1つ、ソフトウェアも1つという体制で横断的にする必要があるのでは？
まあ、ハードウェアもソフトウェアも新しく、ではできるわけないので、その辺どうするかが問題というか実際問題としては解は決まってる。
数値計算ライブラリグループの話も終わったので石川さんのまとめ。
体制として3課題全部にシステムソフトウェア、コンパイラ、ライブラリをつけるのか？逆に輪切りにするのか？
予算 4.6 でなくて 4.4
青木、牧野から、基本的には縦でどうか？特に、レファレンスからの差分ならなんとかなるのでは？
加藤(東大): 具体的に FS でどうするか、メーカとの関係も議論するべきでは？その辺がないとFSが動けない。石川: 産官学連携で、というのは決まってる。
佐藤: アプリケーションとの関係をフリーハンドにしておかないとFSにならないのでは？あと言語とかは普及までというのは無理では？なので、FSではあるものをベースにするのでは？
アプリケーションの人はどれか一つの提案にしばるのでは困る、というのは私がいったのか。朴さんとか同様な意見。
中島: ソフトウェアは1つにするべき。
石川(筑波大): 評価方法も議論しておくべきでは？
土居: その辺あんまり決めると利益相反。
藏増: アーキがソフトを決めるのか？石川:そうだ。藏増:では提案にはアーキだけでいいのでは？
岩本: 提案はアプリケーションまでいれてトータルでないといけない。但し、既存のものをどれだけ使うかとかいったバリエーションはもちろんある。
奥田さん: co-design って何？石井さんから回答あり。小柳: 実際には難しいのでは？
加藤: 「京」ではアプリケーション21(6)でやったのはそれなりによかった。
中村(東大) Codesign のやり方は決まってなくてそれをどうするか自体が FS の課題。
私: Codesign ってアプリケーション1つでないと無理に決まってる。
すみません、名前忘れた: 産業界は？
石川さん: これは FS でなにをするの？
岩本さん: 下方展開の話は、2年後に評価を受ける時に実現していくものであることを念頭に置く必要がある。下方展開の可能性があるというのは当然プラスポイントになる。
松岡さん: この技術に投資して、どういう優位性を得るか、という話でないといけない。
土居さん: まとめたものを受けてどうするかはこちらで考えて公募にだす。
まあその、ウクライナのレポートについて色々問題がある「可能性がある」のはそうかもしれない。
でもまあ、ICRP 勧告のベースになってるDS02 についてはこんな感じなわけで、、、
と、こういうふうにツイートを分離しておくと、どっちか一方だけ RT する人がいて面白い。
わけたのは単に私のプログラムが短縮 URL 未対応だからなんだけど。
東京電力福島原子力発電所における事故調査・検証委員会中間報告
概要P5: このような現状は、原子力事業者として極めて不適切であった。IC が機能不全に陥ったことから、1 号機の冷却には一刻も早い代替注水が必須となり、加えて注水を可能とするための減圧操作等が必要となった。
概要P5: IC の作動状況の誤認は、代替注水や格納容器ベントの実施までに時間を要し、炉心冷却の遅れを生んだ大きな要因となったと考えられる。
本文P102: 以上からすれば、津波到達後まもなくして、1 号機の全ての交流電源及び直流電源が喪失したため、IC は、その原子炉冷却機能をほぼ喪失した可能性が高く、その意味で、
本文P102: その後、かかる機能不全に陥ったIC を再起動させたり、停止させたりしたことにより原子炉の状態に及ぼした影響は極めて小さかったと考えられる。
概要だと操作が悪かったみたいに読めるけど、結局津波のあとは操作不能になったと本文には書いてある。つーか、どうせ8時間しか動かなったんじゃないのかしら？
これまでの調査・検証から判明した問題点の考察と提言は提言の中身がすごい。シビアアクシデントが起こって大量の放射性物質の放出が起こった時の対応の話しか書いてない。
これからまだ日本で原発事故が起きてもいいという視点なのかしら？まあ、運転している限り防ぐことはできないという理解ならそれは適切ではある。

2011/12/25

福島第一原発事故：科学者の声を政府に。なんか書いたつもりだったけど忘れてたかな？
引用:日本政府は、ここ数十年間、厄介な科学的概念がからむ難しい問題に直面するたびに、その責任を官僚や政治家に押しつけてきた。しかし、こうした担当者の多くは問題をよく理解しておらず、政府がしてはならないことをしてしまった。
それはなんか全然間違った理解であろう。官僚というか役所の側が元々主体であったわけで。
引用: すなわち、問題を隠蔽して、それが過ぎ去るのを待っていたのだ。
まあ、それはそうだ。
引用: その間、政治家たちは答えを手探りし、政府のスポークスマンたちは混乱した発表を行っては、愚かで、無責任で、信用できない人間のように見られてしまった。
ろくな答を見つけられなかったのは阿呆だからである。全ての政治家がちゃんとした答を見つけられてなかったわけじゃないし。
引用: 日本政府は、科学者との間に、もっと太く、恒久的なパイプを持ち、その助言を聞けるようにしなければならない。今回の事故は彼らに、将来の有事の際に迅速かつ果断に行動できるような組織づくりの必要性を痛感させたはずである。
まあ、 Nature がなんかいうのは勝手だけど、我々は科学者出身の文部大臣が、、、、えーとその、みたいな。要するにさ、
引用: 日本はまず、米国や英国などに倣って、科学顧問を置くべきだ。
なんてことをしたって駄目に決まってる。まあ、政権交代後政治家が色々な意味で役に立たない事態になって官僚側が従来より現実的になろうとしている気配はあるような気がするけど、気のせいかも。
こんなのは、いって欲しいことではなくて役に立つことをいう人を見つけてくる意志と能力が行政側にないとどうしようもない。ここ100年くらいそういう訓練してきてないんじゃないか？
大型原子炉の事故の理論的可能性及び公衆損害額に関する試算。例のアレ。
ミックスナッツを測るととってもカリウム。
IEEE754単精度のバイト列みたらふつうすぐわかるよね？と思わなくもない。IBM とか DEC とか CDC 形式とかじゃないだけまし。
つーかさ、早野さんとか野尻さんならできる、ってのと、素粒子や原子核が専門の人ならできる、ってのは全然違うような、、、
Vine ログイン画面にてrootでログインするには(6.0以降対象)

2011/12/24

リスク論批判。すごいちゃんと書いてある気が。
こちらの文章もどれも面白い。
まあその、フラクタルに文句つけたのは天文学の先生(つーか私の指導教官)で、別にそのせいだけではないけど中沢氏は東大にはこなかったんだけど、それはそれ。
ちょっとその社会構築主義とかストロング・プログラムについてなんか書こうと思って。
要するに、原子力工学は、まあその素晴らしく事実なりなんなりそういうものと乖離できていた、という意味で、ストロング・プログラムとか社会構築主義における科学像が大変良く成り立ってる代物に見えるんだけど、そういうことを誰もいってなさそうなのはなぜかなあ？ということ。
(面倒なスライド作成中の逃避行動である)
まあ、ストロング・プログラム自体は、事実って何？みたいな話になって無限後退してどっかにいってしまうわけで、もうちょっと実際的に、とするとアクターネットワークみたいな話になるんだと思う。
但し、科学が扱う対象自体をアクターネットワークの構成要素にすると、その対象を記述するモデルは結局現在の科学理論になる。その辺ラトゥールとかどうしてるんだっけ？
まあ、日本の原子力発電所で事故が起きた、ってのは、「理論とか何とかいう以前に観察事実である」、ないしは、大抵の役に立ちそうな理論が認めるものなんじゃないかなあ。
もちろん、いまだに西村肇氏のトンデモ論文を引いて放射性物質の漏洩自体が殆どなかったとかいいはる人も世の中にはいるわけだが、まあそういうのはさすがに例外である。3月末には同じようなことをいってた人は一杯いたけど。
何がいいたいか自分でもあんまりわからないで書き始めたんだけど、要するに、STSな人は政府や科学者の行動をちゃんと分析・説明するのが現在するべきことなんじゃないの？ということか。
財務原案
HPCI は要求 217、配分199と。運営経費が108から97だからほとんどここからか。

                配分   要求
京の整備・運用  150    161
  システム開発  45     45     
    運用等経費  97     109
      利用促進  9      9
HPCIの整備運用  19     15
HPCI高度化      ?      9		
戦略プログラム  31     31

HPCI 整備・運営と高度化研究(こっちがFS)は24要求があわせて19になったということか。比例配分で減らすくらいですむかな？
縦線2本画面PCの代替に注文していたノートが届いたのでとりあえず Vine 6 を入れる。発注時に始めからパーテッションあけてあったのでインストールはそこを root にして全部入れるだけ。特に問題なし。
で、Vine が立ち上がるのも問題ないんだけど、 Windows 7 が BOOTMGR is missing とかになって二度と立ち上がらない。ネットで情報を見るとおそらく grub の menu.lst がおかしいのではないかと思われる。
で、Windows らしいパーテッションが 2 つあって、 2 つめのほうを何故か menu.lst がさしていたのを1つめにしたら Windows もブートした。
1TB のディスク買ってこないと。
読売の社説。何が書いてあるのかよくわからない。
引用:安心のための基準がかえって不安をあおることにならないか。政府は、慎重に対応すべきだ。
引用:　厚生労働省が、食品中に含まれる放射性セシウムの新たな規制値案をまとめた。政府内で調整後に、来年４月の導入を目指している。
途中略
引用:　しかし、規制値を厳しくすることで社会不安が高まるリスクも注意深く見極める必要があろう。
こういうのが一番社会不安を高めてると思うが、、、
引用:　暫定規制値で十分「安全」の範囲なのに、新規制値で「超過」と判定される例が想定される。出荷停止が続発しはしないか。
引用:　現行の暫定規制値も、欧米の規制値の２分の１から４分の１程度と厳格だ。だから政府や専門家の多くは、規制値を多少超えた食品を口にしても、「危険」の域に入るのではなく心配は無用、と「解説」してきた経緯がある。
「危険」や「解説」に括弧がついてると、本当は違うんだけどね、といってるみたいだけど多分そういうつもりはないんだろうな。
ヨーロッパの基準はチェルノブイリから遠く離れた国での話で、なにもかもが汚染されてるわけではない、という前提の話のようではある。
ウクライナの基準は(97年以降は)もっと厳しい。但し、段階的に厳しくしてきている。変更の根拠は不明。
引用:　新規制値に対応するには、微量のセシウムも測れる精密測定装置が要るが、直ちに準備できない業界もあるだろう。規制切り替えは時間をかけて進めるべきだ。
精密というほどではないのは既に色々議論した通り。50ならともかく 100Bq/kg だからさらに 1/4 の時間でできる。
引用:　新規制値を検討するに当たり、厚労省は様々な食品にセシウムがどの程度含まれているか、抜き取り調査をしている。
引用:　調査によれば、全国で、暫定規制値を超えた食品は全体の１％未満に過ぎない。暫定規制値を超過した食品は原則、流通しない。
「原則」というのは、流通することもある、といいたいのかしら?
引用:　それ以下の食品でも検出例は減る傾向にある。放射性物質の特質として、セシウム量が１年後に大幅に減ることも考慮したい。
減る傾向にあるなら規制値を厳しくしたっていいよね？何がいいたいの？
引用:　こうした状況を国民に丁寧に説明し、食の安全への正しい理解を広めることが、まず重要だ。流通過程での安全確認も、確実に継続しなければならない。
まあその、要するに閾値的な、 500Bq/kg は「安全」という考えに基づいてるのかな？そういう論理としては筋が通っているようにも見える。
100Bq/kg くらいの判定を効率的にやるならパーキンエルマーの機械とかがいいよね。サンプル少なくてすむし人手もかからない。機械は24時間勝手に働くし。
人間が大量のサンプルを刻むとかいう時点でどうにも竹槍的。

