
例えば上のような数式は、以下のように書かれている。
\begin{eqnarray}
&=& {3\over N}\int_0^1 S_r({\bf f}){ r^4\over
(r^2+\epsilon^2)^3} dr\nonumber\\
&=& {3\over N}\int_0^1
\left({36\epsilon_i^2 \over r^2+\epsilon^2}
+{57 \over 2}\epsilon_f^2\right)
{ r^4\over (r^2+\epsilon^2)^3} dr\nonumber\\
&\simeq&{27\pi\epsilon_i^2 \over 2N\epsilon^3}
+{15\pi\epsilon_f^2 \over 16N\epsilon}.
\end{eqnarray}
基本的には

というような数式は
\begin{equation}
E = mc^2
\end{equation}
と書けば作れる。この辺は興味がある人は詳しい参考書を見てみること。

といった表は
\begin{tabular}{|l|l|l|}
\hline
課題番号&出題日(予定)&課題内容\\
\hline
1 & 5/2 & 指定アドレスに Email を出す\\
2 & 5/23 & LATEX で作った文書を提出する\\
3 & 6/6 & 簡単なプログラムとその実行結果\\
4 & 7/12 & 未定\\
\hline
\end{tabular}
とすれば作れる。LATEX を使った文書処理では、通常のワープロのように WYSIWYG (What you see is what you get か何かの略。要するに画面で見えているものとプリンタ 出力が同じ)という風にはなっていない。そのかわり、複雑な数式や表の配置 などを画面で指定しないでも適当にやってくれる。

といったような図を書くにはどうすればいいだろうか。
絵を書くには mule のような文書専用のエディタではなく、 idrw とか tgif などのプログラムを使う。これはまあ、シェルウインドウ(左下)で tgif な り idraw なりを実行する(コマンド名をいれてリターンする)と、絵を書く 画面が出てきてあとはメニューをつかっていろいろ操作するというだけである。 これは、あまりいちいち操作を説明するというものでもないので、いろいろやっ てみること。 ただし、
\documentstyle[12pt,epsf]{jarticle}
......
\begin{figure}[h]
\begin{center}
\epsfile{file=wnote6fig1.eps,width=5cm}
\end{center}
\end{figure}
まず、先頭の documentstyle のところに、 epsf というのがついてくる。こ
れは、「図形のファイルを使いますよ」というおまじないと思っておいて欲し
い。で、実際に絵を入れるところでは、まず figure という環境 ( begin 何
とかと end 何とかではさまれたところを、 LATEX では何とか環境であるとい
う)にする。これは section とかと同じで、番号をつけたりあるいは場所を
てきとうにレイアウトして欲しい時につかう。そうでなければなくてもいい。
次の center 環境は、絵をセンタリングする、つまり、左右同じだけの間隔を
あけて絵を入れるということである。その次に絵のファイル名と、文書上での
大きさを指定する。あとは end 何とかをつけていっておしまいである。なお、こうやって作ったファイルを xdvi で見ると、そのままでは図のところ に四角が出るだけで図自体は見えない。画面の右にあるメニューの PS fig の ところを選ぶ(マウスをそこに持っていき、左ボタンを押す)と絵が出るよう になる。
\documentstyle ...
\begin{document}
.....
\begin{equation}
...
\end{equation}
...
\end{document}
という風に、式、表などは \begin{document} と \end{document} ではさまれた中にないとうまくいかない。