Previous ToC Next

0. 初めに

この文書は、学部3-4年生から修士1年生くらいを対象にした、 C++ によるプログラミング、数値計算、その他研究に必要な 計算の使いかた解説になる予定である。牧野の研究室向けなので、 FDPS を使ったプログラムを書いてシミュレーションができるように なることがとりあえずの目標である。 以下のような感じで書いていきたい

0.1. 言語について

神戸大学惑星学の学生であれば、今までに Fortran による数値計算の 実習をしているものと思う。プログラミングの基礎としてもちろん Fortran をやることに問題はないし、分野によっては主力となる 言語であるが、逆に分野によって、あるいは目的によってはは他 の言語を使うことも必要になっている。その代表が C++ 言語である。

物理・天文・地球科学の分野では、Fortran も使われる一方、 C や C++ 言語 での開発も広く行わている。また、色々な目的で、「スクリプト言語」といわれる、 python (牧野は個人的には ruby を好むが python が一般的になっていることは 否定しがたいので、少なくともこの文書ではスクリプト言語として python を 使う、、、つもり、、、である)が使われる。従って、Fortran の他に

が使えることは、研究の他、企業での開発等においても必須になってきているといえる。

0.2. 参考資料

C++ の仕様の解説は C++リファレンス がある。非常にわかりやすいとはいえないが詳細かつ正確ではある。

0.3. コンパイラのインストール等

Wondows のマシンを使っている場合、現在、C++ コンパイラ等を使う標準的な方法は、 WSL をインストールして Linux 環境が使えるようにし、それに標準でついてくる GCC を使う、というものになっている。いれかたはネットで検索してそれっぽいものを 発掘できるようになってほしい。

Windows 11のマシンなら、 Windows 11にWSL 2、WSLgをインストール 等を参考にして、 Ubuntu 20.04, WSLg をいれるのが無難である。

WSL で WSL をいれたあとは基本的には

 (sudo) apt install build-essential
でコンパイラ関係ははいるはずである。

Mac では、標準では clang という別の系統のコンパイラがはいっている。これでも 通常問題はないが、まあ、 gcc いれましょう。これも いれかたはネットで検索してそれっぽいものを 発掘できるようになってほしい。MacOS GCC とかで検索して、「大丈夫そうなもの」に従う。
Previous ToC Next