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[2005年 8月 15日]
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文科省:来年度からスパコン開発へ 1秒間に1京回計算

 文部科学省は来年度から、1秒間に1京(けい)回(「京」は1兆の1万倍)の計算ができる世界最速のスーパーコンピューター(スパコン)の開発を 始めることを決めた。2010年度完成を目指し、総事業費は1000億円規模。来年度予算の概算要求に約40億円を盛り込む。「患者別の手術や治療後のシ ミュレーション」「1平方キロメートル以下の詳細な集中豪雨の予測」「火山噴火から数分での溶岩流の予測」など、従来のスパコンの限界を超えるシミュレー ションや予測が実現可能になるという。

 ◇”世界最速”目指す

 国内のスパコンは、02年に海洋研究開発機構の「地球シミュ レータ」が1秒間に36兆回の計算に成功、世界最速の座を獲得した。しかし、米国で「ブルージーン」など高性能スパコンが続々と登場し、地球シミュレータ は世界4位に後退。文科省は新スパコンで世界最速の奪還を狙う。

 従来のスパコンは、地球シミュレータのようにさまざまな情報を同時に処理 する「大規模処理」▽ブルージーンのように検索を得意とする「特定処理」▽大量のプログラムを一つずつ処理する「逐次処理」−−の3種類に分類されてい た。新スパコンは、この三つの機能を結びつけた初の「複合型」を目指す。

 活用が期待される分野は、ライフサイエンスや防災のほか、天文、航空機開発、気象予測など。「新薬候補の化合物を2週間で開発」「100年かかるとされていた銀河形成のシミュレーションを1週間で終了」などの研究も想定される。【永山悦子】

毎日新聞 2005年8月15日 0時17分

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