2011/12/23

農家の婿さんが福島のコメが出荷制限になった要因を語りました。
早川さんの「同意しません」が、、、まあ、測ってわかってた、と書いてあるものね。
右手はだいぶ良くなった。
東電の値上げに反対、っていう人が多いけど、私はそれはそれでいいんじゃないかと思う。そのぶん、エネットとかのPPSが有利になって、東電以外への切換えが進むわけだし。一戸建ての家庭とか小規模なところが割りを食うのが問題だけど、、、
安くスペクトルを、と思うとこういうのがあるのか。
こういうのを買ってきて組み立てて調整してPCもつけて原価の2.5倍くらいで売っても、国内で買える他のどんな装置に比べても1/3くらいの値段だ。誰かそういう商売してくれないかしら？

2011/12/22

一般食品の放射能、１００ベクレル　新基準案を了承
4月から 100Bq/kg ですか。というか4月まで500のままですか。例えば 50まで下げるのは当分無理だろうと書いたばかりのところ、、、
今日は右手が絶不調、、、

2011/12/21

まあ、単純に検出のコストパフォーマンスを考えると、1500万円しても Ge 検出器で短時間でスクリーニングするのが一番いいことになるけど、、、液体窒素のランニングコストとかあるから面倒。
TA100 による食品中セシウム検出その5福島林檎検証篇追記
さらに更新
このまとめとコメントを見ると、野尻さんは上手だなあと思う。
こちらは8万秒をやってるわけで。
2011/12/21 14 都内何か何か。影浦さんはかっこいい。

2011/12/20

勝川さんの食品の基準値の見直しについて
食品の規制値も少なくとも ALARA 原則に従うべきという穏当な主張。但し、
引用: さらに、検査精度の問題もある。放射能を一桁Bq/kgよりも高い精度で測るには、高価なゲルマニウム検出器をつかって、一つの検体で半日かそれ以上の時間が必要になる。とてもではないが、そんな精度で十分な数の食材を計測できない。
ここはちょっと気になるところ。10Bq/kg を Ge でやるなら、遮蔽が鉛 10cm くらいあれば12時間もいらないはず。
というか、10cm 鉛使えば NaI 1インチでも12時間で 10Bq/kg くらい検出できるんじゃないかな？
Ge 検出器のコストを考えると鉛 20cm 使っても費用は(床補強とか必要だけどそれでも)たかがしれていて、そうすると1時間程度でいけるはず。
この辺、検出器の価格と鉛遮蔽の価格を考慮して、費用対効果をCs 検出に最適化した構成を考えるべきで、例えば Ge 検出器を薄い遮蔽で使うとかはすさまじい無駄である。
あ、もうひとつ。
引用: 市販の食材から、50Bq/kgを超えるものを見つけ出すのは至難の業である。
福島産のリンゴとか米とか柿とかならそれほど難しいことではない気が、、、
こないだ買ったリンゴは3個あって、2個目も測定中なんだけど大体同じような感じ、、、
ちなみに、上の10Bg/kg 1 時間というのはサンプル 100g くらいの場合 (国立天文台でやってる方法)で、2l マリネリ容器とかにすればさらに1桁短い時間で計算上はできる。
勝川さんご紹介のこれのp12表2だと1時間で1Bq/kg 前後。
2011/12/20 15 博士論文審査
午後はD論審査。
わああ、全く忘れていた原稿〆切が今日だ、、、というわけで書いた。
しかし、早野さんはあくまでも「高い機械でないと 50Bq/kg もできない」な主張なのね。
それくらいないしもうちょっと下を個人ないし小グループで測定できるようにならないと食品に関する不安は収まらないんじゃないかなあ？
でまあ、 1インチNaIなら50Bq/kg なら1時間切る、というのは私のみつもりでもそうだしメーカーの主張もそう。
まあ、Cs での汚染が厳しいところでは 15mm 鉛では問題あるかも。但し、それは Ge 検出器でも同じで、空間線量に見合った遮蔽が必要。

2011/12/19

2011/12/19 13:30 イノテック
野尻さん聞けなかった質問
引用: 質疑応答のなかで、学会等が組織として科学的な情報発信ができる体制を、という内容の話が平川氏からあった。今回、学会や、学術会議の動きが目立たなかった、国の情報発信がお粗末だった。この状況を改善するにはたしかに専任の科学スタッフが重要であろう。
引用: 一方で、「個人としての情報発信は重荷」または「弊害がある」という趣旨で、何度か平川氏や中島氏が発言されたことについては、異論がある。
引用: 私の考えでは平川氏が強調された「システム」の中にそれを構成する「個人プレーヤー」をサポートする風土が必要である。今回の原子力災害のような「定説のない状況」において、組織はしばしば動きを止めて、合意形成の時間をとろうとする。
引用: つまり、想定外の事態において短時間で何かを発信するためには個人プレーヤーが必要なのだ。
まあその、例えば原子力工学の研究者集団の中にそういう個人プレイをする人がいてくれたとしてもおそらく役に立たなかったのではないかという気もしなくもないわけで、根本的な問題は、原子力発電とかがずーっと以前から健全な科学・工学に基づいていなかった、ということであろう。
押川さんのいうダメ科学というやつね。まあ、どっちかいうと嘘科学とかそういう領域だと思う。
但し、こういうダメ科学とか嘘科学というのは別に原子力にだけ特別にあるわけではなくて、原子力程派手な大規模災害にならないだけでやってもしょうがないとか逆効果そうなところに莫大な「研究」費が投入され続けているところはいくらでもある。
まあ、あんまり自分の身近なところで例を上げるのはさしさわりがあるけど、×××とか XXXX とか XXXXXXX とか。
これは基本的には科学技術予算についても中央官庁的な、「沢山予算をとってくるのが偉い」「一度とった予算を逃がすのは無能」的な論理が動いている、特に基本計画以降そうなったからじゃないかと思う。
なんかこう、こういうふうに言わないと財務からお金がこないとかそういうの。そこで役人向けの嘘が生成されて、それを段々本人も信じるようになるとか。
あ、別に STS のことだけをいってるわけじゃないからね。
理研とか典型的だけど、プロジェクトで任期付き雇用を大量に、となると大型予算をとり続けないと駄目で、そうなると役人的なやり方で予算確保しないといけなくなる。
早野さんについてはあれでよかったんじゃないかなあ？という気もする。
ノートは、、、Full HD、2.5kg以内とすると VAIO Z, S, Let's Note B10, Epson NJ5500E か。HDD交換とかしやすいのは Epson だな。
〆切一つ処理。
Word に苦戦中(私ではない)。どうもすみません。
提出された。どうもありがとうございます。
眠いというか頭が働かなくなってきた気が。ヨーロッパ時間としては朝なわけだが。

2011/12/18

成田ついた。疲れが少ないような気もしなくもない。

2011/12/17

2011/12/10?-16 MODEST-11
自民党エネルギー政策議連の提案（たたき台）
一つ問題と思うのは、「運転開始後４０年を経過した原子炉は廃炉にする。」つまり、40年までは運転する、というところ。
まあ、次の項目に「現在国内にある原子炉（５４基）の中で、電力の安定供給のために必要な原子炉数を特定し、その他の原子炉は安全性の問題の大きいものから順次廃炉にする。」とあるのでどれもこれも40年、というわけではないと思うが。
運転すればそれだけ事故の潜在的コスト、使用済燃料に関わるコスト、廃炉処理コスト(汚染度が上がるので)がかかるわけで、これらの合計を上回るメリットが運転することにある、と証明できるものがあれば運転すればいいけど、そんなところがあるとは思えない。
あー、Ust みてると出発の準備ができない、、、
短いけど更新 TA100 による食品中セシウム検出その5福島林檎検証篇
Cs134, 137 合計で大体 100Bq/kg とのことでした。
ノートの液晶の縦線が2箇所にでるようになった。さすがにもう駄目だなこれ。もう4年使ってるし加減更新しようと1年以上前から思ってはいるんだが。
駅までタクシー。なんだか謎な、というか大学から駅まで歩く時に使ってたような道を通って、駅から微妙に離れたところまで到達。そのぶん安かった。駅からタクシー使うと 11ユーロちょっと、今日は10ちょっと。
駅で待ち合わせをしていたらしい谷川君・岩澤君と遭遇。Eric Ford とも遭遇。
切符自動販売機はコインかまたはカードだがよくわからないので窓口で買う。スキポールまでは 5.7 ユーロ。
しかし電車から見るオランダは平らだ。
帰りの飛行機は窓側の座席がとれていた。通路側のほうが嬉しいがまあ両側に人がいないだけ良い。
空港の KPN で、ホテルで使ってたアカウントが使えたがちゃんとチャージされるかな？まあ、大丈夫だろう。1日分を新たに買ってはいるので。
福島県成人住民の放射性セシウムへの経口、吸入被ばくの予備的評価
福島県産のリンゴ1個で 30Bq とかある(ものが私の家に転がっいる) のを見ると摂取量が 1Bq/day とかいうのは今一つ本当？みたいな気が。
もちろん、リンゴとか柿とかクリとかキノコとか特に多そうなものは全部排除するとか色々注意深くやればこれくらいできるのかも。
というわけで、22Aだった座席がどういうわけか1A でビジネスクラスになっている。足を伸ばせるのがありがたい。あと、前のほうなので静か。
電源はあるっぽいんだけど何故かACアダプタのプラグがささらない。なんか仕掛けがあるのかしら?
Piet から宿題がでてるのでプログラム書く。
とりあえず画期的にいい加減なものは書いた。psdf の fortran77 インターフェース。
つーか、 Farr 先生の C 版が思い切り適当だということが判明。
揺れが大きいので難しいものは書きづらい。
あ、だいぶ収まった。

