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4 ファイルの階層構造

さて、これまでのエディット作業によっていくつかのファイルが作成されたであろう。 どんな内容のファイルをどんな名前で保存したか、最早記憶に定かではないかも知れ ない。ファイルの操作に関するコマンドをマスターしよう。

1 ファイル名の表示

ファイルの名前は、
% ls
とすると、表示され、-lオプションをつけると、時刻やサイズを含んだ情報が 表示される。
% ls -l

2 ファイル名の変更

ファイルの名前が紛らわしいので変えたくなったとしよう。
% mv 旧name 新name
とする。

3 ファイルの消去

不要になったファイルは消去しておこう。
% rm  filename
とする。

4 ディレクトリーの階層構造

ファイルの数が多くなって来ると、丁度、関係書類毎に書類ファイルにまとめるよう に、関係ファイル毎にグループ分けしたくなるであろう。 計算機のファイルもグループ分け、階層付けをする事が出来る。 この階層構造をしたグループをディレクトリーと呼ぶ。ファイルは適当なディレクト リーに収納させると良い。実は、自分のファイルと他の人のファイルが区別できるの は、ユーザ毎にディレクトリーが異なっているからに他ならない。 試しに、
% pwd
とやって見よう。
/home/shibahashi
等と返って来る。/homeの下のshibahashiというディレクトリーが今の ディレクトリーである事を示している。

ディレクトリーは階層構造を成している。下の図はこの様な階層構造を示す。 /homeというディレクトリーの下に、 shibahashimakino などのユーザーディレクトリーが用意されている。

Figure 2.1: ディレクトリー、ファイルの階層構造の概念図。丸みを帯びた図形がディレ クトリーを、長方形がファイルを表している。ルートディレクトリーの下に、各ユー ザーのログインディレクトリーがある。その下にファイルを収めるが、 互いに関係の深いファイルを 集めたサブディレク トリーを作って、管理しやすいようにする事が重要だ。
\begin{figure}\begin{center}
\leavevmode
\centerline{\epsfig{file=file.ps,height=8cm}}\end{center}\end{figure}

5 ディレクトリーの作成

今度は
% mkdir examples
% mv *.f examples/*.f
としてみよう。最初のコマンドがexamplesというサブディレクトリーを作成し、 次のコマンドがナントカ.fという名前のファイルを、 examples.dirのディレクトリーに移動させる。
                   
% ls examples
で、examplesの下に保存されているファイルが表示される。

6 ディレクトリーの移動

サブディレクトリーに移動するのは、
% cd examples
とする。 上に戻るのは、
% cd ..
だ。..が上のディレクトリーを意味する簡易表現だ。

サブディレクトリーにいる時、別のサブディレクトリーに移るには、一度上に戻って、 目的のサブディレクトリーに移っても良いが、 ../examples と指定すれば、一度に移動する事が出来る。 同様に、 ../examples/examples2 の様に指定すれば、複数階層一度に指 定した事になる。



Jun Makino
平成15年4月17日