もう一回式を書いておく。
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なお、以下の議論では(当分) のことは忘れて、その代わり が個数 密度ではなくて質量分布であるということにしておく。
今日は、これらから、まず、「力学平衡状態」とはどう定義され、どういう性 質があるかということを考え、それから具体的な平衡状態の例を見ていくこと にする。
まず、「力学平衡」とは何かということだが、これは、上の無衝突ボルツマン 方程式とポアソン方程式を連立させたものの定常解、すなわち、時間的に変化 しない解ということになる。従って、ある分布関数 が力学平衡にあると いうことは、それによって決まるポテンシャル を固定して考えた時に、 の時間微分が になるということである。
ここで、わざわざ「力学」とつけるのは、もちろん平衡状態にはほかにもいろ いろあるからである。もっとも重要なのは熱平衡の概念であるが、これはまた 後で。