2011/12/16

というわけで今日は10時から。最初は Mark Giles。
Majority of MW GCs are Roche-lobe under-filling.
スペル Gieles だ。オランダ人だし。 Gieles, Heggie and Zhao 2011
北京で聞いた話からの差分は良くわからなかった。
Poul Alexander. 星団の進化を4パラメータの常微分方程式系で近似する話。
Evert Glebbeek Blue Straggler Surface Abundance CO depleted BGs in 47 Tuc Ferraro et al 2006
午後の予定がくりあがって Douglas による Wrap-up
Douglas は OpenOffice だった。
午後は Piet, Douglas, 谷川君と相談の後、岩澤君と相談。

2011/12/15

杉並の小学校極めて高い放射性物質
NHK の。某氏に教えていただいた。どもです。NHK で消えるので以下重要部分引用。
引用:東京・杉並区の小学校で、ことし４月上旬まで校庭に敷かれていた芝生の霜よけシートから、１キログラム当たり９万６００ベクレルの極めて高い放射性セシウムが検出されたことが分かりました。
引用: この数値は国がそのまま埋め立てることができるとしている、１キログラム当たり８０００ベクレルの１０倍を超す数値で、杉並区はこのシートをほかのごみと混ぜて焼却する方向で検討しています。
引用: １キログラム当たり９万６００ベクレルの極めて高い放射性セシウムが検出されたのは、東京都の杉並区立堀之内小学校の校庭で芝生の上に敷かれていた霜よけシートです。
引用: このシートは、震災のあとのことし３月１８日から４月６日にかけて芝生の上に敷かれたあと、先月初めまで体育館の脇に置かれていて、(以下略)
ピンポイントに関東に色々ふった間しいてあった感じ。
水通さないシートなら、この下の芝生の汚染度を測定すれば 3/11-17 および 4/7 以降に関東に降ったものがどれくらいかわかる、なかなか貴重な資料という気がする。
業務連絡とか人のことをいってる場合じゃない。仕様書書かないと。
仕様書書いた。今日も9時からなのでそろそろでないと。
9:10 Simon がまだきてない。さて、某君と Simon のどちらが先にくるか？
某君の勝利。
メモ。LGA2011。Vol2もある。
Ibisの話。講演者が「イビス」というか「エビス」に聞こえる発音をしている。
明日は10時からになった。Mark 偉い。

2011/12/14

2011/12/14 14 教授会欠席
今日も朝から雨。
今日は系外惑星の日。最初は Alice Quillen (だっけ？)惑星系の(不)安定性。
吉永さんの研究でやった、不安定性タイムスケールが惑星間隔の指数関数、という話をもうちょっとちゃんと理解できないかというのが目標っぽい。
と思ったら、HR8799 は理論的には不安定なので安定な理由を考えるとかいう話になってるかな？ debris disk とか。debris との関係は小久保君のやつ論文になってたっけ？つーかまだか。
来月の予定もなんだか増えている、、、
面倒でないメイル処理は終了。こっちはおおむね昼。ふう。
午後は Eric Ford の Kepler (NVIDIA じゃないほう)の話。
やっぱり日本の原子力の土台は腐っていた
まあ、そもそも「根底を支える」機能を果たしてたかどうかから疑問な感じ。

2011/12/13

ホテルのネットワークの認証が何か変で、Linux の機械では認証しても数分で切れるのを繰り返してた。リブートしたら何故か直った。
ホテルをでた時は風が強いだけだったが、途中から雨になった。傘もっといてよかった。
今日の最初は Steve。 Dynamical mass segregation in young star clusters.
Simon: I'm very glad to see xxxxxx. I have never ...
まずは AMUSE の宣伝から。radiative transfer (>3) って何がはいってるんだっけ？
gn2, gn4: 4- and 6-th order HACS code (HACS って Makino and Aarseth 1992 で導入したんだっけ？)
Binary treatment a la Gorilla (Hierarchcal system も扱えるみたい)
Mass segregation の話は、homogeneous (random) sphere の collapse (q<0.1) では virialize した時には segragate しているという話。
poisson noise があるから小さいほうから成長するから？と思って質問したらそうだった。
次は Douglas.
STS がどうたらとかいう批判みたいなものは、まあ何か STS が科学(者？)と市民のあいだをとりもつものであるべきという考えに基づいているように見える。
木原さんのこれ(現代思想の12月号のも同様)みると、話はそういうものではないとわかる。
とはいえ、この文章難しくて何が書いてあるのかよくわからない、、、
木原さんの話の続きはもうちょっとあとで。
文章が変だったので一旦取り消し。
現代思想の12月号では、塚原東吾さんのも文章にあった指摘も重要で、それは、高木仁三郎的なものが基本的に一度失われた、ということ。
これは基本的にはその下の世代である吉岡斉さんくらいから私くらいの年代にそういうのがない、という話と思っていいんじゃないか。
これはある意味当然で、高木仁三郎が典型であるようにこの辺の人は (世代的には全学連だと思うが)全共闘の影響を大きく受けているけど、そういう人は大学からほとんどいなくなった。
なので、大学の中でそのような人が再生産されるような仕掛けはできなかった。
まあ、科学批判的なものは例えば科学史とか科学哲学の中に多少生息していたかもしれないけど、現実の問題(例えば原子力のことにしても) に対して有効なものではなかった。
まあ、これは、自分は何をしてきたか、という話でもある。
Ishiyama, Makino and Ebisuzaki 2009 は 100GeV 前後として書いたんだよな、、、重いほうだとハローマスは小さくなるけど中心密度は上がるんだったかな？スケーリングからは同じか。でも少なくとも分散は大きくなるな。
Coffee Break の後は Hans Zinnecker
Hartkopf 2010, Mason 2009 Multoplicity of O stars
Andreas Eckart IRS13N, Nayakshin et al 2007... まあいいけど。 Cluster at the center:Fritz et al 2010
IRS13N 0.5 arcsec north of IRS13E. AO だと沢山星がある？
Muzic? et al 2008: proper motion 同じ方向に動いている？
Eckert et al 2012 in prep: baseline 2002-2010 固有運動で見ると 13(E) と 13N は別のクラスタ。13Nもリアル。
Fabio? CITA の人。Nuclear star cluster Merger scenario Bekki et al 2004.
Milky Way NSC Shodel 2010 core radius sim 0.5pc, relaxation time at that radius = 10Gyes
Bellini 2010, Caretta? 2009?
Mackey et al 2008 NGC1783
De Mink オランダなまりの英語が聞き取りやすいのは問題だなあ、、、、
MODEST 12 は神戸だろ？と言われた気がする、、、
田崎さん。子供の被ばくに気をつけなくてはいけないのは何故か

2011/12/12

2011/12/12 運営委員会すみません、出張中なのでパス
ライデンまでは谷川君と同行。ホテルは谷川君は駅から近いとのことなので別れて私はタクシー。
こちらの時間的には夕方なんだが眠いので寝る。
朝レストランにいくと Melvin, Douglas, Steve がいる。
で、その辺について会場に。Simon がいる。
ネットワークが port 22 は通すけど私がおうちサーバーアクセスに使ってるポートを通さない。メイルサーバアクセスに使ってるポートも通らない気が、、、
適当に port forward を設定して .fetchmailrc をいじって某サーバ(おうちサーバがまだアクセスできてないので別の)を通してメイルサーバにアクセス成功。
というわけでなんだか久しぶりな天文学の研究会。LC (Lorenz Center) の偉い人からの挨拶のあと Simon から。Simon は私の日記の中ではオランダ人(1号とつくこともある)として通常参照されている人物。
藤井さんはもちろんちゃんときてるけどあとの2人はどうしたんだおい？
"Binary recognitiona on Gorilla sense" これは既に techincal term になってるわけね。なんかすごいかも。
Sexten Workshopというのがあると。
Nate Bastian: "Star formation is hierarchical in time and space"
これの話をするのかな？
NGC1333 --- Gutermuth et al 2008 Class I はガスの分布に一致、 Class II は広がっている。
Holmberg II でも同様な傾向ありと。これは論文なんだろう？ --Bastian et al 2011 らしい。
SMC, LMC の中で若い星の分布は古い星に比べてより clustering しているかどうかを 2点相関関数とかQ値(minimum spanning tree を使った何か)とかを使って調べた話もある。
更新「専門家」を信用するのか？
Bressert et al 2010 Spitzer servey of all YSOs within 500pc
オフィスが窓が一見しまっているように見えるが風がふいて寒い、と思ったら窓の上に換気用のスリットがあってこれが全開になっていた。
Linda Smith, HST results on star cluster formation.
Standard Paradigm: "infant mortality" 星団の SFE が低いと星団は dissolve するという立場。M51 Bastian 2005 とか
New picture: hierarachical fragmentation of GMC: McMillan et al 2007, Offner et al 2009, Goodwin 2009, R. Smith et al. 2011
Gas Expulsion Dale and Bonnel 2011, Dale et al 2011 Pittard 2011 Smith et al 2012 基本的に星団乗算しにくくなる？
観測: NGC346 Nota et al 2006, Sabbi et al 2007, 8. 15 sub clusters
斎藤君もきたほうが良かったかも。
スリットでガスの速度をみた。スリットの方向で速度勾配なし。 Gas is not being expelled
Sub clusters all have the same radial velocity (+-3km/s)
Dale, Ercolano and Bonnel 2012 10^6Msun では photoionization は起こるがガスが逃げるところまでいかない。 10^4Msun では全然違って逃げる。
Portegies Zwart, McMillan and Gieles 2010
Πは1より小さくてもいいけどπは、、、的ツッコミ入る。
M83, Bastian et al 2011 environmenal depepndent disruption.
夜はレセプション的 Wine and Cheese なんとかの後 Simon, Steve と内緒のお話。
明日は9時からか。今日よりは早めにでないと駄目だな。

