上でみたように、スパイラル構造についてはそれを定常的に維持するメカニズ ムが何か、そもそもそんなものがあるのか、ということが良くわかっていない。
しかし、グローバルな非軸対称モードとしてはスパイラルの他にバー不安定が あり、これについては非線型領域で定常なバー構造が存在できることは古くか らわかっている。 Q値的には安定なディスクであっても、ディスクだけでダー クマターハローやバルジがないと必ずバー不安定を起こす、ということが 1970年代から知られている。但し、グローバルモードであることから安定性条 件等が単純な形で得られているわけではない。
バーがある場合にはその外側には2本腕のスパイラルができ、これは基本的に は密度波的な構造であると考えられている。