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3 CBEの線形化

何度も出てきたがもう一回式を書いておく。


\begin{displaymath}
{\partial f \over \partial t} + {\bf v}\cdot \nabla f - \nabla \Phi \cdot
{\partial f \over \partial {\bf v}} = 0,
\end{displaymath} (15)

ここで $f$は6次元位相空間での分布関数である。$\Phi$ は重力ポテンシャ ルであり、以下のポアソン方程式の解として与えられる。
\begin{displaymath}
\nabla ^2 \Phi = - 4\pi G \rho.
\end{displaymath} (16)

$G$ は重力定数であり、 $\rho$ は空間での質量密度
\begin{displaymath}
\rho = m\int d{\bf v}f,
\end{displaymath} (17)

である。 これを流体の時と同様に線形化して、その振舞いを調べる。分布関数を $f_0
+ f_1$、ポテンシャルを $\Phi_0 + \Phi_1$とし、添字0がつくほうは定常解で あるとして式を整理すれば
\begin{displaymath}
{\partial f_1 \over \partial t} + {\bf v}\cdot \nabla f_1
- ...
...\nabla \Phi_1 \cdot {\partial f_0 \over \partial {\bf v}}
= 0,
\end{displaymath} (18)


\begin{displaymath}
\nabla ^2 \Phi_1 = - 4\pi G \int f_1 d{\bf v}.
\end{displaymath} (19)

ということになる。これが線形化された無衝突ボルツマン方程式である。



Jun Makino
2003/11/16