2011/12/11

成田到着。KLM はオンラインチェックインしてあってもカウンターでなんかする必要あり。で、それ用の列があるんだけど係員に聞かないとわからない。結構駄目である。
谷川君と合流。ホテルは違うようである。

2011/12/10

TA100 による食品中セシウム検出その4福島林檎篇
でちゃったよ、、、本当か、、、的な、、、
放射線測定器「文科省は数値改ざんを要求してきた」
引用:「文科省は、契約を解除したのは『測定数値が４割低いなど誤差が大きい』『技術仕様に沿っていない』と説明していますが、とんでもない。納品したのは米軍でも使われている測定器です。性能に問題はありません。それに文科省も入札時の技術審査で認めたからこそ、契約したはずです」
引用:確かにその通りだ。「アルファ通信」は１０月上旬、県など行政関係者が見守る中で「福島第一小学校」への公開設置も行っている。測定器が「欠陥」なら、文科省はもっと早く指摘できた。
引用:「納期遅延」も原因は文科省にあるという。
引用:「６００台中、１３０台の納品が遅れたのは事実です。しかし、それは文科省がムリな仕様変更を迫ったからです。測定器は測った放射線量の数値をそのまま表示するわけではなく、機器に内蔵されたソフトで計算して表示します。文科省はそのソフトに『補正』を求めてきた。
引用: 米国製の測定器は、他の測定器と比べて数値が高く表示される。これを嫌がったのでしょう。文科省は表示される数値を２割程度、低くするように言ってきました。２割も補正するなんて、数値改ざんです。
引用: 案の定、測定器メーカーに相談すると、『世界仕様なのになぜ、日本基準にする必要があるのか』と断られました。そうこうしている間に納品が遅れたのです」
文部科学省の主張とは逆になってる。
アルファ通信のってこれで使ってるのと同じGM管かな？
GM管とシンチで違う値がでるのはエネルギー補償の原理から違う以上しょうがないわけで、文部科学省の調達の技術仕様に抜けがあったんじゃないかという気もする。
福島県内に設置するリアルタイム線量測定システム一式の受注業者の契約解除について
引用: 放射線測定器が要求される技術仕様を満たさないこと等により、契約書上の納入期限（10月17日）を経過しても、なお未納の状況が継続しており、11月18日付けをもって当該受注業者との契約を解除し、新たな業者を選定し直すこととしました。
例えばある理論では危険性が1、別の理論では危険性10で、どっちが正しいか全くわからない、としよう。
そうすると、危険性が1の確率が50%、10の確率が50%とするのがまあ妥当な推定というか、「どっちが正しいか情報がない」ということの表現である。
とすれば危険性の期待値は平均をとって危険性は5.5とするのがまあ確率的リスク評価であろう。
そうすると、そういう確率的リスク評価は、危険性が1である可能性が極めて高いのでまあ多めに見積もっても1.1くらいだろう、と思ってる人には5倍もの過大評価に見える。
一方、危険性10と思ってる人からは、2倍程度であんまり変わらない、と見える。
これは単に分布の幅がオーダーであるような時の非線形性の問題であって意図がどうとかいう話ではない。
これの話。
あ、でもって文部科学省の測定器入札の話だけど、「納入に向けた作業が行われてきましたが、放射線測定器が要求される技術仕様を満たさないこと」が本当なら、納入できなかったことが理由じゃないわけか。
GM管で応札するのもどうかという気がしなくもないけど、それで落札できるような仕様ってどんなのだったんだろう？エネルギー補償とかカウントレートの指定はなかったのかな？
明日は8時くらいに出発でライデンに、、、あー、海外いくの嫌い。つーか飛行機乗るのが、、、
オンラインチェックインはして、ホテルの場所と大学の場所はプリントアウトした。2007年5月に泊まったのと同じ。この時点では無線LANがあったんだな。
スパコン「京」、来年度予算縮減せず…文科相
戦略プログラム分野5課題責任者としてはこれはありがたいことである。

2011/12/9

地震研の教授公募
で、まあ、早川さんの戦術の背景はこう、というのと、それが良いと思うかどうかは別の話だけど、まず注目を集めた、という意味では色々な人が書いているように効果があったことは間違いない。
ただまあ、もう日本捨てて自身も国外脱出するならともかく、それはしないなら大学を辞職とかはしないほうが、、、もちろん、その辺既に十分色々検討されてると思いますが。
東工大の「世界原子力安全・セキュリティ道場」。採択されたんだって。
引用:本プログラムに選抜された学生は、全電源喪失しても自己終息する原子炉を設計する科目等の「原子力専門科目」、原子力を全体システムとして捉える「原子力安全・セキュリティ科目」に加えて「高等国際教養科目」を履修する。
ということなので現在の「全電源喪失したら自己終息しない原子炉」はとりあえず止めて東工大の素晴らしい原子炉がいつか開発されるのをみんなで待つのがいいんじゃないかと。
まあ、廃棄物を数万年とかそれ以上にわたって安全確実になんかする方法も開発してからのほうがいいよね。
2011/12/9 14 来客
粉ミルクの話。「粉ミルクのセシウム」福島の住職500万円の放射能測定装置で発見
引用:明治が製品を検査したのは3月21日で、この時は検出されなかったため異常なしと判断し、その後も検査は月に1回程度だった。回収対象になったのはそれ以前の3月14日�20日に製造されたものだった。
引用:混入を突き止めたのは福島・二本松市の真行寺の副住職・佐々木道範さんだった。NPO法人「TEAM二本松」の理事長でもある。全国から募ったカンパで約500万円の微量放射能測定装置を購入し、独自に食品の検査を行っている過程で粉ミルクが引っかかった。
500万ってどの機械？これか。3インチNaI。
昨日の野尻さんとの統計話。ポイントは、後出しで確率評価すると間違えることがある、ということ。
ある期間、あるサイズのサンプルを、始めから「この種類のイベントを数える」というつもりで観察していれば、それが起こった確率、というのを評価するのは別に問題はない。
でも、あるイベントが起こってから、「それが起こった母集団と期間はこれだけだから確率はこう」という見積もりは、大きく間違えることがある。
例えば中年の成人千人を1年近くみていれば、1人くらいはなんらかのガンで死ぬ。但し、ガンには色々種類があるから、胃ガンとか白血病とかはそれぞれ1/10 程度である。
なので、中年の成人千人を1年観察して白血病が1人でた、ならその確率は 10% といえるが、千人みてれば「なんらかのガン」で1人死ぬのはおかしくないので、事後的に白血病で死んだ、 1/10 の確率のことが起こった、というのはあまり意味がない。
これは、どれかのガンは起こるわけで、それがたまたま白血病だったかもしれないので。
もちろんたまたまでないかもしれないけど、それはもう一人とかでないとわからない。
あまりわかりやすく書けてないよねこれ、、、

