培風館から「ペタフロップス・コンピューティング」という本がでました。
監修は東大工学部原子力工学科(システム創成工学科とか色々名前が変わった
ような気もします)におられた矢川さん、編著が地球シミュレータに関わった谷
さん他4名です。矢川さんは GRAPE-6 の予算の元であった未来開拓学術研究推
進事業「計算科学」推進委員会の委員長で、大変お世話になったので悪いこと
は書きたくないのですが、、、
表紙も裏表紙も地球シミュレータで、それがこの本の性格を極めて良く表現し
ています。要するに、
「ピーク性能に対する実効効率が高いベクトル計算機は素晴らしい」
と書いてある本です。消費電力や価格当りのピーク性能がアーキテクチャによ
らずに同じならばその通りなのですが、まあ、その、なんというか、そうでは
ないわけです。それは何故で、その条件下でどうするのがいいか、ということ
をここでは考えてきたわけですが、まあ、そういう観点とは別の観点も世の中
にはある、ということですね。
要素技術等についても色々調べて書いてはあるのですが、「調べて書いた」と
いう感じです。まあ、その、アーキテクトが書いてるわけではないから、、、
こういうのこそ、例えば理研の渡辺さんあたりがちゃんと書けばいいいのに、
と思います。