前回は、まず、恒星系を分布関数
で表現する、というところか
ら始めた。この を質量分布関数だと思うと、速度空間でこれを積分すると
質量密度 になり、重力ポテンシャルは
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で、まず重要なのは、力学平衡状態、つまり が時間進化しないで、上の2 つを連立させたものの解になっているケースである。力学平衡状態については ジーンズの定理が成り立ち、 が与えられたポテンシャルの中での運動の 積分、つまり軌道のエネルギーや角運動量といった保存量で書ける。
このことから、基本的な例として球対称な恒星系を考えると、 がエネル ギーと全角運動量だけの関数になることがわかる。さらに簡単な場合として、 がエネルギーだけの関数、というものを考える。
これは速度分布が等方的、ということに対応していて、それほど変な仮定では ない。
そうすると、球対称のポアソン方程式に、密度は を速度空間で積分した
もの、というのをいれて、さらに
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