2011/12/8

白血病の話、文章は穴だらけで不正確な記述もあったが、主旨は正しい
まあその、元々このブログを書いた人がどうという話ではなくて、それをリンクしちゃうのは研究者としてはいかがなものか？という話なので申し訳ない気もするが、反応があったので。
引用:つまり、病気が100日以上も潜伏していても診断されないのに、そこからわずか20日弱で白血病の発症に至ってしまうのである。
ここでの主張だと、120日、すなわち4ヶ月で発症することがありえることになる。なので、前の記事にある
引用:しかし、東電原発事故が起きてから9か月も経たない現在、不運にして白血病で亡くなられた方が罹患した原因が東電原発事故であることなど断じてあり得ないのだ。
といったことを結論するのは(9ヶ月は4ヶ月よりだいぶ長いので)ちょっと無理な気がするが、どうだろうか？
もちろん、8/30 に東電が発表した作業員の方のケースでは、東電の発表通りの被曝量であればそれが原因とは考えにくいであろうとは私も思う。が、それ以外のものでは被曝の時期や量が不明なので、作業員の方のケースと同列に扱えるわけではないだろう。
ちなみに、 6月の政府統計だと 40-44歳男性で白血病でなくなった人は9名。なので 1年100人くらいとすると、そのうち1人以上が福島原発の作業員であったということになる。
40-44歳男性人口は300万人くらいなので、作業員が3万人くらいいれば1名は別に不思議ではないが、3000人だと割合ありそうにないことが何故か起こった、ということになる。
割合ありそうにない、というのをもうちょっと定量的にいうと、3000人なら 1年間で白血病による死者が一人も出ない確率が大体90%(正確にはもうちょっと高いはず)、1人ないしそれ以上死者がでる確率は10%以下。2人になると1%以下。
但し、「現在既に一人死んでいる」という状態で、さらにもう一人死ぬ確率は1%でなくて10%、というのは確率論の基礎。
でも、実際問題としてもしももうひとり死者がでたら著しくなにかおかしい(作業員が数千人程度以下なら、の話。これよくわからない、、、、)。
上の、1度ならたまたまかもしれないけど2度あったらなんかやばいかも、という思考はまあ健全なものと思うんだけど、原発事故でこれやると次の事故まで運転しようになっちゃうわけで、この辺でも原発というのは難しいものということがわかる。
天文学では、なにかが一つ見つかった、ということから統計を議論するというのは(特に上限値や下限値については)ごく普通の手続きなんだけど、まあ実験で沢山データとれるところではそういうことはしないんだろうな。でも、そういう時に使える解析方法はちゃんとあるわけ。
まあ、だから天文学なんか信用ならんという意見はありえる。結構間違えるし。
なんか、成果より平等が大事みたいなのが西のほうから来たんだけど、どうしてくれよう？
2011/12/8 PCクラスタシンポジウム
というわけで午後はPCクラスタシンポジウム。まずは石川さんからご挨拶。まあ、今日は今までの作業部会のまとめ報告なので特に新しい話はないはず、というか、勝手に話が変わってないように見にきてる、という感じ。
まずは富田さん。長期のサイエンスロードマップをまとめ、それをベースに 2018年頃までにするべき計算の内容・規模を議論、それをベースにどのような計算機が望ましいかを議論、計算機科学者と共同でまとめるのが目標。
アプリ作業部会は4回開催、基本的な合意:サイエンスドリブンでやる。サイエンスロードマップを実現するためのの主要アプリケーションから要求される性能を見積もり、複数のアーキの可能性を含めて、アーキ作業部会と技術的実現可能性を議論。
白書に入れること: サイエンスドリブンの明確化、各分野での科学的・社会的要請。
アプリケーションを元に、システムを類型化。5-10年後のサイエンスを実現するのに不足する性能はなにかをまとめる。
計算科学のより良い発展性の考慮。アレイジョブ、I/O、産業界への下方展開、教育。使いやすいシステムとは？
主要アプリの解析。4タイプのどれにあてはまるか。私の解析結果のまとめ。これは前回の合同作業部会での私のレポートに書いた通り。
下方展開: 色々あった意見を網羅的に紹介。
1/10 が10台、1/100 が100台ではいけないのか？という前回の議論の紹介。
あー、予想通りではあるがもんじゅ、スパコン「縮減」、朝霞宿舎は「即刻廃止」　国会版仕分け決議案判明
記事引用:スーパーコンピューター「京」に関しては、完成後の研究開発戦略の早急な再検討と予算縮減を要求。
富田さんの話に戻る。オープン議論: 大きい計算機は必要か？リアルタイム性は？スモールサイエンスと人材、下方展開。
もんじゅとかの原子力の将来なさそうな開発はもっと削るのは当然として、まあそのスパコンを削るかどうかは文部科学省のほうでちゃんと説明出して理解可能な数字を出すのが最初かなあ、、、
富士通井上さん:並列化はどんどん進む。どういう対応するのか？
牧野: 特にストロングスケーリング的なものについて帯域重視型ではネットワーク機能強化、メモリレイテンシ削減といった形でハードウェアの対応もする。
JAMSTEC 新宮さん。戦略とかの実際のアプリで 1000並列を超えるようなとこでの実際の調査が必要では
牧野: 戦略では数万コア程度のチューニングもできてきたので、時期がくればオープンにできる。
アーキ。近藤さん。課題は電力。アクセラレータ、データ移動の削減→深い記憶階層、低電圧・低周波数、積層メモリ、その他
4類型の説明。
サンケイ「国会版仕分け」の決議要旨以下しばらく引用
- 　革新的ハイパフォーマンス・コンピューティング・インフラの構築
- スーパーコンピューター「京」は、方針転換が予算執行にどのように反映されたかを政府は国民に明確に説明する義務がある。「京」完成後のスーパーコンビューターの研究開発は、その戦略を早急に再検討して公表するとともに、費用を精査することで予算の縮減を図る必要がある。
- 「京」の利用に当たっては、利用料金などを徴収するなどして、運用経費負担を圧縮すべきだ。
- 原子力関連予算の独立行政法人および公益法人への支出
- 原子力関連予算は、高速増殖炉および核燃料サイクル関連予算を縮減しながら総組み替えを検討すべきだ。
- 高速増殖炉は２兆円以上の巨費を投じながら、平成７年のもんじゅナトリウム漏れ事故の収束もままならないまま約４０年後の実現を予測するなど、費用規模と技術的な実現性を国民に説明することは極めて困難だ。高速増殖炉の開発計画の妥当性を検証するとともに縮減すべきだ。
- 核燃料サイクル計画は、再処理工場の立地を受け入れた地域に配慮しつつ再検証を行うべきだ。使用済み核燃料は、すでに存在する量を最終処分する技術の確立に所要の予算を投じるべきだ。
- 原子力関連事業の実施が特定の独立行政法人および公益法人に集中し、天下りや利権を生み出す構造は厳しく検証し、法人の整理統廃合を進めるべきだ。
- 引用終わり
エクサスケールに関しては「その戦略を早急に再検討して公表するとともに、費用を精査することで予算の縮減を図る必要がある。」
まあ、そのためにこれから準備研究をして安くやる方法を考えます、とちゃんと説明して下さいね、という話。
「京」の運用については「利用料金などを徴収するなどして、運用経費負担を圧縮すべきだ。」
利用料金を取るのは現実的ではない。電気代分くらいとってもいいけど、それは運用経費としてつみあがっている額の結構小さい部分だから。それよりは内訳をちゃんと説明するのが先。
原子力のほうなんかもそうだよねとしかいいようがないよね、、、
村主君: 冷却の電力は？北におくのはどうか？
富士通井上さん:手元のパソコンとアクセラレータでスパコン、という世界と大きい機械とのポータビリティは？小さな機械なら並列化はどうでもいい。大きいと大変。その辺は？
村主君: 故障予測は？
次。システムソフトウェア。(私的にはちょっと休憩的、、、)
2ちゃんみててちょっと思った。原発は飛行機というよりは水素いれた飛行船で、今はヒンデンブルグの事故にあたるものが起こって25年後なんだけどなあみたいな。
まあ、飛行船もイギリスのR101 の事故(1930)でイギリスは撤退したけど、アメリカはUSSアクロン、メイコン(1935)、ドイツはヒンデンブルグ(1937)でやっと撤退したのか。
R101 とかのイギリスの戦間期の国家プロジェクトでの技術開発って、なんとなく日本の現状に重なるものがあるんだよね、、、
阪大宇宙理論の教授公募がでた。関西だなあ、、、
休憩中に某氏と方針調整。
次プログラミングモデル？丸山さん
HPF は失敗といいきった。CM-5 とか SX の上では十分に実用的だったんだけど。
大体 HPF は全然完全自動化じゃないと思うぞ。
次。片桐さん。
HPF は相当程度まで CM-Fortran がベースで、そのデザイナーは天才 Guy Steele Jr.である。で、CMF/HPF はデータパラレル言語として素晴らしい成功を収めた。
現在のハードウェア・コンパイラで HPF も動かすことができない、というのは20年間での計算機アーキテクチャ・コンパイラの退化。
もちろん、退化が起こった理由の大きい部分は COTS プロセッサ、ネットワークが HPF が要求するようなネットワーク機能、メモリアクセス機能をもってなかったことが一つ。
もう一つはデータパラレル言語が持つ、メモリバンド幅要求が単純な実装では高くなるという問題。
前者はやっぱりそれ用にプロセッサから作るのが簡単、というかそうするしかないところがある。
後者は本質的には適切なストリップマイニングで対応可能。但し、非常に大域的な解析が必要で、昔は無理だったかも。
HPC でなんかしたい若者向け80-90年代ブックガイド
90年代後半になって並列計算機アーキテクチャの研究も言語の研究も死滅したので、その後は良い教科書とかないと思う。プロセッサアーキテクチャについては安藤さんのとかあるけど。パタヘネとか有害。
早川さんは(自分で認めるかどうか知らないけど)なるべく多くの人を危険から救いたい、そのためになるべく多くの人の耳に届くように、と思ってそのための戦術としてやってると思う。
私はそういうのは初めから諦めてて、まあその、自分で考えて判断しよう、という人に役に立つような情報と、あと可能なら「自分で考える」ことの例を示せたらいいなあ、というくらい。そのために、自分が自分のために考えたことをなるべく過程も含めて書くようにしてるつもり。
そんなのは迂遠だし手遅れかもしれないけど。
まあ、考える途中で一杯間違えたのはあんまり書いてないけど。
まああとは、科学的方法とか科学者というのは本当はそんなに駄目なわけでもないの的。

2011/12/7

2011/12/7 14 IBM
午前中はセミナー。午後来客。
しかし、これのコメント欄は基本的にAK47問題で XX (典型的な間違いのほう)と答えるタイプの論理、、、
まあ、 3.11 以前に(だけではないところが恐ろしいんだけど)国会とか裁判とかで原発は安全で事故対策は十分である、と主張する時に使われた論理はこういうので、「日本では事故は起こってない」とか「ディーゼルが2台とも故障したことはない」とか。
特に同じようなことをしようと思っているわけではなくても、同形の主張が色々なところででてくる、というのは、例えばアリストテレスの運動学みたいな、なにかしら人間にとって自然なものなんだろう。
そういう意味で、科学的思考というのは「大半の人にとって」不自然なもので、訓練とか練習が必要。なので、研究者でない人にそれにそった思考を要求するのは筋違い。
だけど、研究者には要求してよくて、特に「被曝と白血病」といった社会的に重大な問題に研究者として発言するなら科学的でないと困るし、リンクやRTする内容についても同様と私は思う。
まあ、そんなのはいい加減で良い、という意見は(特に研究者でない人からは)でてくるわけで、それは別にいけないことではない。科学的ではない、というだけ。
では、なぜ科学的でないといけない(ないしはそのほうがよい)ことがあるか、それはどういう時にか、は面倒なので戸田山本でも読んで下さい。
でもまあ、要するに、「日本の原発では事故は起きてなくてこれからも安全」というのは 3/11 以前にも正しくなかったわけで、それを正しくないと判断できるのが科学的方法の意味だったはずなんだけどまあそのみたいなこと。
訓告
訓告2
「貴殿のインターネット上のツイッターにおける福島県の被災者や農家の人々に対する配慮を著しく欠く発言」「本学の名誉若しくは信用を失墜する行為」
うーん、例えばこれで早川さんを懲戒免職にしたとして、それは不当だと裁判起こされて群馬大学が勝てる可能性ってあるんだろうか？名誉と信用のどちらがどう失墜したのかな？
そういえば 10年くらい前に研究所から不当に解雇を申しわたされた、という某知人(非日本人)に、膨大な人数の支援がついて裁判でも勝った、とかいうことがあった。

2011/12/6

エヌ島君がリンクしてるこれ
引用:誤解を与えやすいのは、「急性白血病」という病名である。名前こそ「急性」となっているが、決して「急に」発祥する病気ではない。
引用: 「血液のガン」と言われる急性白血病は、その大半の症例において、病気に罹患していることがわかった時点で、最初に骨髄で異常が発生した時点から年単位（2年以上）の時間が経過しているのである。
引用:つまり、「急性白血病」は「早期」に発見されることは現実的にほとんど考えられない（自覚症状もないのに非常な苦痛を伴う骨髄検査がなされれば早期発見もあり得るが、現実的な想定ではない）。
引用: だから、上記のようなネットで広まるうわさ話は「根も葉もないデマ」と断定して100%間違いない。
大半→ほとんど→100%と一文毎に表現が進化していくのがすごい。
「大半」が99.9% 以上とかそういうのなら100% でなくて「99.9%」間違いないといえなくもないが、大半ってどれくらい大半なんだろうね？
さきのブログでもリンクされているNATROM 氏が発症まで時間がかかることの根拠としているのは Studies of Cellular Proliferation in Human Leukemia ...
これは 68歳および61歳の2名の女性患者で増殖速度を計測したと書いてある。その結果って全ての年齢の人に適用できると確認できてるのかしら？
午前中の井田・中本研セミナーに10分強遅刻した、と思ったら、ここには書かない理由でまだ始まってなかった。
これを賛成の意味でRTしてると思われる自然科学研究者と思われる人: konamih qenergyteleport _nagashimam (kumikokatase) くらいかな。
別に色々取り上げられた急性白血病になった人のなった原因が被曝だということを主張するわけではないんだけどさ、それを科学的に否定するのは大半→ほとんど→100% と文毎に変わる文章ではできない。
そんなのを肯定的に RTする人は普段どんなふうに文献とか読んでるのかと思わなくもない。
今日の astro-ph に DAME ってタイトルの論文があった。いや、中身みてないけど。
Semiaccurate の最新のNVIDIA記事。

Back to GK112, and more importantly, GK102, or lack thereof. It looks like Nvidia could not pull off GK102, and that part was canceled. The important and difficult variant, GK112 is now about a year after GK102 should have come out before it was canceled. This explains why the smaller GK10x chips launch first, but also indicates exactly how screwed up Kepler is. Launching the small chips first will bring another host of problems, but we have covered that in previous articles.

The culprit is once again the interconnect, something even Jen-Hsun backhandedly admitted last year. Sources tell SemiAccurate that the same interconnect issues are casting doubt on the viability of Denver/T50/Tegra 6 (Note: This was Tegra 5 until the recent slips and roadmap readjustments) and the roadmaps show Kepler in GK1x2 guise is currently suffering a lot too, one of two variants has already failed. The main effect here is runaway power use, clock drops, and the attendant downward performance spiral. Then again, Nvidia wisely delayed Kepler a year to fix that, but as we have repeatedly stated, the architecture is fundamentally wrong, and that is not really fixable. We will see what the company is able to do when GK112 comes out, if it does.

One last thing to think about is performance. Nvidia was claiming ~2.5x the DP performance of Fermi for Kepler. According to 4Gamers, that is now down to 1.5-2x. This once again points to yield and/or performance per watt issues with the chip, both of which are very possible. Then again, Fermi was delivered with <50% of the promised performance per watt, so a mere, to be charitable, 20% backpedaling on Kepler can be considered great progress, right?
ポイントは
- GK102 はキャンセル。GK112 は2013ないしそれ以降。
- GK106/7はできてるらしい。これらは小さい。GK104は良くわからない。
- GK102 はチップ内インタコネクトで破綻
なんつーか Intel の MIC 戦略は素晴らしい成功を収めてるような。
粉ミルクからセシウム＝規制値以下、４０万缶回収へ－明治
引用:食品メーカーの明治は６日、粉ミルク「明治ステップ」（８５０グラム缶）の製品の一部から、１キログラム当たり最大３０．８ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。国の暫定規制値（同２００ベクレル）を下回ったものの、同社は約４０万缶を無償回収し、新たな製品に交換する。
引用:　回収対象は、埼玉工場（埼玉県春日部市）で製造した賞味期限が２０１２年１０月の商品。東京電力福島第１原発事故後の３月１４日から同２０日に、外部の空気を使って熱風を当て、原料を乾燥させる作業を行った際、大気中に含まれていたセシウムが混入した可能性が高いという。（2011/12/06-17:46）
まあその、関東に工場があった、というだけで何がはいってるかわからんと。
大半→ほとんど→100%みたいなのを見ると論理的思考能力に疑問を感じなくもない。
が、戸田山さんの本(だったかな？)にもあったこの問題の例のように、論理的には同じ問題でも与え方で正答率が変わる、ということも知られている。
なので、まあ、単にそういう、人によっては正解しにくい形の問題だったんだろう。
でまあ、これについてるコメントがそういう意味ではなかなか面白い。
「うーん、単なる「ブログ記事」に科学論文中の表現のような厳密さがなかったからってヒャッハーしても仕方ないとしか。」なるほど、この記事はそもそも厳密でない、いい加減で信用に値しないものということか。それはそうですね。
「『大半の症例において』は『「早期」に発見されることは現実的にほとんど考えられない』にかかってるいわけで」とするとそれは一部の症例では早期に発見されることが考えられないとは言えないわけで
「つまり現在の状況において福島の原発による被曝が原因で急性白血病になり死亡する例は100％ないと断言しても問題ないような。」といったことは全く言えない。
以下同様。
ウクライナ・ナショナル・レポート【抜粋訳・その1】
ウクライナのレポートは(詳細にみたわけではなくて印象だが)Yablokov-Nesterenko レポートと同様な感じ。IAEA/WHO 的な話とは全く違う。
被曝は今後は食物と再飛散の吸入による体内被曝が(福島県とかホットスポットなところを別にすれば)大きいと思われるわけで、やっぱり空間線量と同様にいろんな人が日常的に測定、というのが必要と思う。
TA100 はちょっと感度不足。TC100 だとだいぶいいはずだけど、、、
各家庭で、というんじゃなくて数家族で共同購入とかいったことを考えるなら同じテクノAPの TN100 のほうが価格性能比的には良い。
カタログデータとして TA100, TC, TN はそれぞれ 40, 125, 360 cpm/(uSv/h 万円)で、TN100 は TA100 の10倍良い計算。絶対値だと 22.5 倍違って、TA100で1日なのが TN100 だと1時間。
これで数時間だと結構良いはず。メーカーの主張としては TN100B-15 で10時間で 11Bq/kg。まあそんなもの。遮蔽強化すればそれなりに。
エネルギー分解能はだいぶ違うんだけど、そもそも光電ピークにこないし、、、
2011/12/6 15:00- 会議@南5号館504

2011/12/5

10/30に 8GBモジュール5000円に下がったら買うとか書いたんだけど本当に5000円になった。
値段の変動グラフ。4GBx2の値段と比べると2500円までは下がるかも。
4gamer の Kepler 記事。GK104 で2TFか、、、
しかし、ここのところ CPU の性能向上も遅くなってるな。 2007年始めに Clovertown Xeon がでてからクロックは上がってなくてコア当り演算器数、コア数とも倍で5年弱で4倍。
2018 年にエクサとか言い出したのだれだよ的、、、
昨日はやかわさんに「たいしたものだ」と書かれたのはかなりうれしい。
reference letter 書く。なんか長いぞこれ。とはいえどうしてもこれくらいの長さになるよな、、、
富士通高村さんのコンピュータ・アーキテクチャの目指すもの
いやまあ日本標準でもなんでもいいんだけど、価格性能比でよくなきゃ話にならんわね。
旧福島市産米を出荷停止。規制値超えはない→あるけど出荷されてない→既に出荷されて消費されてた、の順番かな？
また騙されるのか？と疑いながらもつい、みたいな心理を利用した高度なリスクコミュニケーション(何を達成しようとしてるのか知らんが)してるんじゃないかと思わなくもないよね。

電気代比較(元出典不明)

日本　　　　　１０・５３円／ＫＷＨ
オクラホマ州　４・５５円／ＫＷＨ
ワシントン州　４・６５円／ＫＷＨ
オレゴン州　　４・７６円／ＫＷＨ
アイオワ州　　４・８１円／ＫＷＨ

「京」のは 14.4円で計算されてて仕分けで問題になったのは皆様ご存知の通り。

2011/12/4

3/18 の Sr があるダストサンプルの他の核種も全部書くと:

I-131	3.16E-11uCi/mL
I-132	6.22E-11uCi/mL
Cs-134	1.56E-11uCi/mL
Cs-137	1.56E-11uCi/mL
Sr-89	1.65E-05uCi
Sr-Total	8.03E-06uCi
Cs-136	2.90E-12uCi/mL
Te-132	6.22E-11uCi/mL
Ce-144	0uCi/mL
Zr-95	0uCi/mL
Sr-90	1.88E-06uCi
Sb-127	0uCi/mL
Te-129m	7.82E-12uCi/mL
Nb-95	1.12E-13uCi/mL
Ba-140	4.65E-13uCi/mL
Np-239	0uCi/mL
Sr-89gamma	0uCi/mL
Xe-133	0uCi/mL
Ag-110m	5.64E-14uCi/mL

というわけで Cs-134と137 は 0.6Bq/m^3。
深沢データでは 3/18 はNDなんだけど(1時間だけ 0.1)、I-131は0.1程度。
まあ、3/18 の大気中放射性物質は高崎に比べて世田谷は多くて、目黒はもっと多い、というだけか。
日は変わったが寝る前に「STSの過去の知見をなぜ役に立たてられなかったか」についてもうちょっと。
私のスライドでは、「過去の知見」はウィンズケールの事故を隠蔽したとかチェルノブイリの時に根拠なく安全と断言したとか(これは何度もリンクした Wynne の論文とか)の話。
小林さんの回答は、それは後知恵でいえることで当時はどっちかわからなかったんでは？というの。
私は(その時明確にはいわなかったけど)この回答には違和感がある。つーか、要するに私にはわかった、というか、ちょっと原子力発電の問題を真面目に勉強したことがある人には 3/11 夜の段階で極めて深刻な事態だとわかったはず。
で、次々に爆発が、というあたりで、「専門家」がまるでデタラメなことをいっているのでまず驚き、そのデタラメを真に受けている人がいるらしいのを見てさらに驚く。
その後は、単純に空間線量の値を比べるだけでも 3/15 にはチェルノブイリと2桁は違わないとわかったはず(私は色々やって放出量を推定したけど、それは規模の比較、という観点からはあまり本質的ではない)
そういうわけで、政府・東電は状況把握はできていたに決まっている。 3/18 になってレベル5なんていう寝言をいっていたのは、単に自分達のやってしまったことを小さめにいおうという心理の現れにすぎないように見える。
で、結局のところ、2つ前のの言い換えだけど、原子力発電の問題を真面目に勉強したことがなかった人には「専門家」がどんなデタラメをいってるかは判断のしようがなかったのかもしれない。
つまり、後知恵だ、というのは要するに 311 の時点で無知だった、ということ。
ここに何について無知だったか、というと、これは主に原子力発電の原理的や事故の基本的なメカニズム、というのが「後知恵だ」という議論の暗黙の前提。
ただし、これだと結局問題が完全に工学的知識の問題になっていて、STSなんか関係ない。
これに対してSTSの側にあったはずの知見は「原発事故の時に当事者は嘘をいう」というもの
で、本来あるべき知見は多分、「原発事故の時に限らず普段から当事者は嘘をいっていて、事故時に嘘をいうのは単なる business as usualの継続である」というような。
結局ここで、(原子力の場合)工学的知識のないところでSTS的な知見はそれだけでは役に立たない、ということのようにも見える。
逆にいうと、そっち側の知識のあるとこでは実は STS の知見は有用であったともいえる。個人的には、イギリスでどれくらい「専門家」が阿呆なことをいったか、という研究結果は私には有用だった。
まあ、原発事故の時に STS がそれだけではあまり役に立たない、というのは STS の問題というよりは科学と社会そのものの側の問題だとは思う。
つまり、原子力発電というシステムが(少なくとも現在の技術水準では) 色々な嘘によってしか成り立たないものなのに日本で 54基も作って電力の有意な割合を占めるものになってしまった、ということがそもそもまともに「科学的」判断が色々なレベルでできていればありえない。
まあ、それでもそういうことが起こるのはなんか理由があるはずで、その理由を明らかにする、ってのが多分本来 STS がするべきことではないすかね？
ついでにいうと、そういう、色々な嘘によって成り立っているものは原子力だけなのか？例えば×××で問題になった××××とか xxxxxxx とか xxxx とか(色々やばいので全部伏字)とかは、というような問題もある。
まあ、科学技術基本計画以降の研究費バブルでお金がつっこまれたものはなにかしら問題を抱えることになってるんじゃないか？というのが私見。そういう意味では STS(というか、それ関係のうち旧科技庁的予算で回っている部分) にはその種の問題はある。
ここの「原発と日本はこうなる」斜め読みする。10年以上にわたって党内の原発族や経産省と戦ってきた河野太郎氏による問題の分析と提言。
ブログの内容でちゃんとした人と思ってたが、思ってた以上にすごい。失礼な言い方だが日本の政治家にもこういう人もいるんだ。

2011/12/3

明日というか今日のSTS学会、私は最後の企画シンポジウムで10分喋るだけなんだがまあ朝起きられたら午後のセッションから見物にいこう。
とすると9時半前には出発か。
３月に降ったセシウム、過去最高の５０倍超　気象研観測。朝日の記事。とりあえず引用:
引用: 気象庁気象研究所（茨城県つくば市）は１日、福島原発事故で放出され、３月に観測したセシウム１３７は１平方メートル当たり３万ベクレル弱（暫定値）で、核実験の影響で過去最高を記録した１９６３年６月の５０倍以上だったと発表した。
引用: 船を使った調査で、北太平洋上に広く降ったこともわかった。
引用: つくば市に降ったセシウム１３７は４月には数十分の１に減り、夏には１平方メートル当たり数十ベクレルとチェルノブイリ事故後のレベルになったという。環境・応用気象研究部の五十嵐康人室長は「福島原発事故前の水準に下がるまで数十年かかるのでは」と話している。
引用: 過去最高値は同５５０ベクレル（移転前の東京都で観測）。
引用: ４～５月に海水を採った調査では、福島原発から大気中に出た放射性物質は北太平洋上の広範囲に降り注いだことがわかった。米西海岸近くでも降っていた。
引用: 大気中から降るものとは別に、福島原発から海に流れ出たセシウム１３７とセシウム１３４は、それぞれ少なくとも３５００テラベクレルと試算した。
この3500TBq は 77万に比べると少ないように見えるがヨウ素換算に40かけるのがはいってないので換算すると「少なくとも」14万であることに注意。
実際の測定は地球化学研究部の仕事だと思うけど、発表資料とかなにもない。環境・応用気象研究部のほうも同じ。
いくつかツイートもでている DOE の大気サンプルデータなんだけど、どうも良くわからない。

緯度、経度、時刻: 37.35、140.32、3/21 4:54:57 PM
 Ag-110m 1.65E-05 uCi/mL
 Am-241	 8.19E-07 uCi/mL

と見えるんだけどいくらなんでも大き過ぎないこれ？

とりあえず総合人間学部棟(正門からまっすぐ奥にいく)にいけばよいと。
2011/12/3 午後科学技術社会論学会第十回年次研究大会　事務局企画シンポジウム
というわけで STS 学会会場到着。午後一の「東日本大震災と科学技術社会論：今後の学的貢献を検討するための省察」のセッションをこれから見物。
まず標葉(しねは)さん。
被害と経済的豊かさの関係みたいな話。死亡率、住宅被害率と平均収入には逆相関があると。ハッシュつけろという指令がきたのでつけてみる #JSSTS2011
次は調君。「なぜ私、そして我々の多くは動けなかったのか」 #JSSTS2011
すべてが動けなかったわけではない。新聞等で意見:20名、色々。でも、どうも動けなかった感。備えがなかったから？ #JSSTS2011
でも、それも何か違う気がする。STS研究者の社会的責任: 事前/事後、地震・津波/原子力。自分は？専門家として責任がとれる:自分の専門性。でも、STSの専門性ってなに？ #JSSTS2011
原子力で専門性を持つ数名は活躍した。 #JSSTS2011
原発事故のほうがこれからのこととして緊急性が高いと認識された。さらに、proactive な(事前の)活動をしないといけなくなった。つまり「踏み越え」が要求された #JSSTS2011
理念的には、専門軸と社会軸: 社会の方向に関与していけるはず。特に科学コミュニケーション #JSSTS2011
第三者的立場の喪失がより厳しいハードルではなかったか？メタ視点に立つことで非政治化をよそおったことのツケ。 #JSSTS2011
原発の問題:なんか沢山項目が書いてあるが、、、具体例: 例えば ICRP 勧告は「唯一合意可能」でも広島・長崎のデータ、政治性、一杯問題はあるこれを推奨するのも政治的と見られる #JSSTS2011
何が必要か？動かないといけない。実践に有効な STS 理論はあるのか？社会的合理性、双方向コミュニケーション、フレーミング、ステークホルダーの行動パターン、権力の内部構造にどう介入するか #JSSTS2011
次は田中さん。科学が真実をみたらすことができるとしても、政治に求められるスピードでもたらすことはできない Collins and Evans 2007 #JSSTS2011
メディアは適切に議題構築できたのか。専門家はなぜ語りえなかったのか。色々データ集めた。 #JSSTS2011
1ヶ月:混乱、2ヶ月:議題構築、3ヶ月:議論継続、2項対立 #JSSTS2011
TVにおける専門家像 NHK: 論説委員を中心。民放: 色々弱かった #JSSTS2011
新聞: 朝日・毎日と読売・日経。 #JSSTS2011
このタグで見るときくちさんのが一杯RTされててイライラする。 #JSSTS2011
twitter 等に比べるとマスメディアのほうが多様性維持。ネットワーク分析からは専門家/STSer も二高対立的な信任に対象になっていた。 Alternative Journalism もこれと同期 #JSSTS2011
科学的見解と私見の切り分けの失敗。専門家は「適切に」語ることができていたか Adovocation のジレンマ。事実の説明と意見の区別がつかない #JSSTS2011
Covello 1989 のリスク比較指標と実際の受容性には相関がでた。 #JSSTS2011
STS は専門家の専門知からの発言を支援・保護のために何ができるか？ #JSSTS2011
次は平川さん「溶融する専門知」 #JSSTS2011
311 以降の信頼失墜。英国版: BSE 危機。元々信頼があったというよりは、懐疑の目が向けられていなかっただけ。原子力、放射線防護関係以外にも波及。 #JSSTS2011
科学者全体というよりは信頼できる科学者とそうでない科学者という区別が意識化された。 #JSSTS2011
素朴な反科学的傾向もないわけではないが、「科学的」に武装する市民(母親)グループも。 #JSSTS2011
信頼の危機をめぐる学知と政治の動向。34学会声明: 批判がでた。学術会議の色々も。「科学の側に問題はない、不安は市民の無知のせい」的対応しかし、低線量被曝は未知だし、そもそも汚染の実態が不明だったのに断言する科学者への不信 #JSSTS2011
3ヶ月くらいたってから: 学知の中でも反省する動き。科学技術政策関係者、人文、自然科学研究者の一部。学術会議の機能不全については共通了解。 #JSSTS2011
ではどうするか？ユニークボイスをまとめるのがアカデミアのすること？
これは良い問題設定？ゆらぎ、不確実性を落としたシングルボイスなら有害。 #JSSTS2011
必要なこと: 中長期的には専門性の民主化/民主制の専門化。リソースの再配分それぞれ政府の側でのと市民の側での。 #JSSTS2011
市民の側: 知的資源の利用可能性の増大、市民社会組織の専門的能力の強化。政府の側: 政策決定における専門知識利用の透明性の強化等 #JSSTS2011
学術会議の強化。NAS の場合にはリサーチスタッフを持つ。 #JSSTS2011
原子力市民権、測定、除染、避難への対応、合意形成支援のニーズ。人文社会系の責任、大学の責任。日本社会が疲弊しているのでは？と個人的には悲観的とのこと。 #JSSTS2011
これで最後かな？藤垣さん。STSの社会的責任概念。藤垣さんは3月から「助言せざるを得ないSTS研究者」の立場でとにかく一杯色々やった。 #JSSTS2011
科学者の社会的責任: 共同体内部の倫理、製造物責任、市民からの問いかけにたいして答える責任 #JSSTS2011
今回の事故の位置付け。「想定外」とは？シミュレーションで予測できていた。 #JSSTS2011
メディアにでるの「想定外」はそういう意味では predicted だったけど unexpectedであった。あと expectation というのもある。 #JSSTS2011
避難訓練で想定しないと訓練はできないが、想定が間違っていて大被害になった例。展望があるから大丈夫、で被害増えた。 #JSSTS2011
情報の流れ。大手メディアとネット、物理学者、原子力専門家、放射線医学専門家。 #JSSTS2011
4Sセッション。「日本政府は disorganized knowledge を出し続けた」と外人からの発表があった。 #JSSTS2011
日本人が不気味、民主主義国家として日本は大丈夫か？みたいな感じ。 #JSSTS2011
Organized knowledge にするには(single/unique でなくて)どうすればいいか？ #JSSTS2011
市民参加と科学コミュニケーション。ウェブ上で市民が測定値、それをまとめたマップも。311 以降日本国民の放射能に関するリテラシーは急速に向上。これは理科教育への示唆もある。日常生活へのリンク #JSSTS2011
状況依存性。専門家の思い付み。「ヨウ素は煮沸で気化」 #JSSTS2011
将来のエネルギーについての議論のための公共空間をどうやって作るのか？という問題もある。 #JSSTS2011
多くの問題は応答責任。STSの専門家の責任は？ Bijker のコメント:英国ではBSE対応で public engagement、オランダではナノテク。日本ではエネルギーについての公共空間の構築では？ #JSSTS2011
質問: unique/organized の関係はどうか？正しい答は1つではなくて幅がある、その分布を示すのが organized では(藤垣)。 #JSSTS2011
ある意味間違えた人の事後責任は問えるか？と田口さんから質問。藤垣さんの回答: 暫定的な知識でなんとか、という場合には予防原則的にし、なおかつ事前にルールを決めておく必要があるのではないか？ #JSSTS2011
会場移動中の林君とお話。まあ、なんか問題意識がずれてるというかさあ、的な。 #JSSTS2011
で、午後後半は「科学技術社会論の課題」で、その前半は文部科学省の行松泰弘氏#JSSTS2011
理研とか戦略分野のシンポジウムだとまあその情報課長とか研究振興局長が話を、というのがあるんだけど、えーとその、みたいな。 #JSSTS2011
第4期科学技術基本計画:「社会とともに創り進める政策の展開」 #JSSTS2011
お腹すいた、、、
最後のセッションで私の使う予定のスライドはこれ #JSSTS2011
小林さんからのコメント: 1970年代と今は同じ。日本ではそういう運動はアカデミアから排除されて議論されなかった。#JSSTS2011
「科学技術コミュニケーション」の多義性。その功罪。白書は基本計画に規定される。基本計画に立ち戻ると、例えば文部科学省で原案:小林さんが一番若い会議。「STS」「規制科学」は言葉が通じない。#JSSTS2011
5章にあたる科学技術と社会については行政の中で専門に検討する委員会がない。STS 学会はそれにどう関わる？実際に権限をもつ委員会にどう言葉を届ける？それは社会的な役割の一つではある。 #JSSTS2011
何のためのリテラシーか？ピサテストは「科学リテラシー」日本の理科教育とは違う。それを国民の政策形成への参加とどう結びつけるか？社会実験が必要。福島事項のTAはやることになっているがこれまでの積み上げが全然ないところでどうするのか？#JSSTS2011
タグ間違ってたので修正。
江間さん: 若手・学生育成の場としてSTS学会は機能しているか。JSSTS は学生会員の割合 1/5、100人。学生の3割が東大。あと北大、早稲田とコミュニケータプログラムのところ多い。 #JSSTS2011
学会誌: 電子化されてない。入手しにくい。高い。投稿できない。投稿から採択まで時間かかる。
まあ、電子化はして欲しいよね。データはあるに決まってるんだし。 #JSSTS2011
次は木原さん。科学技術社会論/学会の偏り。政策への企業参加、議会、政府内のコミュニケーションを見てないじゃないか、という指摘。 #JSSTS2011
政策の民主化も扱っていない。民主:権力相互のチェックアンドバランス、専門家同士の相互牽制、抑制をどうするか？STS学会も「参加」の議論しかしてない。 #JSSTS2011
こんなに駄目なのは学会・行政に何か共通原因があるのでは？それを明らかにするには社会構造が科学にどう影響するかに戻る必要がある。 #JSSTS2011
高原さきのさん。ジェンダー: 性をめぐる森羅万象。現場と現場をつなぐ存在としての科学技術社会論のためには「からだ」が見えないといけない。テクノバイオポリティクス #JSSTS2011
(すみません、私には良くわからない話) #JSSTS2011
と、自分の話は終了。 #JSSTS2011
自由討論の時間。段上に移動。 #JSSTS2011
学会は何をするものか？みたいな難しい質問。「学会はどこにいくべきか」 #JSSTS2011
塚原さんから「何故役に立てなかったか」小林さん: それは後知恵では？ STS は有事の役に立つ学問ではない。 #JSSTS2011
塚原(別の)さん。やはり。小林さんと同じ。次の代の学会会長: 学会の機能としてそういうものではない。研究者のレベル、学会員各人の問題 #JSSTS2011
中嶋さん: 違う立場から。科学技術社会論は政策科学。科学技術社会論がアクチュアリティに対して有効でなかった例はある。原子力に関しては意図的に避けられていたのではないか。 #JSSTS2011
自分が何をいったかは既に頭から蒸発した。 #JSSTS2011
懇親会はパスして京都駅に。途中で何か講義1コマとかふってきたような気がする。
とてもお腹がすいたので京都駅でなんか食べることにする。
午前中のDOE の大気サンプルデータ、すみません、OOo calc の処理に失敗してた。

緯度 経度 時刻:  35.67	139.74	3/18/2011 2:05:28 PM
Sr-90    1.88E-06uCi
Sr-Total 8.03E-06uCi
Sr-89    1.65E-05uCi

がデータ

このテーブルの他の多くのエントリーは単位が uCi/mL なんだけど、これらの単位は「uCi」なので、サンプルの大気の体積で割る必要があると思われる。
そうすると、14896立方フィート=400m^3 で割るとSr89 が 1.5e-3Bq/m^3 (私がまだ計算間違いしてなければ)
これは実はそれでも結構多い。 3/18 には高崎データだと Cs-134 で 6E-3Bq/m^3だったので、その1/4 もあったことになる。まあ、場所は目黒 (え？)なんだそうで高崎とはファクターでちがってもいいけど。

2011/12/2

河野太郎氏スパコン、つまりこういうこと？なんか快調に更新されてる。
まあその、「京」はとにかく完成させたわけで、当面はそれを有効に使うのとそのため及び将来のためにソフトウェアの高並列向け開発をするのは必須ではある。
しかし、初代地球シミュレータの40TFは国内外で圧倒的で、同じ時期の東大大計の SR は 2TF しかなかったし京都は 2004年度に問題のHPC2500で 10TF だったわけだけど、「京」の利用前に KEK、東大で 1PF が稼働するわけで、何かが違ってる。
エネルギー分解能がないトータルの線量だけを見てる機械とか、逆にエネルギー分解能が極めて高い Ge だと遮蔽の効果は大きいように見えるけど、微妙にエネルギー分解能がある NaI とか他の色々なものの場合、特に結晶が小さい場合には薄い遮蔽は効果があまりない。
トータルの線量だけを見てる機械の場合、薄い(例えば10-20mm)の鉛でも線量率は 1/3 程度に下がるので一見BGがそれだけ減って2倍程度検出限界が向上しそうな気がする。
但し、薄い鉛で遮蔽できるのは主に低エネルギーのγ線なので、エネルギー補償をしているちゃんとしたシンチレータの場合、高エネルギーのγ線の統計ゆらぎはトータルの線量率が減るほどには減っていない。このため、線量率が下がってもBG起因のゆらぎはさほど減らない。
Ge の場合には、エネルギー分解能が高いのと結晶が巨大なのが普通なので外部からのコンタミも基本的には同じ核種のものからで、例えば K-40 のコンプトンがCs-137 の光電ピークに入ってくる成分は元々無視できる。
なので、外部からのBGをコンプトンでエネルギー下げるのも遮蔽になり、薄いものでも高エネルギーでそれなりの効果がある。
NaI とかでは、エネルギー分解能が低いので Cs の量を決めるために測定するエネルギー範囲が広く、そこに入ってくる他の色々な核種のコンプトン散乱の寄与を下げないと BG が下がらない。宇宙線とかの低エネルギーの分は遮蔽しなくても積算から除外できる。
なので、 NaI 等でエネルギー分解能があるけど低い機械では、薄い遮蔽はそこそこの効果しかない。K-40 のコンタミとかは、理論的には遮蔽でのコンプトン散乱でエネルギーがさがってより吸収されやすくなってカウントが上がるんじゃないかな？
まあ、相当厚い遮蔽でも測定器自体より全然安いから(少なくとも鉛の原価は)、経済的には遮蔽しない理由もあまりないけど。
げ、また grape.mtk 落ちてる。さっきまで三鷹にいたのに、、、、
と思ったらネットワークがおかしかっただけか。
渡辺君のHPC言語についての希望の話。それは実は言語レベルでの隠蔽の問題ではなくてハードウェアレベルの問題で、キャッシュってそもそも隠蔽するようにできてるからどうしようもないところがある。隠蔽しないためには明示的にアドレス可能にして転送を手で指定すればいいだけ。
当り前だが、ハードウェアはそっちのがずっと簡単になる。S. Cray はこれが実は大好きで、 7600 でも Cray-2 でも採用した。よくわかっている人が使うならキャッシュよりこっちのが楽なのは当然。
まあ、そういう明示的に指定可能なハードウェアに対してコンパイラがあまり上手くコード生成ができてない、というのが例えば SX-9 の現状で、但しそれは単にそこに置く変数のライフタイムとかを上手く制御するための文法がそもそもないという程度の話。
小委員会の議事録への直接リンクはこれで大丈夫かな？

2011/12/1

9:40 来客予定が遅延中。
「京」本格稼働へ予算を　兵庫県など国に要望
記事: 要望では、計算速度が世界１位を誇る京を生かし、「国際的な研究教育拠点づくりが重要」と強調。人材育成の環境構築支援や、産業利用を促進するための制度設計なども求めた。
記事: １６日にあった衆院決算行政監視委員会小委員会の「国会版事業仕分け」では、京の運営費も取り上げられ、「予算要求の縮減または組み替え、見直し」を求める声が大勢だった。（石沢菜々子）
まあ、予算の見直しによって「国際的な研究教育拠点づくり」をやって欲しいところかも。まずは初期の地球シミュレータ的運用体質(ここでは具体的に書かない)をなんとかするとかね。
衆議院決算行政監視委員会参考人提出資料 [2011年11月16日(水)]
これがまあ現在までの自民党内の「京」に批判的な立場からの主張。
「京」に予算を、というのは自民党内にスーパーコンピューター推進議員連盟とかを作って(結構すごい人数が加盟していた)やったわけで、その過程で何がどうなったかを本当は振り返る必要がある。
あ、議事録だ。
議事録はこれの1号
2011/12/1 9:30? 来客?
なんだかあっというまに色々なものの〆切がせまってくる、、、

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